ワクワクするけど……モヤモヤ

・読み始めたきっかけ
 →「恋愛もダンジョンも無双する、とある男の物語。」という謳い文句

・良い点
 
 世界観や物語の設定


・悪い点(個人的に苦手な点)

1:ストーリーの介入に消極的な主人公
  →この点は、ゲームストーリー、つまり「未来を知っている」というアドバンテージを得るためで、悪い点ではない。未来の展開を知っているという場合では、2つの選択肢があると考える。1つが未来の知識を活かし、より良いグッドエンドを目指すこと。もう1つは、知っている展開になるように無難に立ち回ること。主人公は、2つ目に挙げた無難な立ち回りをしているだけである。ただ、主人公であれば、より良いストーリー展開にできるように思えてしまい、私が個人的にモヤモヤしてしまっている。

2:ゲームストーリーの展開が知っているものとズレてきても消極的な主人公
  →この点も1同様、悪い点ではない。これも私が個人的にモヤモヤしてしまっているだけである。主人公は全知全能の神などではない。そのため、把握していないところでゲームストーリーがズレるのは仕方がない事であり、介入することでズレが広がることを避けているだけである。

3:致命的なゲームストーリーのズレを正さない主人公
  →この点は、明確に悪い点であると言える。最終的なエンディングに影響が少ないズレに介入しないことは、ズレが大きくなるリスクを避けるという点で納得できるものである。しかし、聖女の世良桔梗がプレイヤーの1人である月嶋拓弥を勇者だと勘違いしているというストーリーのズレを正さないのは、いくら考えても納得できなかった。この点に関しては、私自身を納得させるために仮説を立ててみた。

 ※仮説1:主人公が知っているストーリー展開が修正又はより良い展開になる。→?
  仮説2:世良と月嶋が一緒に行動する事で何らかのメリットが生まれる。→??
  仮説3:主人公が何も考えていなかった。→???
  その他、主人公にプラスに働く可能性……?????

 これらの仮説を立ててみたが、いくら考えてみても「そんなことあるか???」と納得できなかった。

・結論
 →私個人として感想として、この作品は、主人公が実力を隠している系の作品であり、そういった作品によくある、「真の実力を出して、早く無双してよ」というモヤモヤ感がある。142話時点では、読み進めて行けば行くほどモヤモヤが大きくなり、読んだ満足感はあまり無い。
 しかし、実力を隠している系に絶対ある、どこかの展開でこのモヤモヤが晴れて、とんでもなく盛り上がるはずである。・・・そこまで耐えたい。
 また、悪い点ばっかり多くレビューしたが、良い点で挙げた世界観や物語の設定は、これだけでもすごくワクワクするものであり、とても練られた設定であるように思う。盛り上がる展開が無いわけではなく、主人公が強敵に勝つ等の熱い展開もあり、とても面白い・・・・・・のだが、やはりモヤモヤする。
 
 耐えるという誓いと期待の意味も込めてExcellent!!!とする。