或世界線
椿
或世界線 ✴︎1 仲直り
今日はなぜかやる気が出ない
なんでだろう。
そうだ
私は家を飛び出してしまったんだ・・・
〜数時間前〜
「お母さんなんて大っ嫌いこんな家もうでていってやる」
「みく!待ちなさい!!」
そう私は喧嘩をしてしまった
今はもうなんで喧嘩したかなんてわかんない
多分単純な喧嘩だったんだと思う
しかし私は怒ってしまった怒りに任せて家を飛び出してしまったんだ。
私は姫乃みく(ひめのみく)高校1年生
そんな私が生まれ変わってしまった物語。
数時間前
私は音楽を聴きながら帰っていた
その時はお母さんと喧嘩をしてしまい帰ろうと思っても帰れなく少し落ち着いたので帰ろうと思っていた。
しかし突然黒い霧が現れて私を人のみにしてしまった。
そしてその霧は晴れていく
私は何が起きたのかわからないまま帰路の道を辿る
しかし、
ピンポーン
「はーい、どなたですか?」
現れたのは60代位のおばあさんだった
私は母親ではない別の人の姿に驚きを隠せなかった…
ここは確かに私の家だっただけど何かが違った。
そう慌てているとおばさんが話してきた
「どうしたのぼうや?」
ぼうや?なにを言ってるんだと言う顔をする
玄関の近くにあった鏡を見てみると
私はいや、、僕になっていた。
「あの、帰り道がわからないのですが少しここにいさせてくれませんか」
だめもとで聞いてみる
しかしおばあさんは優しく返事をしてくれた
「いいわよ」
「ありがとうございます」
そして家の中に入る間取りはほぼ同じだった
しかし使っている家具は違かった
そしてソファーに腰かけて脳をフル回転させる
私はわからなかった何故男になっているのか
考えているとおばあさんが寄って来て話しかけてきた
「私にもねぇ、このくらいの女の子が昔いたの可愛かったわ。」
「その子は今どうしてるんですか?」
「その子はね、お空に行ってしまったのよ」
「あ、、」
私はまずいことを聞いてしまったと思った
「気にしないで」
「はい…」
そのままそのおばあさんは続けた
「その子はね、私とその日喧嘩したの、仲直りもできないで行っちゃったのよ」
まるで私みたい
あの時も私はお母さんと喧嘩しちゃったな…
「私もそんなことありました、本当は喧嘩したくないけどふとしたことで私もカチンときてしまい喧嘩してしまいました」
「そうなんだ、だけど喧嘩するほど仲がいいって言うからね」
「はい」
「次お家に帰る時は謝るんだよ、いつ人は死ぬか分からない」
「そうですね。ですがもう私は戻れません」
「それはどうして?」
「私はもともと女子高生だったんです姫乃みくと言う」
その時おばあちゃんの顔は驚きと喜びでいっぱいでした。
「もしかしてみくなのかい?」
「はいそうです?」
その時のおばあさんの目が開いた顔がとても印象的だった
「みくごめんね許して私が悪かった」
「何のことですか?」
おばあさんは返事がなかったただ抱きついてきた
その時なぜか私も涙がでる
「もしかしてお母さん・・・」
おばあさんはうなずいているコクコクとうなずいている
「お母さんごめんなさい」
私は思わず口からごめんなさいがでた
涙がたくさん出てきたここでようやく私の涙がわかった。
多分この涙はやっと自分の思いを伝えられたのだという涙だ
おばあさんはこう言った
「昔死んだところに戻ると1度だけ元に戻れるという」
「へ?」
私はきょとんとした
「この世界線の私に謝っただけでしょ?」
「あ!」
私は気づいたかのように家を出て行った
「いってらっしゃい」
そして私は死んだ場所に戻った
すると…目覚めた
やったー元の世界に戻れた!
私はすぐにお母さんのもとへ
「どうしたのみく?」
「お母さんごめんなさい」
「お母さんもごめんね」
「お母さんいつもありがとう。」
強く抱きしめた。
その時私は母のことが大好きだということが改めてわかった
いつもごめんね
ありがとう。
大好きだよお母さん
或世界線 椿 @umemiya1227
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