EC:199  それは全人類が目にするゲームの映像。



 映し出される戦闘は、良くも悪くもゲームのようで、実際その映像を見てもゲームのプロポーションにしか見えず、一体自分は何を見せられているのか理解ができない者も多数いた。


 朝凪は説明する。



 これが、今、ゲームの世界で、現実の戦争と変わりないという事を。


 過去何度も繰り返してきた、大戦とは違い。



 今度は外部と戦う時代が来てしまったという事を。



 防衛省とは、その時。太陽系を守るために作らてたということ。


 そして、いざその時が来た時。役に立たなかった、…という事実を。



 そして、最後にこう締めくくる。



 彼女達の背に、今後の地球の未来が掛かっていると。



 段々と、深刻な顔になる朝凪の表情に、さすがに信じることしか出来なくなってくる人々。



 そして、その横から突然現れ、朝凪の横に立つ女性。いきなりの登場で、会ったことのあるはずの朝凪ですらその女性を見て驚愕する。



「な、何故ここに!」


「娘のためだもの。母として私も戦っているわ…」



「どうやって!」


「自前の宇宙船よ。操縦は得意だから」

 


 混乱する人々。1部の人間は察することができたようであるが、その答えは彼女の口から放たれた。




「私は、米嶋 花恋。またの名を、花恋・ガーデン・メテアノス。先程紹介に預かりました。太陽系外生命体。皆様から見たら宇宙人ですわ」



 普段のおっとりした感じではなく。凛とした佇まいに口調。姿勢よく、行儀良くある花恋。



「ここより遥か彼方。ガーデンプラントより来ました。もう16年ほど前になります。私達の星は当時、ある敵と戦っていました。それは、人類とは程遠く。宇宙にある星々を食い物にするそんな存在に襲われていたのです。私は当時の女王により逃がされ、偶然ここにたどり着きました。それから色々あって、結婚して、子供が生まれて。その子供が、今画面の前で戦っている子なのです。これはいわば私と私の夫、米嶋博士がどうにかせねばならないはずでした。ですが、おそらく、敵はもう既にこの地球にも侵入し、色々な情報を集めていたようです。策略により、今このようなことになってしまっています」



 ここで花恋は一息入れる。




「私は宇宙人ではありますが、あなたがた太陽系に住む人々との違いはほとんどありません。しかし、違うこともあります。ですが、私は人々と触れ合い。共に歩む未来を望みます。今戦ってるあの子には、ここの人々と共に笑って生きて欲しい。きっと、あの子もそれを望んでいるでしょう。友達と笑い、仲間と過ごした那由花の笑顔を私は守りたい。娘に任せることしか出来なかった自分が心底情けない…。あの子は自分の意思で今あの場に立っています。私の口から言えることは一つだけです。どうか、あの子を信じて、応援してあげてください。このゲームは、外部からの感情によりプレイヤーが強化されます。どうか彼女達を信じてあげてください」


 頭を下げる花恋。

 彼女は今、トップとして頭を下げ、人々に助力を求めていた。











*







『約束それは何?』



















「えっ?」



『どうしたのナユカ〜。ボケっとしてると攻撃喰らうよ〜?』



「おっと!」



 何か聞こえた気がしたけど…。気のせい?



 と言うか、それに気を取られて危うく剣で斬られるところだったよ。



 男は真顔で私に攻撃を仕掛けてくるが、さっきからずっと私を狙ってきている。ユキの方はどっちかって言うと後衛だからまあ、前でちょろちょろしてる私の方がウザイんだろうね。


!!!!


『ユキ!!』



『うん上手くいったみたいだね』



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



CP

├───────┼─╂─────┤




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




 ここに来てやっと〔魅力〕が発動。ついでにWPも発動して私とユキの底力がアップされる。これで私はMPを少しづつ回復していける!!




「【一閃流星「アクセルスター」】!」


 ガクンっ!と上がる速度。私の通った軌跡には青い残光が煌めく。


 この残光。ただの光じゃないんだよ?


 その軌跡に触れた男。すると…。


 途端に光が形を変え、針状になるそして、ダメージは無い代わりに男をその場に縫い止めた。


 〔条件〕発動型の技で、何かが当たると、光は〔霊力〕により〔針〕に変化。そのまま〔裁縫〕の技能を使ってプレイヤーや、弾幕を縫い〔止める〕。



「【愛の結晶(スノークリスタル)】!」



 下から舞い上がるような氷の柱が男を包み込み…。



「〘粉砕〙」



 うわぁ…。ユキさん結構惨(むご)いことしてるけど、絵面的にやばいよ?


「ありゃ〜…」



 だがしかし、中から現れる無傷の男。



『あれ普通囚われたら最後〜。即死系の技なんだけどなぁ〜。捉えるのに相手を止める必要があるから〜、ほとんど使う機会ないんだけど〜』



『初めて見た』


 確かに、今の攻撃も無傷…。いや。



『ユキ!凍傷は入ったかもだよ?動きが落ちた』


『なるほど、体制があっても根気よくやれば状態異常になるのか〜。てことはダメージも少しづつだけど入ってるね〜。回復アイテム持ってなかったらいいけど〜…』





 …持ってたら終わりじゃね?














ステータス



●ーーーー■ー◆ーーー●ーー●ーーーー■ーーー



名前 ナユカ


職業「アイドル」

所持金 199 958 300G

ギルド「力の解放」

ランキング:85 003 408 597位

ランク:R


HP

0├─────────╂─┤


MP

0├──────╂────┤


SP

0 ├───╂───────┤


GP

0 ├──────╂────┤✕


EP

A ├──────╂────┤可能出力100V


WP

0├╂──────────┤10 〇


CP

-5├─────┼─╂───┤5


称号「回避の極意」「覇者」「半公式プレイヤー」




《スキル》


『パッシブ』


「原型」

魔力 気力 霊力 電力 妖力 魅力 


「強化系」

体力強化 魔力強化 職業強化


「生活系」

食べる 家事 計量


「感覚系」

暗視


「突破系」

飽和限界突破


『アクティブ』


「属性系」

火 光 風 水 土


「変化系」

火炎 爆発


「鑑定系」

植物鑑定 鉱石鑑定 物品鑑定


「色彩系」

赤 青 緑 紫


「動作系」躱す 回す 伸ばす 直角 止める 減速 連動 集合 舞う 帰還 条件 打ち上げ 曲げる 振りまく 追尾 緩急


「設置系」

魔法陣 設置


「音響系」

歌唱 効果音 録音


「表示系」

地図 表示 隠蔽 掲載


「部位系」

足 手


「命名系」

技名 合技


「技術系」

短剣術 剣術 槍術 弓術


「造形系」

星 針 魚 桜 獅子


「体術系」

叩く スーパーアクセル 蹴る


「防御系」

防護 受け身


「装備系」

装備


「生産系」

鍛治 裁縫 調理


「飛行系」

ジャンプ 飛行 フライ


「状況系」

逆境 鼓舞


「行動系」

拍手 笑顔 投擲 与える 微笑 ポーズ


「?」

念話 アイドル





ーー◆ーー●◆ーー●ーー■ーー■ー■■◆ーー■


状態


・防御力上昇

・攻撃力上昇

・移動速度上昇

・物理耐性上昇

・魔力耐性上昇

・気力耐性上昇

・魔力特定回復

・体力特定回復



所持アイテム


・姿隠しのカプセル×5

・高級魔力回復薬×1

・攻撃強化カプセル×2




【煌星流姫「ペンタゴンスター」】


【舞戦扇武「ダンスフィンブレード」】


【昇華星林「トゥインクリング ナイトフラワー」】


【赤眼発動「ワールドビュー」】


【君と咲かせよう】


【弾幕響鳴「スピリチュアルビューティ」】


【月降翔姫「バンブーロケット」】


【一閃流星「アクセルスター」】


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