EC:202  約束の間



『約束それは何?』



 約束…。私は約束なんてした覚えはないよ…。






『では、考えてみてくれ。汝の約束とは何か』






 誰?





『…』






 答えたくないなら別にいいけどね。






『我は汝。故に汝に問おう』




 どういうこと?





『すぐにわかる』




 …?ならいいけど。




『問う。汝、花の力で何を成す?』




 花の力?



 それは、私がその約束を果たさないといけなくなるわけ?



『違う、これは「約束」。「契約」じゃない。過去の者も果たせなかった者はいた』




 その人はどうなったの?





『別に何も無かった。と聞いている。我は見てはいなかったのでな』




 そう…なんだ。




『我との約束。それは互のことを知る繋がりのこと…。最悪。幸せに生きる。とかでも構わない』




 随分と適当だね?




『我は汝を見てきた。人となりは既に理解しておる。あとは繋がりを作るだけなのだ』




 それはそれは。




『もう1人の我は汝のことを「紗綾花(さやか)」ににておると言っておった』






 誰?




『4代目だな。周りに囲まれて大切にされてきた』




 …へぇ…。




『まあ、汝ほど恵まれてはいなかったがな』





 え?





『さて、汝、約束を。さもなくば救える者も救えない』




 ッ!早く戻らないと!!




『無手で戻ろうとするな。なんでもいい』





 なら私は約束するよ。





「大切な人を守れるようになる。もう二度と離しはしない!」





『心得た。汝に告げる。我は汝。汝の力。我の名は…』













作者コメント


 短っ!


 さて、我はなんの花でしょう?❨イチゴ❩じゃありません。

 作中で既に鱗片は見せていますがそれはまず気づけない。と言うか作者が見てても違和感ないからバレないはず。

 でもしっかりと我はナユカを助けてきました。


 予測を応援コメントで書いていただけると、作者喜びます。



 ヒント:那由花=那由多ほど咲く花 髪色(覚醒前) 花の力の数値が歴代最高クラス 虚弱=折れやすい



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