変化

 それから、1週間がたった。


 変化として、魔物達が名付けを希望して来た。


 俺で、良いの?


 嫌になったら、他の人に付けて貰うことも可能らしい。

 そうなると、新しい名前に書き換えられて。

 繋がりは、消えてしまうらしい。


 さて、センスゼロの名付けの始まり。

 ついでに、ステータスも。


 まずは、クマさん。

 俺の中で、クマさんはクマさん。

 他に、思い付かない。

 ウ~ン。


 悩んだ結果、マーク。

 反対に、しただけ(笑)


 マーク 52歳

 レベル 79 男性


 次に、猫さんは。

 ヒヨ。

 ヒョウに、似ていたから!


 ヒヨ 22歳

 レベル 56 女性


 ウサギさん2人!

 シロと、ミミ。

 何となくである!


 シロ 15歳

 レベル 12 男性


 ミミ 17歳

 レベル 18 女性


 ユニコーンさんは、スピード!

 ぴったりな気がする!


 スピード 38歳

 レベル 68 男性


 鶏さんは、ダン。

 他の国だと、そんなだったような?


 ダン 45歳

 レベル 66 男性


 ハリネズミさんは、マル!

 丸くなるから(笑)


 マル 22歳

 レベル 43 男性


 最後に亀さんは。

 意外と、足が早かったり。

 意外と、頭が切れたり。

 するので、ガイ!


 ガイ 29歳

 レベル 50 男性


 皆、喜んでくれたが。

 名付けしても、レベルが上がったりは。

 しないようだ。


 精霊様が、すねているが。

 もう少し、待って欲しい。

 いずれ付けるからね。

 約束すると、納得してくれた。


 他には。

 ガドムは、鉄鉱石。石灰石。青銅石。

 これらを、手に入れるつもりで。

 採掘に、行ったのだが。

 持って帰ってきたのは、ミスリルであった!

 何でも、近くに見える小山?

 には、ミスリル鉱石が沢山あり。

 他は、いらないだろ。

 と、言われた。


 この世界には、オリハルコンがあり。

 その次に、硬いとされているのが。

 ミスリル、なのだそうだ。


 物作りスキルで、何でも加工出来るので。

 ミスリルがあれば、鉄は不要らしい。


 ミスリルが、鉄の代用品になるならいいかな?


 そのおかげ、鉄網ならぬ。

 ミスリル網が出来た。

 他にも、ミスリルのハサミとかミスリルの針とか無駄遣いして。

 色々作っている。


 アーリアは、魔物語を取得。

 今は、シシとララに教えて。

 この村は、魔物語で統一する。


 昨日、酒を飲み。

 何故か、鉄塔ならぬ。

 ミスリルの塔を、建ててしまった。

 かなり高いと思う。

 階段150もある。

 見晴らしは、いいのだが。

 登るのが面倒だ。


 狩り部隊は、鳥や豚が多い。

 でも、蛇とかやめて欲しい。

 俺は、誤魔化し食べてない。

 1度。

 魔物を、狩ってきた。

 たぬきの魔物と、ヤギの魔物。


 同族なのでは?

 聞いてみたけど。

 言語を話せないのは、魔物であって。

 魔物でない。

 そんな理屈があるらしい。


 良くわからない。

 言語を話せない魔物。

 言語を話す魔物。

 進化したのが、悪魔。

 更に進化して行くと、上級悪魔。

 更に進化したものが、魔王。


 順番としては、こんな感じ?


 ユカリさんは、進化の事を聞いて。

 レベル上げに、励んでいる。

 魔物を、倒したり。

 人族の言葉を、学んだり。

 計算を、学んだり。


 でも、料理は学んでくれない。

 俺の家での生活も、変えてくれない。


 そろそろ、我慢の限界なのだが。

 本気で、人族の風俗に行こうとした事もある。

 ガドムに、相談したら。

 人族のでかい村?町?

 には、あるらしい。


 魔物も、そういう思考はあるらしい。

 魔物は、発情期が来ると。

 自分を、抑えられず。

 周りに、襲いかかるんだとか。

 悪魔は、発情期を人族のように抑えたり出来るが。

 悪魔それぞれで、違うらしい。

 進化の過程で、そっち思考になる者もいるんだとか?


 今の所、俺の村では発生者はいない為。

 どうなるのか、わからない。


 まだまだ、わからない事だらけのこの世界。

 神様?のおかげで、楽しく生活出来ている。

 この村は、周りから本当に見えないらしく。

 来訪する者は、いない。

 俺が、招き入れた。

 今のメンバーで、のんびりと過ごそうと思う。


 一月後のある日。


 ユカリさんは、人族語も。

 理解して、アーリアやシシ。ララ達と、仲良く話している。


 俺は、シシとは仲良くなったが。

 ララとは、未だに仲良くなれていない。

 話しかけると、隠れてしまうからだ。

 少し、寂しい。


 俺と、ユカリさんで。

 のんびり家で、服を作っていた。

 ユカリさんが俺の服を、作り終わった時。

 ユカリさんが、金色に光った。

 それは、一瞬だったが。


 下半身の、蜘蛛の足が人族と同じになり。

 髪の毛も、茶髪から。

 俺と同じ、黒髪に。

 変化を遂げた。


 俺は、びっくりして。

 椅子から、転げて。

 起き上がろうとして、テーブルを掴み。

 前を見ると、下半身裸のユカリさんが!

 免疫が、低下していた俺は。

 鼻血を吹き出し、倒れた。


 気が付くと、ちゃんと服を着た。

 ユカリさんに、膝枕されていた。

 あ~。

 これが、膝枕。

 幸せだ。


 覗き込ままれた。

 ユカリさんの瞳を見て、慌てて起き上がる。


 「ユカリさん。大丈夫?」

 と、改めて。

 ユカリさんの姿を確認する。

 「ユウさん。私。進化して、悪魔になりました」


 「おめでとう!頑張ったもんね。良かったね」


 「これで、ユウさんの子供が生めます」


 ズッコケた。

 え?魔物と人族では、子供が出来ず。

 悪魔と人族なら、子供ができるの?


 「誰、情報?」


 多分、彼からなのだろうけど。

 「ガドムさんに、教わりました。やり方は、ユウさんに聞くよう言われています!どうすればいいですか?」


 ヘタレな俺は、ガドムめ!

 と、恨みながら。

 「それは、もう少し大人になれば分かるよ」


 逃げた。

 今にも、襲いかかりたいが。

 駄目でしょ!

 てか、恋愛対象とか?

 結婚とか?

 子供を、作る意味をユカリさんは、わかっているのだろうか?


 とりあえず!

 お祝いだー!


 その晩。

 皆で、楽しくバーベキューをして。

 楽しんだ。


 その時、ガドムを見つけ出し!


 「お前な!なんつうことを、教えてくれやりやがった!」


 「何の話だ?」


 「とぼけるなよ!ネタは、上がってるんだ!」


 「?あ〜子供の話か?ユウイチと、一緒に居たいって言うから。子供でも作ればと伝えた結果。ああなっただけだ」


 「何故そうなるし!それも!後は、俺に聞けとか。教えるなら、最後まで教えろよ!」


 「お前が、教えれば良いことだろ。人のせいにするな!」


 「いや!お前のせいだから!」


 あと、今回ユカリさんが黒髪になった事で。

 悪魔になると、黒髪になるのか聞くと。

 お前と、同族になりたい気持ちが強かったからじゃないか?

 と、言われた。

 髪の色や、体が。

 悪魔になると、殆どの魔物は変化する。

 こうなりたいって、思いが強いと。


 進化に、影響するらしい。



 ヘタレの俺に、どうしろっつうんじゃい!!!

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