第137話 最強の名は

 岩壁に囲まれたダンジョン1階の小部屋に爽やかな声が響く。


「いずれはこの学校の“最強”になるつもりだよ」


 キョトンとする全身金属鎧フルプレートメイルに向かって人差し指を立て、最強を宣言する赤城君。

 

 ダンエクでは多様な武器を使い、攻撃魔法、サポートスキルを問わず高い適性があり、近距離でも遠距離でもハイレベルな役回りをこなす万能キャラであった。目の前で自信に満ち溢れている赤城君も十二分に最強を目指す素質はあるはずだ。

 

 それだけでなく、彼には天摩さんを救うためのトリガーになる特別な能力もある。何としてもあの二人には仲良くなってもらいたいのだが――

 

『最強? でも君は今、誰が最強なのか分かっているのかな?』

「……そういえば考えたことなかった。知っているなら誰が最強なのか教えてくれないかな」

『それはね――』


 最強が誰なのかを知らずに最強になれるものなのかと問う天摩さんに対し、赤城君は虚を突かれた顔になり質問に質問で返す。


 現時点での学校最強とは誰なのか。周囲にいた立木君や磨島君パーティーの面々は生徒会長の相良さがらや八龍の名を挙げるけど、恐らく違うだろう。俺も相良の強さには驚いたが、久我さんが本気を出せばさらにその上を行く。世良さんだって奥の手である国宝を使用すれば八龍をも超える力を行使できるわけで、この学校の生徒は皆が思っている以上に化け物揃いなのだ。

 

 だけど天摩さんなら誰の名を挙げるのか。貴族であり学年次席でもある彼女なら学校中枢に近い立場にいるわけで、より正確な情報を持っているはず。この場にいる誰もが聞き耳を立てて注目していると、おどけたような声で答える。

 

『――教えてあーげない。本当に最強になりたいなら、君自身で探すべきだからね。ちなみにウチじゃないよ?』

「ふふっ、確かに。それを見つけるのはオレの仕事だ。最強か……一体どんな奴なんだろうな」


 天摩さんの返答に拍子抜けするどころか、目を輝かせる赤城君。“最強を目指す”なんて普通の男が言えばキザったらしいセリフになるものだが、彼が言えば主人公らしい魅せるセリフに聞こえるから不思議だ。あの甘いマスクがそうさせているのだろうか。

 

 ダンエクでは個性的なヒロイン達をまとめて恋に落とし、ハーレムを築き上げていた超絶イケメン主人公。今の太った俺とは見た目も立場も対極過ぎて嫉妬する気も起きない――こともない。正直羨ましいっ。


(だけど良い雰囲気だ、これはチャンスかな?)


 ヒロインである天摩さんとヒーローである赤城君は戦闘面でも性格面でも相性が抜群。この流れで剣を合わせれば高確率で友情が芽生え、天摩さんの個別ストーリーに入ることは容易になるだろう。

 

 本音を言えば天摩さんは数少ない大事な友達なので、自らの手で救いたいという気持ちは強くある。だけど解呪成功率とその後のことを考えれば、そんな自分勝手な欲を出すなどもっての外だ。最終的には赤城君に導かれ、幸せな未来を掴み取る権利が彼女にはあるのだから。

 

 そうやって無理にでも葛藤を静めて様子を見ていると、天摩さんはくるりと俺の方に向き直って近寄ってきたではないか。


『それじゃあ成海クン、練習の続きを――』

「お待ちください、お嬢様。あの男は仮にも冒険者学校の最強に名乗りを上げました。それはつまり、お嬢様すら超えると言ってるのと同義。それが真実であるのか少しくらい試されてみてはいかがでしょうか」


 赤城君とのやり取りが何も無かったかのように、俺との練習を再開しようとする天摩さん。それに対し颯爽と割り込んで軌道修正を試みるメイド。あるじの気まぐれを先読みして動くとは仕事のできる女である。さらに俺に視線を向けて「お前も何か言え」と言わんばかりに睨んできた。


 確かに天摩さんとの練習はとても楽しいのだけど、今回俺が参加した目的は、赤城君との距離を縮めてもらうためだ。何とか興味を持ってもらえるよう動いてみることにする。

 

 だけどおかしいぞ。ゲームのときなら赤城君の最強発言に強い興味を示し、天摩さんの方からぐいぐいと関係を縮めにいったはずなのに、何も関心を示さないのはどういうことなのか。疑問を覚えつつもメイドと二人で「あの赤頭はイケメンです」「Eクラスでは有望株で将来有望」などと何とか説得し、天摩さんは『そんなに黒崎と成海クンが言うなら……』と、しぶしぶゴム剣を手に持って前に出る。

 

 

『……じゃあ、かかってきて?』

「ああ。よろしくね、天摩さん!」


 片手で軽く剣を突き出す天摩さんに対し、赤城君は頭上に剣を振りかぶる上段の構え。これから始まる戦いに誰もが息を呑んで見入っている。

 

 最後に赤城君の戦いを見たのは刈谷との決闘以来か。あのときはレベルを5まで急激に上げて体の感覚が肉体強化に追いつかず、立ち回りに稚拙さが見えたが……あれから2ヶ月。どれくらい成長したのだろうか。


「――おおぉおっ!!」

 

 戦術はカヲルが黒崎さん相手におこなっていたのと同じく、足を使ってのヒット&アウェイ。超格上が相手では動体視力に差がありすぎるので、正面から“がっぷり四つ”などやってしまえば先ほどの磨島君のように即座に叩き伏せられる。その辺りはしっかり考えているようだ。


 鋭い踏み込みから斬撃へ繋げ、天摩さんのカウンターを誘導してから切り返しのトリプルカウンター。フェイントもしっかりと入れて立ち回っている……が、全てを天摩さんに弾かれて一発も入らない。というか入りそうにもない。攻撃も立ち回りも悪くはないんだが……

 

「……颯太は、どう見える? ユウマの剣は悪くはないと思うのだけど」

 

 赤城君の素直すぎる剣にもどかしい思いで見つめていると、カヲルが隣にきて話しかけてきた。どう見えるのか。思ったことを率直に答えたいところだが、カヲルの探るような視線が気になるので、ここはごまかしておいたほうがいいだろう。


「さすがに速すぎて見えないよ」

「……そう。でも颯太はゆっくりでも、あの天摩さんとまともに打ち合えていたわ。レベルはともかく、剣の扱いは随分と上手いのね」


 カヲルが目を細めながら俺と天摩さんとの練習内容を指摘し、さらに「この後、私とも手合わせしてくれるわよね?」と迫ってくる。メイドに散々ぶっ飛ばされている間でも、こちらをチェックしていたとは恐れ入る。


 さてどう返答したものか……などと考えていると、赤城君が雄叫びと共に一段ギアを上げて勝負に出てきた。攻撃が入らないのならリスクを承知で距離を縮め、手数で押し切ろうという算段だ。

 

 しかし――


「……筋は良い。だがあの赤頭はもっとズル賢い動きが欲しいところだな」


 隣にいた野太い・・・声の持ち主も、俺と同意見の模様。実際の対人戦では勝てば官軍、綺麗も汚いもないのだ。勝つためになら髪を引っ張る、土を投げつける、奇襲や嘘をつくなんてことは当たり前。練習だとしても心理戦や体術などあらゆる手段を織り交ぜて揺さぶりつつ、相手の弱点を探って勝機を掴み取りに行くべきなのだ。

 

 たとえば、天摩さんは全身鎧を着ている。当然、視野角は通常の人よりも狭く、腕や足の可動域も小さくなる。その鎧特性を測りながら立ち回れば、攻撃が入る可能性ももう少し増えるかも――って誰だ、お前はっ!?

 

 俺のすぐ隣に立っていたのは大剣を背負い、全身金属鎧フルプレートメイルを身に着けた、見上げるような大男。頭全体を覆う兜をしているので誰だか分からないが、緻密な紋様の入った甲冑を着ているので高確率で貴族だろう。非常に大柄なので、天摩さんの小柄な全身金属鎧フルプレートメイルと違って異様な圧迫感がある。


 カヲルもこの大男に気づき目をぱちくりさせて見ているが、黒崎さんは心当たりがあるようで折り目正しく頭を下げている。周囲に散開していた執事共にいたっては後ろに手を組み、整列までしているではないか……ということは単なる貴族ではなく、高位貴族で間違いない。

 

 ほどなくして遠くから甲冑を着た数人が小走り・・・で近づいてきた。ただし小走りといってもそこらの人が本気で走るくらいの速度がでており、相当量の肉体強化レベルうかがえる。

 

 レベルを推定している暇もなく、あっという間に目の前まで来ると、大男の前に横一列に整列して腹から出すような大声を張り上げる。胸には冒険者学校の紋章が入っているが……

 

部長・・! あちらに練習に適した広さの場所が見つかりましたのでご報告に参りました!」

「馬鹿野郎っ! もう部長じゃねぇっつの! 先に行ってろ、俺はこいつらの剣戟をちょいと見ていくからよ」

「承知しました……いくぞ!」


 腰に太刀を差した甲冑集団が、大男に一喝されて風のように去っていく。あれだけの武装と肉体強化された集団は、冒険者学校内でも限られる……恐らく、第一剣術部だろう。ならばあの集団に“部長”といわれたこの大男の正体も想像がつく。

 

「どうした、続きをやってくれて構わんぞ」


 腕を組んだ大男は横柄な態度で続きをやれと言うが、天摩さんと赤城君もゴム剣を下げて動きを止めている。当たり前だ。第一剣術部の部長であり、八龍でもある館花たちばな左近さこんを冒険者学校の生徒が無視できるわけがない。

 

 加えて館花は冒険者界隈やメディアでもたびたび名が上がるほどの剣豪で、いくつもの一流クランにも注目されている。こいつの名に憧れて冒険者学校を受験した生徒も少なからずいるだろう。そんな超大物が登場したならクラスメイト達はどうしていいか分からず、たじろぐしかない。

 

 空気を読んだ黒崎さんがススッと前に出て対応しようとする――前に、眼鏡を煌めかせた女子が間の抜けた声で割って入る。

 

「すみませ~ん、そこであなたに見ていられると~全く練習にならないのですけど~」

「おう、新田にったじゃねーか。つーことはお前ら1年Eクラスか……それなら何で天摩もいるんだ?」

「私から頼んで練習会に交ざってもらっているんです~、でもあなたは邪魔なので~あちらへどうぞ~」


 大貴族の館花をぞんざいに追い払おうとするリサに、ギョッとするクラスメイト達。だけど館花には気分を害している様子はない。もしかしてあの決闘の後で顔見知りになったのだろうか。黒崎さんも事情を察してか何も言わずにいる。

 

「ならよ、俺も練習にまぜてくれ。どうにも剣術部じゃやる気が起きねーんだ」

「でもあなたのほどの人が1年Eクラスに交じって何をするというの~?」


 館花が首をコキリと鳴らしながら妙なことを言い出した。レベル一桁の集団に八龍がまざって何をする気なのか。ゲームでも気まぐれな性格で突拍子もない行動ばかりしていた奴だったけど、それはこちらの世界でも同じ模様だ。

 

 しかし館花は高位貴族であり学校の中枢にいる人間。下手に関われば再び第一剣術部と面倒臭いことになりかねないため、リサが真意を聞き出そうとしている。

 

「剣と魔法の融合戦術……新田、お前もできるんだろう? もうこれからは剣だけ、魔法だけじゃ駄目だ。新たな時代が来ているんだよ」

『剣と魔法の……新たな時代……そう。ウチも興味があるんだけど、館花様も知っていたんだねー』


 リサに剣と魔法の融合戦術とやらを教えて欲しいと頼み込む館花。それはダンエクにおいて数えきれないほど検証されてきた最強の戦闘スタイルであり、俺が家族やサツキに教えていたものでもある。驚いたことに天摩さんもその戦闘スタイルに興味があるようだ。もっとも彼女の場合は近接特化型なので目指したところで強くなるかは未知数だが。

 

 兜を脱いだ館花は了承も得ずに「よろしくなガキ共」と謎の笑顔でクラスメイトに握手を求めているが、思いっきり引かれている。少しは自重しろと言いたい。

 

 とはいえ、これはある意味チャンスかもしれない。しばし考える仕草をしていたリサもそれに気付いたようで、ムスッとした不満顔から花の咲くような笑顔に変化させて館花に返答する。

 

「少しだけなら教えてもいいけど~……その代わり、クラスメイトにあなたの剣を教えてもらえないかしら~」

「俺の剣をだぁ? このガキ共にぃ?」


 ダンエクのゲームストーリーでは、主人公の能力を大きく引き上げる、師匠的ポジションのサブキャラクターが何人か存在する。そのうちの一人は黒崎さんだ。だがあのメイドに教えを乞うには“天摩晶ルート”に入る必要があるため、そのルートに入れない女性主人公は対象外となる。

 

 一方で、館花は自身が認めさえすれば誰にでも教える。指導は厳しいものの的確で、剣術とそれに関するステータスを大幅に引き上げることができる。仮に赤城君達が教えを乞えたなら、この序盤の段階であっても急成長が期待できるだろう。

 

 当然問題もある。ゲームでの館花は、能力のない者を指導することはなかった。具体的には第一剣術部の入部を認められるくらいの実力が必要となる。今の時点の赤城君達は到底そのラインに及んでおらず、ゲームなら確実に門前払いされるはずだが――


「ま、背に腹は代えられねぇか。うはっはっはっ……だが!」


 館花は胡乱気うろんげな目でクラスメイトを見渡していたものの、突如ニンマリとした笑みと共に首を縦に大きく振って、あっさりと承諾する。しかし次の瞬間には睨むような鋭い目で威圧モードに入る。


「お前らに剣を教えてやってもいいが……加減なんかするつもりは一切ねぇぞ。どうなんだ、そこの赤頭」


 突然話を振られた赤城君は理解が追い付かず、立木君やカヲルの顔色をうかがうものの、ピンクちゃんが静かに頷いて館花の教えを受けるべきだと促す。どうやら彼女もやる気のようだ。


「……も、もちろんだ。あんたは第一剣術部の部長なんだろ? 本当に剣を教えてくれるなら、這いつくばってでもついていくさ。みんなもそうだろう?」

「当然だ。こんな機会を逃してたまるかっ!」

「あたしも! 死ぬ気でやってみる!」

 

 八龍に直接指導もらえる機会など金輪際ないかもしれない。赤城君の覚悟に呼応され、磨島君や他のクラスメイトも自らを鼓舞するようにやる気を見せている。

 

 館花の登場により、あらぬ方向へ進もうとしている練習会。個々の戦力強化という目的は逸れていないし、俺としてもカヲルの追求からひとまず逃げられそうなので助かったというべきかね。

 

『館花様の訓練ってとっても厳しいって話だけど……本当に大丈夫かなー』


 館花の周りに集まって期待に目を輝かせているクラスメイトを見ていると、天摩さんが声をかけてきた。第一剣術部の訓練がどれほど厳しいものか知っていたようで、低レベルであるにもかかわらず安易に受けようとするクラスメイトを心配してくれている。だがリターンは大きく、ダメ元でもやってみる価値はあると俺は判断する。

 

 もとよりゲームストーリーが崩壊しかかった今、主人公チームの成長を押し上げるイベントは多くが起こらなくなってしまっている。そのくせ災害イベントは容赦なく無慈悲に降りかかってくるだろう。

 

 そんな尻に火が付いている状況で、ダンエクでも指導に定評のあった館花に協力を願えるのなら、こんなに心強いものはない。俺達プレイヤーの戦術を取引材料に使ったとしても安いものだ。

 

 それはともかく、天摩さんには聞いておきたいことがある。

 

「天摩さん。赤城君と剣を合わせてみて、どうだった?」

『全然、まだまだだねー。冒険者学校で最強になるなんて夢のまた夢……と思うんだけど、成海クンはどうしてあの子をそんなに気にかけているのかな?』


 今の赤城君では最強に程遠いと厳しい評価を下すものの、剣を合わせろと言ったり調子を聞いてきたりと、俺が赤城君を気にかけているのが逆に気になる様子。当然、気にはかけている。

 

「まだ対人経験が少ないからね、勝手が分かってないんだよ。でもこれは俺のかんなんだけど、赤城君は強くなる素質はあるし、いつか一流冒険者になると思うんだよね」

『ふーん……成海クンがいうなら、そうなのかな?』


 天摩さんはゆっくりと赤城君に視線を移し、初めて興味を示したような反応を見せる。だが俺が言ったことは嘘ではない。今はまだ大したことなくとも、赤城君の潜在能力と未来を変える力、そして周りを惹きつけて動かすカリスマは本物だ。

 

 さらには天摩さんをはじめ、多くのヒロインを救うトリガーとなれるし、ダンジョン攻略で鬼門となる魔人や精霊に対する親和性がとてつもなく高い。これほどまでにダンエク世界に愛された人物など、彼――とピンクちゃんくらいなものだろう。

 

 今後の難局を考えれば彼らの成長は絶対だ。俺も本腰を入れて協力していくつもり――なのだけど……

 

(その前に、面倒ごとは先に片付けておかないとな)

 

 腕端末にはキララちゃんからの着信メールが表示されている。近々行われる“金蘭会きんらんかい”主催のクランパーティーの案内。きな臭い要注意人物が多数参加するため警戒レベルを引き上げる、との文言もセットだ。


十羅刹じゅうらせつ、カラーズ、おまけに神聖帝国ね……)

 

 ゲームでも終盤に登場するようなメンツがいくつも並んでいて気が滅入る。このクランパーティーで起こることは予想がついているが、別にコイツらと戦うわけではないので気負う必要などない。家族や学校に危害が及ばないか情報収集だけ済ませ、さっさと帰ってくればいいだけだ。

 

 しかし本来ならこのイベントはもっと後で起こるはずのもの。学校内のイベントがおかしくなっているだけなら理解もできるが、学校外のイベントでもゲームストーリーとズレが生じているのは何故なのか。その辺りの理由も合わせて確認しに行かねばならない。

 

 向こうでは館花の説明にクラスメイト達が真剣な眼差しを向けており、隣では機嫌の良さそうな天摩さんが練習しようと誘ってくれる。憂いてばかりいても状況が良くなるわけではないし、このひと時の平穏を少しくらい楽しんでも罰は当たらないだろう。

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