歓迎会
「大将!この肉最高に上手いし!この果物なんて、中々見かけないやつですぜ!」
クマさんは、さっきから大将と呼び。
引っ付いてくる。
出来れば、女のコがいいけど…
入り口に、即席の竈を。
土の魔法で作り。
本当は、バーベキューしたかったが。
あの網状の奴が、鉄が無くて作れなくって。
アーリアが、フライパンで料理してくれている。
シシとララは、アーリアから離れるのを怖がり。
一緒にいる。
ガドムは、その3人を守るように。
近くにいる。
牛達は、固まって焼いた野菜を食べている。
普通に肉も、食べていた。
猫さんとウサギさん達は、焼き上がるのを待ちながらはしゃいでいる。
かなり、楽しそうだ。
カメさんとハリネズミさんそれに鶏さんも、肉を生のまま。
ガツガツ食べている。
俺の世界とは、別物と考えた方がいいようだ。
とりあえず、認めてくれなくても良いので。
勝手に呼び名を付けていいか、皆に聞いた。
認めてさえいなければ、名付け行為にならない為。
別に、構わないようだ。
なので、前世の動物名で呼ぶ事は伝えてある。
名前を、考えるのは大変なので。
このままでもいいかな?
なんて、思ってもいる。
「ユウさんこれも食べて下さい」
ユカリさんが焼けた野菜と肉を、持ってきてくれる。
受け取ると、隣に座りいっしょに食べる。
帰って来てから、引っ付いてくる。
勘違い?かな?
あと、今も
「早く食べなさい」
「引っ付きすぎ」
「これ美味しい」
3人?精霊の声が聞こえる。
家につき、ただいまの独り言に。
精霊の声が、聞こえた。
今まで、曖昧だったのに!
はっきりと聞こえた。
「精霊さん?聞こえますか?」
「「「聞こえる」」」
やはり、聞こえる!
それも、3人分?
どうやら、俺と良く一緒にいた。
3人の声が、聞こえるようになったらしい。
本来精霊の声は、聴こえない。
人族が、基本嫌いだし。
妖精と精霊は。
誰にも存在は、わからないらしい。
俺のスキル?精霊に愛される人。
これの、おかげ?で。
一緒にいる事が、多く。
存在が、何となく把握できるようになり。
声が、聞こえるようになったらしい。
いずれ、姿も見えるようになるかも知れない。
だが、一緒にいたユカリさんには、聞こえないし。
存在すらわからないようだ。
精霊さんの、名付けをしようと思ったが。
愛される人。
これのおかげがあり、仲良くなれたのであって。
卑怯な気がして。
していない。
気にする必要は、無いんだろうけど。
疲れていたので、布団に入るが。
精霊さんの声で、眠れなかった。
今まで、話しかけても返事が無かった。
でも、今は話が出来る。
その嬉しさからか。
精霊さんは、ずっと話しかけて来ていた。
そこに、ユカリさんが来て。
ベッドの近くで、この後どうしますか?
とか、話しかけてくるので。
眠るのは、諦め。
バーベキューの、準備をする事に。
倉庫に行くと。
いっぱいの肉。
どう見ても、出かける前より増えている。
精霊さんの、褒めての声。
どこから持ってきたの?と、聞いても。
教えてもらえなかった。
入り口付近に、竈を作り。
網が作れないので、ユカリさんにフライパンを頼む。
そんな時、アーリアさん達が来た。
「ユウイチさんとお呼びすれば良いですか?」
「どう読んでもらっても、構いませんよ。アーリアさん」
「何を、作るのですか?」
近くない?意外と警戒心が薄いのかな?
「今は、夕食の準備ですね。食材は、いっぱいありますので。シシやララが、お腹いっぱい食べれる位あるぞ」
と言うと。
2人のお腹がなった。
「料理なら、子供達にも作っていましたので手伝いますよ」
恥ずかしそうに、アーリアの後ろに2人とも隠れてしまった。
「アーリアさんは、結婚してたのですか?」
「とんでもない!シスターとして!孤児院で、暮らしていました。子供達と、買い物の最中。目の前で、ヨーミさんとガドムさんがぶつかり。それで、奴隷にするなんて言うので。止めに入ったら、子供達も私も奴隷になってしまいました」
お人好しと、言えるだろう。
子供達は、何にも関係ないのに!奴隷なんてひどい。
「?とすると、孤児院に帰れるのでは?皆心配してますよ?」
「1度。奴隷とし歩いている時。同じ職場のシスターと、神父様にお会いしましたが。目を逸らされました。戻っても。嫌な顔をされるのがわかりましたので。ユウイチ様の提案は、渡りに船でした」
まぁ、権力者には逆らえないんだろうけど。
ひどい話だ。
「では料理作りを、お願いできますか?多分大量に、作らないと足りないので。俺1人では、大変そうで」
「それなら、私にやらせて下さい。寧ろ、ユウイチさんは休んでて下さい」
「今、アーリアさんが女神様に見えました」
と言って。
2人で笑った。
そんな感じで、なんちゃってバーベキューが。
始まってから、ずっと。
アーリアさんは、料理してくれている。
ユカリさんから、受け取った。
料理を食べ終わり。
アーリアさんと変わる。
さすがに、最後までやらさしてたら。
アーリアさんが、食べられないしね。
俺が料理しているのが、不思議なのか。
ガドムさんが、
「お前は、何でもできるんだな」
「何でもとは、いかないですよ。本当は、鉄で出来た網の上で焼く為。網を、作りたかったのに作れなくて。残念です」
「あれだけの、回復魔法を使い。どでかい火の魔法。全ての言語を理解し。村を、作れる。料理も作れる。これだけ、出来る奴は他にいないぜ」
料理以外は、俺の力ではないので。
苦笑いをした。
ガドムは、アーリアさん達の元に移動した。
今度は、牛さんたちが来て。
「焼けた物を、頂いてもいいですか?」
「私は、肉が多い方が良いです」
「もし良かったら、これ飲んで下さい」
コップに、牛乳が入っていた。
受け取り、飲むと。
「上手い!濃厚だね!こんな上手い牛乳は、初めてだ」
3つのグラスに入った、牛乳をすぐに飲んでしまう。
「牛乳?」
「私の乳美味しい?」
「どれが、一番でした?」
最後、飲んてる最中で吹き出してしまった。
「ゴメン。器官に入った」
と言って、ユカリ特性タオルでふいて誤魔化した。
ユカリは、糸を出すだけじゃなく。
裁縫も、出来るようになっていた。
タオルに、ユカリとサインが入っている。
皆が笑顔で、食事を楽しみ笑い合う。
こんな生活を、続けて行けるよう。
明日から、頑張ろうと思った。
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