384:掌握
ということでマイナス要素が無さそう(運営費=基礎消費DPが高いらしいんだけど、現在の俺の所有DPに比べれば、ちっぽけすぎるらしい)なので。
ダンジョンコアに、俺の魔力を注ぎ込んでいく。正直、第十階層までしかない小さいダンジョンだ。
それほど時間も掛からずに……。
「掌握」
文字通り……俺の中でこのダンジョン、この場所の全てを……「掴んだ」。
少な! 情報少な!
第一階層
レベル08 ホブゴブリン
レベル11 ホブゴブリンソーサラー
レベル12 ホブゴブリンプリースト
第二階層
レベル10 ロックリザード
レベル12 ツインヘッドスネーク
第三階層
レベル08 ソードスケルトン
レベル12 スケルトンナイト
レベル13 スケルトンメイジ
第五階層
レベル21 オーク
レベル23 オークソルジャー
レベル24 オークメイジ
第六階層
レベル25 ボム
第七階層
レベル26 ファングベア
第八階層
レベル28 アッシドスライム
レベル29 アッシドリザード
第九階層
レベル30 ストーンゴーレム
守護魔物階層
レベル35 ヒポグリフ
……出現モンスターの一覧……リストにするとこんな感じか。まあ、俺が判っていた以上の情報が無かった。
そもそも、読み取った初期情報は、こんな感じで整理……表組み化されていない。なんていうか、こう……ぐちゃっとしているというか。説明しにくいが……某表計算ソフトが無いのに、データ量だけは異常に用意されている感じというか……それにしては必要な情報はもの凄く少ないというか。
なので、判った事を判りやすく直したのが上のモンスター表だ。
というか、ここは、そもそも、古代迷宮:石棺……というダンジョンイメージ? から生み出されたらしい。
それ以上でも、それ以下でも無いようだ。
いや、なんていうか、ごちゃごちゃしすぎじゃないだろうか。それにしても。こんなんで、良く、
うおっ。え? そういうこと? というか、そうか。もう、繋がってるのか。
(はい。繋がりました。拡張を確認。今、
おお。どういう仕組みなんだろう……。魔力によるネットワーク、シロが頑張っているアンテナチップによるネットワーク網はここまで届いていない。
これは携帯電話のアンテナ網に似ている……というか、考え方もシステム自体も完全に同じだ。距離感や基地数などの規模が違っているくらいだろうか。
世界の魔力が希薄化している現象が、魔力によるネットワーク構築を拒んでいるのだ。謎の要素……多分、この世界に吸収されてしまって、劣化していくのではないか? というのがシロの予想だ。
にも関わらず、こちらのシステムでなら繋がる……という。さすが女神謹製。超越してるってことだろうな。
(この世界のダンジョンシステムは、あらゆる要素が混在してしまっていて、非常に扱いにくい。
(……コマンド入力時代は俺も知らんよ……)
(私が所有している情報だと、この世界の
(そうか……まあ、そうだよな……判りにくすぎだ……。俺、このシステムだったら、あんな気軽にダンジョン創って無いし、周回レベル上げとかも出来なかったかも)
(……はい。それは致し方ないかと思われます)
(それにしても、情報が少なくないか? いくら育つ前の「若い」ダンジョンとはいえ……)
(それは……
(
(多くなります。あ、でも……いえ……申し訳ありません……それほどでもないかもしれません……。大規模な拡張、オリジナルな改築を行ったという情報は無いですし……魔物や罠が増えたりくらいでしょうか。まあ、量はともかく、情報量が大きくなる分だけ、判りにくい、理解しにくいのは確実です)
まあ、そうだろうな……というか、やばいな。このグチャグチャがもっと多岐に渡ったら……俺の頭では何一つ理解出来ない気がする。
(そっか。あれ? そういえば、今、ショゴスが側にいるんだけど)
ショゴスは俺の肩の上が定位置になっている。
(副とはいえ、操作室の中であれば、アクセス可能です)
ああ、そうか。工房だと繋がってたもんな。
(そういえば……ショゴス……君が感じたエネルギーっていうのは……このダンジョンコアかな)
(ああ、そうだ。その宝石の様なモノからは村野と同じ波長を感じる……)
……そりゃまあ、そうか。
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