第2話 おおいなる尻の受難 ~入院当日、手術前夜~


※臨場感? を出すために、入院中に書いた記事をそのまま載せています。




 というわけで、只今入院中です。

 午前中に手続きをすませて、病室へ。

 入室から1時間も経たずして浣腸の洗礼を受けました。早い、早いよ看護師さん。まだ心の準備が……。

 あ、下ネタ注意です。

 

 で、容赦なく250ミリくらいの謎の液体を尻に注入されるなり、私はトイレに駆け込みました。大して量は出なかったのですが、浣腸のスゴみを感じましたね。効果が出るのが早い。


 その後、12時に昼食。献立は鳥の唐揚げ、カボチャのサラダ、キャベツのおひたしでした。薄味ながらも美味しかったです。

 少し気分が上向いたのですが、その後、本日1度目の試練がやってきました。


 下剤服用。


 入院時にもらった予定表に書いてあったのは知っていたのですが、せいぜい錠剤を2、3錠飲むくらいだと思っていました。今思うと、能天気な自分が微笑ましいです。


 病室に運ばれてきたのは、ピッチャーに入った大量の液体でした。看護師さん曰く「これを1時間かけて飲んでくださいね」

 そう、液体の正体は下剤だったのです。その量実に800ml。

 200mlを15分置きに飲んでいかなきゃいけないとのこと。

 1時間かけて800mlの下剤を飲む。虎眼流かな?

 味はちょっと変わったポカリみたいで、飲みにくくはないのですがとにかく量がキツい。どうにかこうにか飲み終わる頃にはお腹がたぽたぽになっていました。


 その後、浣腸が尾を引いているのに下剤の効果が加算され、私のお腹が大変なことになりました。トイレとお友達です。便器だけが私の苦しみを受け止めてくれる。

 そんな中、看護師さんは言いました。「はい、では今から大腸検査しますね」

 う、嘘だろ承太郎。お腹がグルグルいっているのにお尻に内視鏡を突っ込まれたら大変なことになるんじゃあないか。決壊しやしないか。

 

 多大なる不安と痛むお腹を抱えつつ、検査室へ。ベッドに寝かされて目の前にはモニター。どうやらこれで自分の大腸の様子を見ることができるみたいです。

 先生はノリノリで、「滅多にない機会だからじっくり見ていってね」的なことを仰っていましたが、自分の腸の中はあまり積極的に見たくはないかな……。

 で、内視鏡が肛門にイン。

 あれ、意外とこれはだいじょういややっぱきついわ。やだ、私のお尻の中で何かが蠢いている……!

 そしてやっぱり先生はノリノリで「なんか冒険みたいだよね。洞窟探検っぽくて」

 私は息も絶え絶えに「そ、そうですね」と答えることしかできませんでした。「グーニーズとかインディージョーンズみたいですよね!」と返す余裕は1ミリもなかったです。

 

 診察を終え、「はいこれ記念写真」と自分の大腸の写真を受け取った私はどうにかこうにか病室に帰り着き、トイレに駆け込んだのでした。写真はいらない……。


 そして午後6時、お粥と具なし味噌汁という寂しい夕食を終えて今に至ります。今から明後日の朝まで絶食です。時間にして大体35時間くらいでしょうか。しんどそう。

 まあその前に手術ですね。終わった後8時間絶対安静と聞いてちょっとびくついています。


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