お、面白いけど…脳が破壊された

読み始めたきっかけは「恋愛もダンジョンも無双する、とある男の物語。」という謳い文句である。
しかし、実際に読み進めていく中で主人公が恋愛、ダンジョン共に無双しているようには、あまり感じない。ダンジョン要素に関しては、主人公が強敵に勝つ描写がいくつかあり、無双できる力は感じるが、主人公と他のキャラクターの差が明確に描写されることがないので、主人公がどの程度強いのか分かりづらい。ただ、物語の段階は、どの辺かという視点で考えると無双の準備をしている段階のようにも思うのでこれからの主人公の無双に期待したい。恋愛に関しては無双とは程遠く、そんな描写は今のところない。これも、少しずつヒロインからの好感度も上がっているように思うのでこれからの展開に期待したい。
物語の展開に関して疑問に思う点がある。主人公が知っているゲームストーリーの知識を活かしていくために学園内にあまり干渉しないようにすることは納得できる。より良いグッドエンドを目指していってもいいようにも思うが……未来を知っているというアドバンテージは大きので、やはり納得できる。ただどうしても納得できない場面がある。世良さんが月嶋のこと勇者と勘違いしたままにしたことについては、全く納得できない。理由として、ゲームストーリーを正しい方向に持って行きたいのであれば、勘違いさせたままにする選択肢は絶対にない。その為、主人公がどうしてそのままにしたのか不可解である。正直な話、主人公と月嶋が対決した場面は、世良さんが月嶋を勇者であると勘違いした後、主人公の勝利によって主人公こそが勇者だと、また勘違いする展開だと思っていた。
ここまで批判ばかりになってしまったが、この作品は間違いなく面白い。よく練られた引き込まれる世界観はもちろん、ワクワクするような描写もある。この作品は神だ。

……すいません。結局のところ私が言いたいことは、月嶋に世良さんがベタベタしてるの見てNTR味を感じて、脳が破壊されただけです。作者様、安心して読むために世良さんを主人公のハーレムメンバーに入れると言っていただけませんか。脳を再生したいです。

最後に、この作品めっちゃ面白いです。おすすめです。