第3話 S級巨乳ギャル女の参戦
「「ピピピピッッ ピピピピッッ」」
俺は目覚まし時計で目覚めた……胡桃さんのことをずっと考えていて、寝ることができなかった、はずだったが気づいたら寝ていたのだ。
「ふぁ〜あ……」
『あら、スバちゃん。朝ごはんできてるわよっ』
今日も元気なこの人は俺のお母さんの
『あら、目の下にクマができてるわよ?学校ちゃんと行けるの?』
「う、うん……あんまり行きたくないけど行くよ……』
―――嘘だよッッッ!!本当は今日が楽しみで眠れなかったんだよッッ!
俺は身支度をして颯爽と家を出た……!!
◆
「「ガララララ……」」
俺は少し妙な期待をしながらドアを開ける……!胡桃さんはどこにいる……?
何処の席だったんだっけ?
「あれ?いない……」
お目当ての胡桃さんがいないのだ。教室中を見渡しても何処にも居ない……
「「ドンッッ」」
誰かと肩がぶつかった……凄く良い匂いがする……!
「ご、ごめんっっ」
『うん、こちらこそごめんね』
目の前には、昨日とは髪型が違って大人っぽい胡桃さんが立っていた……相変わらず可愛すぎんかッッ!?なんじゃこれッ!
「ん?」
ぶつかった瞬間に手のひらの中に折りたたまれた紙を入れられていたようだ。
「んん、なんだろうこれ」
俺は、その紙をおもむろに開いて文章を読む。
『昨日のことは秘密にしててね
胡桃 』
「ひ、秘密だって……!?」
俺の心臓が高鳴る音が克明に聞こえる……!なぜなら、クラス、いや学年、いや学校NO1のS級美少女と ”秘密” の関係になったんだからッッ!!実にいい響きだ………俺は秘密という言葉を噛みしめる。
「「トントンッ」」
『そこ邪魔なんだけど〜?』
「あぁっ、ごめん!!」
俺を邪魔扱いしたこの女……名前は
『その紙、どういう意味かなぁ〜?す〜ば〜る〜君っ?』
紀伊葉ちゃんがものすごく近づいて聞いてくる……いや、この近さなら揉、いい匂いがする……
「い、いやぁっ?なんでもないよぉ〜?」
『ふ〜んっ、昴くんそういう所あるんだ〜〜っ!面白いじゃんっ!』
俺は、この胸を揉、この状況をどう切り抜けるかをずっと考えていていた……
『私も昴くんと ”秘密の関係”になってみたいなぁ〜 なんちゃってねっ!』
おいおいおいおいおいおいおいおいッッッ!?どういう展開だコレッ!?
S級美少女とS級ギャル女が俺を取り合ってるってことかぁ――――!!??
………んなわけねぇか。俺、キンモッッッ……
だが、俺はその二人のことが頭から離れることがなく授業をまともに受けることができなかった………
◆
「「「バフッッ」」」
お風呂上がりにベッドにダイブ、そしてここでS級美少女からのメール……
「「ピロンッッ」」
「ぇぇぇぇぇぇええッッッ!!??ガチで来たんだがぁぁああああッッッ!?」
俺は勢いのあまり、瞬間的に既読をつけてしまった……!!
『ねぇ、あんまり他の女の子と話すのやめてくれない?』
――――ほぇ……?俺は脳内がフリーズしてしまった。
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