精霊さん頼り

 精霊様に、お願いして。

 悪魔2人を、眠らせる。


 魔物3人は、逃げるのを許可したが。

 見つからないよう。

 静かに、逃げるように伝えた。


 首輪を、5個手に入れた俺は。

 それを持って、女性と一緒にいる悪魔の契約者に近づく。


 精霊さんに、お願いして眠らせる。

 これって、もろ犯罪者?

 俺大丈夫か?

 捕まらないかな?

 精霊さんいないと、何も出来ないみたいな?


 取り敢えず、先程と一緒で。

 森の奥に、音を立てずに。

 引きずって行く。

 ちなみに、奴隷女性は。

 木に、寄り掛からせて置いた。


 悪魔がこれで、付いて来てくれれば良かったけど来ない?

 取り敢えず、こいつに奴隷の首輪を嵌めて。

 「妖精の名の下に従え」


 すると、何かが繋がった気がした。

 そして、往復びんたで起こす。


 「何だてめぇ!」


 と掴みかかってきたが、突然首を押さえ苦しみだす。


 「今、貴方は私の奴隷になっています。反抗すると、大変ですよ」


 「が、あ、ぅ、」

 と、声にならない声で転がりだす。

 これどうすればいいの?

 悩んでも、答えが出ない。

 精霊さんに、聞くと。

 嫌そうな声で


 「首輪に手を当てて、妖精の名の下に解除!と言えば。首輪が、元に戻るよ。でもこんなやつ。このままでいんじゃない?」


 元に戻る?て事は閉まってるの?

 このままだと、死んじゃうじゃん!

 慌てて、言われた通りにする。


 「ハァハァハァ」


 少し、落ち着くまで待つと。

 「卑怯な手を、使いやがって。眠りの粉を使って、奴隷にするなんて恥を知れ!」


 「静かにしないと、また首が閉まるよ!俺の言う事を、静かに聞いて下さい!」


 眠りの粉?

 知ってるって事は、こいつもやった事あるんじゃ?

 まぁいいや。

 静かになったし。


 「静かにしてくれて、ありがとう。目的を、言います。貴方には、所持している奴隷を。ここに呼んで貰い。解放して貰います」


 「わかったら、行動に移して下さい。他に、助けを求めたり。余計な事を、しないように!」


 静かに、動き出した。

 悔しそうな顔を、していたけど。

 多分、大丈夫だろう。

 俺の、奴隷になってるんだし。


 暫らく待つ間。

 精霊さんに、

 「奴隷の首輪は、妖精の名前じゃないと駄目なの?精霊さんの方が信用出来るんだけど」


 「私達には、そう言った事は出来ないの」

 「奴隷なんていないほうが良い!」

 「さっきの悪魔のように、あんな奴ら殺しちゃえば良い」


 戦闘が嫌いみたいなのに、殺せって?

 精霊さんを、理解できない時がある。

 精霊さんの、領域?

 妖精さんの、領域?

 今までの、聞いた話だと。

 お互いに、嫌っていて。

 出来る事が、異なる。

 妖精さんは、人族が好き?

 精霊さんは、人族が嫌い!

 俺には、精霊さんの声が聞こえる。

 妖精さんの声が、聞こえない。


 今後も、確認して行こう。

 そう考えていると、精霊さんが。

 悪魔1人と、魔物4人を連れてきたと教えてくれた。


 俺は、スペースがある所で待つ。

 到着すると。

 「これでいいだろ?早く首輪を外せ!」


 「まだ、首輪が付いてます。早く開放して下さい」


 「俺が、解放されたら殺される。お前に契約を書き換えたい」


 書き換える?

 契約者の、変更て事かな?

 そんな事出来るの?

 どうやるか、知らないし。

 試してみるのも、良いかも?


 「やり方を、教えて欲しい」


 「俺が、首輪に触り。妖精の名の下に契約譲渡!と言うから、その後。お前が、妖精の名の下に相続!と言えば可能だ。あと、相続したら動かないように言ってくれ!」


 「5人とも、解放したら殺されそうなのか?」


 「殺されない保証は、無いからな」


 「そういえば、俺の命令に反抗したのに。首が閉まって、ないのか?」


「生死が、掛かっていたし。それに、さっきのは命令と言うより。お願いのようだったからな」


 なる程。

 生死が掛かる。

 例えば、死ねとかは。

 抵抗できるって、事かな?

 お願いと命令の違い?

 詳しく聞きたいが、時間がないから。


 「わかった。始めよう」


 契約譲渡を、行う。

 すんなり終わり。

 動かないよう、指示を出す。


 悪魔語で

 「今から俺は、奴隷となっている人達を。解放しようと思うが、お前は、どうしたい?」


 「驚いた!お前は、悪魔か?なら、まずこいつを殺せ!こんな奴は、生きてる価値も無い!」


 「信用出来無いと、思うけど。皆を解放するけど。殺しは無しで、何とかしようと思っている」


 「頭イカれてるのか?助けるなら、責任持って。こいつ等殺せよ!それが、一番だろ?生かしてどうするんだよ!また、奴隷を連れて来るぞ」


 「連れて来たら、解放する。それだけだ。その後は、皆自由にすれば良い。俺は、平穏にこの森で暮らしたい。だから、助けるけど殺さない」


 「だから!殺さないなら。そいつらが、増援連れて来て。この森が、危険になるだろ!もういいから俺を、解放しろよ!俺が、殺して皆を救ってやるよ!」


 「殺しは無しだ!協力出来ないなら眠らせる」


 すると、苦しみだした。

 今のは、お願いじゃなく。

 命令扱いみたいだ。


 首輪に触れて、先程と同じように。

 「妖精の名の下に解除」


 そう言うと、息を切らしながら。


 「久々に、普通に話してたから。これを、忘れてたぜ。わかった!従うから、1人で全部相手にするなんて無理だ。だから、俺を解放しろよ」


 「奴隷でも、協力出来るでしょ!」


 魔物達は、静かにしていた。

 様子見って、所だろう。


 俺の奴隷となった男は、ズルヤと言うらしく。

 ズルヤに、テントの中にいて。

 悪魔を奴隷としている二人を。

 ここに、呼び出して貰うことにした。

 他の魔物達と、悪魔は。

 監視役として、付いていくように命令する。

 ズルヤの首輪に、俺の服を巻き付かせ。

 ばれないように、命令する。

 もし、バレたら。

 ここに皆、戻るようにも伝える。


 だが、本当にこれでいいのか不安になり。

 精霊さんに、聞くが。

 「「「わかんない」」」

 そうだ。


 今の所、解放して行けてるし。

 バレても、いないようだ。


 このまま、上手く行けば。

 祈るように、皆に動き出して貰う。


 精霊さんの1人に、心配な為。

 ついて行って貰うが。


 問題なく。

 二人を連れて、帰って来た。

 俺は、茂みに隠れて。

 精霊さんに、2人を眠らせて貰う。


 すんなり上手く行き過ぎて、逆に怖くなるくらいだ。


 2人にも、同じように首輪をし。

 奴隷達を、連れて来て貰う。

 すると。

 悪魔2人と、魔物3人だった。

2人から同じように、頼まれたので。

 契約譲渡を、行う。

 これで、悪魔は全員。

 解放された。


 俺は、奴隷契約をせず。

 解放するつもりだったので。

 今の状況で、どうしたら上手く行くか。

 再度、考え直す必要がある。

 そう思ったが、何も思い付かない。

 悪魔3人を呼び、相談する事にする。


 だが、そこで多数の悲鳴が聞こえてきた!


 何が起こったのか、わからず。


 悲鳴のする方へ向かった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る