憩いの場
先に行った、ユウイチを探すユカリとヒヨ。
繋がりを、感じる事が出来るので。
方向は、分かるのだが。
生い茂る、草や木に阻まれて。
見つける事が出来ない。
そんな時、突然!
前方から、強い風が吹いてくる。
草や木といった、自然物が飛んで来る。
何が、起こっているのか確認する為。
風の中を、突き進むと。
開けた場所に出て。
ユウイチと、離れた場所に倒れた2人。
それに、ユウイチに抱えられたリーラを見つけた。
何が、起こったのだろうか?
俺は、慌てていた。
森の中へ入ると、前方が見えづらく。
リーラの姿が、確認出来ない。
方向も、合っているのだろうか?
不安になりながらも、全力で走る。
風魔法を、使いたいが。
リーラに、当たる不安があるので。
使う事が出来無い。
「どうしたの?」
「早く戻って、遊ぼうよ」
「何?早く言いなさいよ」
精霊さんが、来てくれた。
どうやら、公園で遊んでいたようだ。
「精霊さん!リーラが、魔物に奪い去られた!助ける手助けを、頼みたい!」
「「「任せて!」」」
すると、前方が開けるように。
木が動くように、見えた。
「こっちだよ!」
声から、出来た道を進むように言っているようなので。
それに、従い。
突き進む!
すると、割とすぐに。
リーラを抱えた、魔物を発見する。
俺は、石(直径5センチ)を魔法で作り。
逃げる二人の、足を狙って発射する。
狙いが、悪いのか?
当たらない!
何度も、放つが当たらず。
逃げられる訳には、いかない!
すると、前方から強い風が吹き。
魔物2人は、仰向けに倒れる。
その拍子に、抱えていたリーラが俺の方に飛んで来て。
見事キャッチ!
「ヤッター!」
「感謝しなさいよね」
「良かったね」
精霊さんが、力を貸してくれたようだ。
「ありがとう!精霊さん♪」
感謝の気持を伝え、受け止めたリーラを見ると。
瞑っていた、目を開け俺を見るリーラ。
抱き着いて、泣き出してしまった。
だが、倒れた魔物は立ち上がり。
「おい!邪魔するんじゃねぇ!」
「何の為に、こんな事をするんだ!」
「決まってるだろ!金になりそうな、お前の村とやらに。こいつに案内させ、盗む為だ!それに、そいつは高く売れそうだしな!」
「ふざけるな!」
俺の中の何かが切れた、そう感じた時。
後ろから、ユカリさんとヒヨが魔物2人に襲いかかる。
あっと言う間に、2人を拘束する。
リーラが、落ち着いたので立たせる。
だが、恐怖に震えているのでユカリさんに任せようと。
声をかけるが、ここは任せて戻るように言われる。
リーラが、震えている手で。
俺の服を掴んで、離さない事もあり。
任せる事にした。
ゆっくりと、リーラと2人で戻ると。
アーリアが来て、リーラを作りたての家に連れて行ってくれる。
荒んだ心を癒やす為に、シシとララの元へいき。
今度は、ジャグルジムで遊ぶ。
暫くすると、ユカリさんとヒヨが戻って来るが。
先程の、2人の姿が見えない。
近付き、確認すると。
痛めつけて、この地に近付かないよう言い含めたそうだ。
大丈夫かな?戻って来ないかな?
とも、心配していると。
「もう、彼らは戻らないので安心して下さい」
そうユカリさんから言われて、何となく察した。
「ありがとう。ユカリさん」
ユカリさんと、見つめ合っていると。
「私もいるにゃ!」
たまに、ヒヨは【にゃ】が付く。
可愛いと、思う。
ヒヨは、猫のような魔物なので。
頭の位置が低い為、頭を撫でたり。
顎の下を、ゴロゴロしたりすると。
すぐに、機嫌が良くなった。
いまだ、身長は低く。
子供体型の俺は、子供扱いする人もいるし。
大人と変わらない、対応をする人もいる。
皆に、憩いの場の楽しさを伝え。
遊んでもらっている間に、ヒヨさんが、シカ?に似た動物を狩ってきてくれたので。
リーラといっしょに、料理を作る。
リーラは、笑顔を見せ。
元気に見えるが、まだ心配だ。
気を配りながら、料理をするのだが。
リーラは、天才じゃないか?
仕事は早いし、元経験者だけあって。
シカを、肉の塊にする姿は。
プロ中のプロって感じだ!
もう、手放せないかも知れない!
料理が、出来上がり。
皆を呼び、食事にする。
物凄い、勢いで料理が消えて行くのは。
圧巻だった!
今後、俺一人では大変なので。
リーラと、他にもお手伝いを頼む事にする。
その後も、皆で楽しんで。
村に帰る。
その時に、食事を作る手伝いを。
皆に、お願いすると。
ゲイルと、ガドム以外は。
参加してくれると、言ってもらえた。
順番に、教えながら。
いずれ、皆に頼み。
俺は、引きこもり生活をしようと思う。
数日後
ガドムは、ミスリルを取りに行く作業を継続して貰い。
ヨハとミラには、シシとララが公園に行く時や。
他の皆が、出かける時。
護衛を、頼んでいる。
結構強いよ!
そう、本人が言っていたが。
この間、でかいトカゲ?を狩ってきていたので。
戦力としては、十分かもしれない。
ただ、この2人は料理センスは皆無であったので。
料理は、しないで良いよと伝えた。
ノリスは、伯爵家の7女。
料理は、した事がなく。
一人暮らしは、大変なようなので。
魔物の言葉を、覚える関係もあり。
魔物女性と、一緒に暮らして貰っている。
新しい生活が、楽しいのか?
覚える事が、楽しいのか?
周りに聞きながら、失敗しながら。
色々挑戦している。
リーラが、連れ去られるのをみて。
新しい仲間達に、名付けをする事に決めた。
繋がりがあれば、居場所がわかるからだ!
人族の女性4名は、シャル、リーラ、ノリス、ミリス。
この3名は、名付けした所で。
人族の為、意味をなさず。
どうしようか、悩んだが。
奴隷に、なります。
そう本人達に、言われたが。
保留にした。
何となく、気配察知(想像魔法)で探せそうだし。
せっかく奴隷から、開放されたのに。
また、奴隷なんて!
俺も、嫌だし。
という事で、人族は。
出かける時は、俺に言うか。
ユカリさんに言って、出掛けて貰うことにした。
そうすれば、誰か護衛を付けやすいし。
本人から、頼みづらいだろうしね。
魔物達、男性3名。
見た目、豚、子豚、猿に見える。
豚さんは、ガタイもいいし戦士系かな?
「バン」
子豚さんは、農業がしたいようだ。
「ブー太郎」
猿に似た、魔物は。
「モンチー」
安直に、決めて行くが。
何故か、喜ばれた。
本人が、良いならいんだけど。
魔物女性の名前は、
「ピクシー」
にした。
妖精のように、小さいながら翼があり。
何となく、言ってみたら。
本人が、気に入ってくれたから。
皆との繋がりができて、これからのんびりとした生活をしたいと思った。
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