316:錬金術士研究

----レベルアップ----


 魔術士のレベルがアップしました。


「魔術士のレベルが82になりました」


名前 村野久伸むらの ひさのぶ

種族 ハイエルフ


天職 魔術士

階位 81→82

体力 103 魔力 176 


天職スキル:【平静】【魔術伍】【魔増】【復唱】【輪唱】


=隠蔽=========

天職 迷宮創造主ダンジョンマスター

階位 42

体力 31 魔力 162 


天職スキル:【迷宮】【結界】【鑑定】【倉庫】【収納】

【異界接続】【渡界資格】【言語理解】【次元扉】


習得スキル:

【気配】【剣術】【盾術】【受流】【反撃】【隠形】【加速】【棒術】【拳闘】【魔術】【手加減】【周辺視】

=隠蔽=========


 ダンジョンに行って、即戻ってきた。


 魔術士が、1レベルのみ。うん。まあ、しょうがないか。強かったけど、アクリセもレベルは大したことなかったし、ベリシアの50名くらいの偽装盗賊なんて、数がいても経験値的に大した事がなかった……と。


 で。転職。


名前 村野久伸むらの ひさのぶ

種族 ハイエルフ


天職 錬金術士

階位 45

体力 103 魔力 176


天職スキル:【錬金術の知識】【練成】【錬金術・伍】


=隠蔽=========

天職 迷宮創造主ダンジョンマスター

階位 42

体力 31 魔力 162 


天職スキル:【迷宮】【結界】【鑑定】【倉庫】【収納】

【異界接続】【渡界資格】【言語理解】【次元扉】


習得スキル:

【気配】【剣術】【盾術】【受流】【反撃】【隠形】【加速】【棒術】【拳闘】【魔術】【手加減】

=隠蔽=========


 錬金術士は度重なる特製ポーションの大量生産でそれなりにレベルアップしている。


 六脚のゴーレムを作成していて気付いたのだが、カンパルラの街灯のアンテナ部分。シロの情報収集に非常に役立ってくれている機能だが、それを小型化することが出来そうだった。


 なので、そのアンテナを搭載した……超小型の虫型ゴーレムを作れないかな? と。


 正直、カンパルラの街灯の様に、有線は使えない。


 ぶっちゃけ、魔力感知のレーダー網を無線で構築していくことが出来ないか? かなと。単純に、虫↔虫↔虫……って感じで、直径を広げていくのだ。 

 当然長距離での運用がメインだ。ここから、リドリス領都、王都、さらに諸外国へ手を伸ばしていけないかな? と思っている。


 まあ、距離がある。不安ばかりなので、単線での接続は怖い。複線、複々線、とりあえず、相互に情報をやり取りし、それが混ざっても混線しないように……という回路にして、さらに、小さく。蠅とか蚊よりも小さいといい。


 とりあえず、そんなレベル、小ささまで、アンテナ部分を小さく出来るか挑戦してみる。

 これまでと同じ様に、ゴーレム素材を細かく砕く。これまで以上に細かく意識してアンテナの魔術紋……を思い浮かべる。


 その思いが具体的で、強い方が、出来上がりが高性能になる……と思う。特にこの手の小型化とか、魔力波? の有効距離とか。


 とりあえず、試作第一号……が完成した。あ。これ動力が無い。まあ、いいや。まずは、電池の様に、コードで繋いでみよう。


 動力伝達するだけの魔術紋の上に試作第一号と、魔石を置く。

 

 お。発動した。スイッチとか無いから、そのまま発動するね。


「シロ……確認出来る?」


 虫型、小さい魔道具、なので、執務室の机で、そのまま作業を始めている。


 当然、側にはシロが待機したままだ。


「ああ。作動しているようです。小さいですが……高性能ではないでしょうか? これ。街灯に付属している物よりも高性能ですか? その小さいの一つで……カンパルラを丸々範囲内に収めている様な……」


「お。そこまでか。確かにイメージとしてはそれくらいを思い浮かべたから……大成功って感じかな。とはいえ」


 魔道具の駆動が止まった。魔術紋に載せてあった魔石があっという間に空になってしまったのだ。


「自走……自力で移動出来ないと意味がないから、もっともっと先鋭化して、無駄を排除し、機能を抑える方向で省エネ化していく感じかなぁ。というかさ、魔石で動くってちょっと無理があるか……」

 

 魔道具の基本的なサイズは、多分、魔石によって決定している。俺が最初に戦った、一番小さいゴブリンの魔石は親指……いや、大人の男の人差指の先くらいのサイズか。


 この魔石が動力源になっているので、当然、それ以下のサイズの魔道具は存在しない……気がする。

 少なくとも俺が見たことのある、既存の魔道具は、ほとんどが直方体の……筆箱サイズか、それ以上のお弁当箱サイズだ。


 まあ、正直、その辺は何とかなると思っていた。


 魔道具がそれくらいの大きさになるのは、主に、魔道具の魔術紋、魔法円、魔方陣がそのサイズしかないからだ。

 まともな錬金術士が存在しない現在のこの世界では、魔道具の基幹機構である魔術紋は、ほぼ全てがダンジョンの宝物だ。


 宝箱からゲットした魔道具がそのまま流通するか、その魔道具を分解して、魔術紋と別の魔道具の部品を組み合わせて物を作る。所謂、使えるパーツを組み合わせて、商品を製作するらしい。ニコイチ、サンコイチも当たり前っていう、なんていうか、素人製造業というか。


 まあ、ぶっちゃけ……この辺の詳細な事実は、LEDランタンの魔道具を配付してから、知った。魔道具は最初量産品っぽく見えていたが、実は全て個体差があることに気付いて、分解してみたら……って感じだ。


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