第39話修行が足りんのじゃ。
運河の観光を終えて町を歩いてふと思った。
・・・・・帰り道がわからない?。
最初の船着き場とちゃうやんここ。
仕方がないので軽を出して空に飛んだ。
ちょっと騒ぎに成った。
ついでにあの桜の様な花が咲いていた村の方へ向かってみた。
あーやっぱりあの時の町と村だ。
そう、そこには未だあの花がまだ咲いていたのだ。
桜より開花期間は長い様だ。
町から馬でも2時間だろうか、衛星都市成らぬ衛星村だ。
村に入って見ると大きな養鶏場だった。
そう言う事か。
他にも畜産や堆肥の産出を行っている様だ。
屠殺場から肉処理場等有るから、衛星村の役割が分かった。
村から町へ向かう道には野菜畑が広がっている。
それらを囲うように石垣が有るが、猪や鹿は避けられても魔物を避ける高さでは無い。
考えるに魔物はこの辺には出没しないと思われた。
おっと桜だよさくら。
ああ綺麗だ。
花弁は惜しむらくは先が割れて無くてまるっとしてるけど、充分桜に見える。
ちらほら散り始めているので、ギリ間に合ったかも。
近くの老人に聞いたら明日は盛大に散り始めると言う。
明日明後日が見納めなのだとか。
あわてて町に戻りマルクに領都に戻る事を伝えた。
勿論あの花を見る為にここに来れる家族を連れて来るのだ。
次女と三男そしてリィファと俺にギザ・・・軽だと人員オーバー。
でも日本では無いから大丈夫。
マイクロバスは置いて軽で行く。
おっと、関所をスルーしそうに成った。
いちおう国外滞在に成るので関所は通るようにフランに言われている。
サンダフォに着いてマルクに今日は宿を取ると伝えた。
彼女はシーツを握り締めている。
あの運河のカコである少女だ。
胸の膨らみはツンと立ち、小さいながらも若々しい良い形だ。
俺はその先の乳房を舐めて愛撫する。
片方の乳房は軽く揉んでいた。乳房から脇の下、横腹からヘソ回りを舐めて下腹部へ移る。
『あっ、駄目っ!?。あっあっ』
そんな小さなあえぎ声に触発されてテンションが上がる。
俺は力を入れて窄め様とする彼女の美しい脚部の根元を力で広げた。
少し生え始めた体毛の中を舌で分け入り愛撫した。
言い知れぬ乙女のあえぎにもう興奮して止まらない。
俺は自分のいきり立った物を、男を知らないで有ろう柔らかい丘陵の隙間にあてがって、挿入しようとした時。
ふとリィファの顔が浮かんだ。
いつも俺を温かく迎えてくれて、我が儘を聞いてもくれる。
駄目な時はハッキリ叱咤してくれる。
共に泣き喜んでくれる。
何もかも包み込んで癒してくれる・・・そんな和む笑顔で見ている。
おそらく多少の浮気なぞ意に介さない。
そんな笑顔だ。
俺がその世界の意識を自ら絶った時に、アルストフ様が目の前にいた。
『ほう、やっとこさ目を覚ましたか』
『えっと、これは?』
俺は周りを起こさない様念話で応じた。
『お主、修行が足りんのじゃ!。夢とは言え危うく少女の処女を奪う処じゃったな』
確かに危なかった。
夢でも現実でも不誠実は同じ。
お酒でも入って入れば男の本懐を遂げていただろう。
男と言うのは本当に情けない本能に抗えぬ生き物だと思った。
この夢は多分俺の本心からだからだ。
『言っておくが妾は夢に介してはおらぬ。お主のリィファへの思いじゃな』
俺は寝ているリィファのおでこに有り難うと感謝のキスをして寝直した。
「・・・バカ」
小さな声が聞こえた気がするが、気にしないで寝る事にした。
翌日(決して欲日では無い)俺達五人はあの花の咲く村へ飛んだ。
途中から村へは歩いた。
「結構人がいるね」
「やっぱり花見って文化が有るんだなここにも」
「えっ、うちの領には無いじゃん」
三男の言葉はもっともだ。
あれは前世の俺の国の文化だから。
帰りにこの事が苗木を買う切っ掛けに成った訳で。
お弁当にお酒そしてジュースとお菓子。
それらをパチ屋スーパーで交換してレジャーシートに並べたら、周りの花見客から羨ましいがられた。
お菓子などは近寄って来た子供に分けてあげる。
お寿司をあてに日本酒を呑んで、ゆっくりした時間を花吹雪の中で過ごした俺達は、ゴミを拾いシートをたたんで荷物を持った。
楽しいねっと次女が腕を掴む。
また来たいわとリィファが呟く。
お酒を呑みたかったなって息子よ、それは早いぞ。
帰る途中まさかの見知った顔に会った。
会った瞬間俺は顔をそ背けてしまった。
そうあの少女だったのだ。
「あらお客さんもいらっしゃっていたのですね。どうでしたかお花見」
「あっああ綺麗だったよとても」
「それはようございました。出来れば来年もお越しくださいね」
そうニッコリと可愛らしい笑顔を見せる。
「そうさせて貰「残念夢で虜にしたかったのに、魔法を切られちゃった」・・・・・」
俺はサーッと背筋に汗が流れるのを感じた。
いつの間に魔法を掛けられたんだ。
大体そんな魔法が有るのか?。
『幻夢ですね。超高度の魔法です』
ギザの念話だった。
あの水主の娘は高能力の魔導士だったのだ。
そして念話が返ってきた。
『私生娘ですよ。言っときますが』
怖くて振り向け無かった。
『ちゃんとした愛を持って相手に接し無いと駄目ですよ。相手の心を乗っ取っては駄目』
そう返しておいた。
『普通でもとても魅力的なのだから、正攻法で相手にアタックしてごらんなさい。きっと素敵な旦那様が見つかりますよ』
俺は本当に思ったそのままを念話で返しておいた。
あんな方法で無かったら、俺は・・・。
関所で軽を降りる時にリィファのてを割りと握り締めていた様だ。
「アルミ痛いっ」
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