第36話ソルタス2日目。

「もう歳を取ると朝が早く成ってかなわん」

「この処結構な距離を移動しておりますから、昨日は長く深くお眠りに成っておられました」

「キザも同じだろうに寝てるのかお前?」

「私は一応ネコ科で夜行性に近いですからね」

「そう言えば馭者しながら昼寝してたな」

「あれは馬がゴーレムなので馭者である必要性が無いからです。ご主人様もうたた寝しておいででしたよ」

「・・・飯行こうか」

「はい」



俺達は宿の下に降りて朝飯を食べた。

ソルタス2日目の朝である。


「折角だから反物を何点か買って行こうかな」

「柄が綺麗でよろしゅうございましたね」

「綾部か加悦って処だな」

「・・・?、はあ」

「綿花や絹の生産地と機織り業と、友禅染が共に有る町だから・・・」

前世で京都の丹後地方に有る町を思い浮かべてしまったが、染め物は京都方面だよなあ。

この町はそれらが全て備わっている不思議な町だ。


「穀倉地帯と綿花地帯で東西に別れ、養蚕は山林の手前の里山に有ります。東の高い山脈からゆっくり低くなる北の山地、西の丘陵地帯を含め、南の沿岸部と割りと広大な国ですよ。山地の合間の町々や丘陵地帯の町々、その外側を流れる大河パナチラが国境に成ります。因みにあの山脈の向こう側が、マルクが修行したストゼロの有る国ですよ」

「あー、ホワイティのいた・・・。マルクは今親方だもんな、元気にしてるかな?。今度ノウスに行ってみよう。って、お前よく知ってるな」

「ご主人様、私目数百年生きてますよ。正確な年は忘れましたけどね。それでもフランには及びません」

「フランやお前は繁殖とかどうしてるんだ?・・・あっ、いや失礼」

「フランは二度ほど人間と交ったと聞いています。けど生きる時間が違い過ぎて悲しいと申しておりました。私目は5回ほどメスのギザミパンサーと出会い繁殖とかしております。子供は独り立ちしてどうしておりますやら、単独で生きる生物ですからね」

「そっか社会生活とか人間とは生き方そのものが違うか」

「それゆえ、強い魔物は数が少なくてすむのでしょうけどね」


フランの血を受け継いだ子供は今はどうしているのかな?。

ふとそんな事がよぎった。



「ご主人様馬車で2日の距離にモノフォニ村と言う所が有りますが、行かれてみますか?」

んっ、俺の心を読んでいたかの様な発言だな。

「ギザは幻覚魔法で人を制す時には心に入り込むのか」

「・・・もちろん攻撃の必要がある時の話ですが、出来ますけども人の心から漏れる思念も感じ取れます」

「それは凄いな。では俺の会ってみたい人物がそこにいると」

「先出がましい事を申してしまいました。お詫びします」

「いやいや、フランもホワイティも更にお前まで、実に人の気持ちを察して丁寧に言葉を選んでくれる。およそ普通の人間にも出来ぬ事だ。有り難いと思えど迷惑には当たらないよ。その村行こうか、フランには内緒にな」

「分かりました。その者見付かればそれとなく念話にて」

「相手方も傷付けたく無いしな、よろしく頼む」


ただこの後町長やら何やら朝飯後に一杯来て、買い物処では無くなって出発は3日後に成ったよ。

トホホ。

まあ、フッカルを黙って出た罰だけどね。


モノフォニに向けてソルタスを朝早くに出た。

「腹減ったなここで飯にするか」

「宿の主人が朝飯を持たしてくれましたので出しますね」

「安宿だが飯は旨かったな。どんなのか楽しみだね」

麦の混じった焼き握り飯で、具は佃煮の美味しいのが入っていた。

「消化や日保ちも考えてあるね」

「笹の葉に包んだり亭主の気配りを感じます」

古くて安いが良い宿なのが分かる。

「創業三百年の古民家的な宿だったけど、ギザは何故知ってたんだ?」

「野営してた旅人や商人が話しておりましたから」

「意外とギザミパンサーって人の近くに棲息しているんだな」

「ふっふふ。人間には気付かれ無い様にですけどね。四十年以上前に仲間が討たれましたから」

「すまん!」

「あれは魔物狩りの前に勝てると思いノコノコ出た、あやつの軽率さが悪いのですよ。毒の噴霧など知らなかったのでしょうしね」

「俺が言うのもあれだか、人は悪賢いからな。すまぬ事だ」

「アルストフ様に教えて貰って本当に今では感謝しております」

「・・・もしかしてあれか、俺がお前に反撃されずに収納出来たのって・・・」

「まあその通りにございます」

あの時やけにおとなしいと思ったんだよなあ~。

少し間が有ったもんなあ。

てか、見とれちゃったんだよなギザミパンサーの、あの綺麗な毛並みと柄に。

魚のベラの模様が虹色に綺麗に光ってるのを思い浮かべて欲しい。

ビロードのそんな模様を持つ魔物だが、特急傭兵のパーティーをも全滅させる魔物なので、おいそれと討伐された例は少ない。


「ここにその子孫がいるのか」

「左様ですが相手方はもう魔力も少なく、血も薄まっております」

俺の馬車でゆっくりでもモノフォニに1日半で着いてしまった。

ここにシレーン属の血を引く人間が住んでいるらしい。

遠い昔にフランと暮らし子供を育てた人間の男性の子孫なのだ。

フランは千年後の今も老化していない様に見える。

そりゃ千年経てば魔力も落ちるわな。


とある宿で遅い昼飯にした。

「びっくりした。凄い美人だな」

「ここの宿に嫁いだ子孫ですね。今は血も薄まって子供も多く産める様です。強い魔物は繁殖力が弱いですから。知ってるのは後2人ですよ。もう1人の人間との間に子供はいないそうですからね」

「千年経っても3人なのか・・・」

「血は希少ですが魔力は今は普通の人です」

「・・・今はって事は、昔の話は聞くとヤバイって事かな」

「・・・・・神によって消された者達がいたようです。だからフランもここには来ないですね。後相当その男性に惚れていたので思い出すのもある様ですし」

「何かとっても人間臭いやつだな」

「人獣属の中で完全にヒトガタなのはフランの子孫だけですね」

「本人は知ってるのか?」

「知っておりますよ。何せ石化の魔法が使えるのは、フランとその子孫だけですので。勿論石化の魔法は絶対に人前では御法度です」

「あれは俺も挑戦したが使え無かったよ」

「今日はここに宿を取りますね」

「ああ頼む」


昼飯の合間にギザが部屋を取りに受け付けに向かった。

身分証のアルカセット国ヒルダ領の処で若女将(フランの子孫)が、びっくりしていたからフランの事は知ってるのかな?。


飯の続きを食べていると若女将がやって来た。

「あのうアルミ様と言うのは本当でしょうか?」

「あっ、うん俺が元ヒルダ領主のアルミだよ」

「不躾な質問で申し訳有りませんが、総宗母様はご健在でしょうか」

「総宗母・・・フランの事?」

「はい念話でお話はさせて頂いた事が有ります。今はフランと言う名でかの地にてお世話に成っているそうで」

「とんでもない、お世話に成ってるのは此方の方ですよ。市政から何まで頼りっぱなしで、とても元気にしてますよ。御心配無く、それに前のボルフ男爵の件の時も援助要請して、メンヒル迄来てくれましたから」

「そうですか、良かった。ってメンヒルにいらしたのですか!」

「ここに来るのは辛い様ですので申し訳ないですね」

「いえ、色々伝え聞いておりますので・・・そうですかあ・・・えっ、ボルフ男爵!?」

「しぃ~、声を落として下さい」

「すいません。で、ボルフ男爵を討たれたのはアルミ様ですか」

「一応そうですけど、ここではご内密に。まあその内ばれますけどね」

「有り難う御座います。国民皆感謝しております」

そう小声で言うと戻って行った。

まあね、町に入る時身分証見せてるからね。


部屋に上がって数刻下が騒がしく、役人が俺を訪ねて来た様だが、宿側が知らぬと答えた様だ。

これは有り難いと思った。

ゆっくり寝て朝飯時に昨日の件で礼を言ったら、御客様の守秘義務は当たり前ですと答えてくれた。

この国の宿は素晴らしい。


宿をお暇して他の2人にそっと会う事にした。

1人は酒屋の主人でどうやら今し方、酒蔵から酒を持ち帰って来た処らしい。

「梅酒ポーションは置いて無いですね」

俺がギザに答える前に酒屋の主人が言った。

「ありゃお前よ、職業斡旋ギルド先に取っちまうから手に入んねえ。買うならあっちへ行くといい。けどちっと高けえんだよなあ」

「いくらぐらいしますか?」

「人瓶(前世で)8リットルで小金貨1枚(約3万円)するからなあ」

「ああ、輸送費や売上金考えたらしますね。ご主人俺が持ってる梅酒買い取りませんか」

「いやそりゃ有り難てえが、お前さんにもポーションいるだろ?」

「いや今俺の手に有るのはポーションでは無くて、ただの梅酒なんですよ」

「ただの梅酒・・・そんなの有るのか?」

「当然梅酒に薬草を浸け込んだのが梅酒ポーションですからね。俺のはその前のただの梅酒です」

「へえ~、味見ってやつは出来るかい。悪いりが危ねえもん売られても困るからな」

俺は10の梅酒(8リットル入り)を出して、その内の一瓶どれでもと店主に開けて貰い、皆で毒味をした。

晴れて梅酒は売られて行くよ、ドナドナどなたが買うの♪。

てね。

「御客様には薬草を入れて6ヶ月もすれば、何時でも梅酒ポーションに成ると教えてあげて下さい。まあその前に飲んじゃいそうですけど。俺の町でも酒蔵が梅酒作り始めた時はそうだったですからね」

とっ、言った処で・・・。

突然店主が跪いて頭を下げた。

辺りに人がいなかったので直ぐ様立って貰ったよ。

「フラン様のご主人で間違いないですよね、あなた様は。」

「あっ、あなた方は察しが良いですね」

「あなた方と成ると、もう2人にはお会いに?」

「宿の若女将にはね。もう1人は未だですけど。会っても問題ないですか?」

「それは勿論問題御座いません。むしろ喜びますよ。フラン様には会えそうにも御座いませんしね」

「神様に罰された件とか、旦那様の事を思い出すと辛いとか有るみたいです」

「旦那様が老衰で亡くなられた時には、三日三晩泣き通されたとか」

「夫婦愛の強いやつなんだ」

「フラン様は当然若い娘のままでしたが、年老いた旦那様を決して見捨てなかった話は、先祖代々の宝です。玉や金より尊いものです。もう1人の旦那様は自ら身をお隠しに成られまして、探し当てた時には此の世の人では無くなっておりました。それ以降人とはお暮らしに成っておりません。もう1人の子孫は女性で五人の子持ちですよ」

「この梅酒はフランの気持ちと言う事で、そのままお受け取り下さい。では最後の方に会って来ます」


農家に嫁いだ女性の家は町外れに有った。

「あまり大きくは無いですね」

「生きて行くのがやっとこさかな」

それは土地も狭く家もさして大きくは無い農家だった。

義理の両親をはじめ一家9人では生活も豊かでは無い事がうかがえる。


「ごめん下さいませ」

「は~いどちら様で?」

明るく活発そうな声だ。

「宿の若女将と酒屋の主人にはお会いしました者で、アルカセット国の元ヒルダ領主アルミと申します」

「ヒエェ~こりゃあ大変な方がいらっしゃいましたわあ~。むさ苦しゅう御座いますがどうぞ、どうぞ中へ」

「有り難う御座います。2人入らせて貰います」

「よう遠くからおいでなさいましたねえ。フラン様はお元気でしょうかねえ」

「はい、至って元気ですよ。前のボルフの件でも来ましたし」

「あらまっ、ボルフ男爵の件ではお世話に成りました。大変助かりました。有り難う御座いますって、お礼先に言わないといけなかったですね」

「いえいえたまたま巡り合わせた縁ですから」

「何だかフラン様始め全ての方の思いが神様に通じたのだと思います。本当に有り難う御座います」

この日は夜泊めて貰った。

食事など出来得る歓待を受けたと推測出来た。

寝る前に転移でヒルダ領都の我が家に戻りフランに有った。


「念話でよろしかったでしょうに」

「うむ、やはり直接で無いと失礼に成ると思ってな」

「分かりますよ、モノフォニですか・・・何時かは行く時が来ると思っておりました。明日の朝ホワイティに留守を願って行きましょう」

「大丈夫なのか・・・」

「私が行くと手を加えて神の怒りを買わないか心配だっただけです」

「それは俺かギザが注意しよう」

「そう願います。私とて身内には甘う成りますれば」

「じゃあ戻るね」

「あっ、ご主人様・・・あの人のお墓はまだ有るでしょうか?」

「流石にそれはわからん」

「そうですか、それとリィファ様はもうお休みに成っておいでです」

「いや、直ぐ戻るから、なにをしたくて戻って来たのとは違うから」

「ふふふ、そろそろリィファ様のお相手をなさって下さいね」

「ごほん、してるぞ・・・たぶん」

「一度1週間くらい此方でルンナ様やリイド様とお過ごしに成って下さい。」

「そっ、そうだな。すまんお主に迄気を使わせていたとは」



泊まらせて貰っている農家に転移して、おとなしく俺は寝た。


「おはようございます。朝御飯の用意が出来てますよ」

「これはこれはあいすみません」

「いえいえ、御客様それもとても大切な御客様ですから」


朝餉を頂いて直ぐに念話が有ったので、お内儀にフランが今から来ることを話したら、涙を流して喜んだ。

そして直ぐに一番上の息子を酒屋や宿屋に向かわせていた。

フランは沢山のお土産を持ってやって来た。

昨日俺が渡した物以外にも沢山持っていた。

人形化したフランは絶世の美女なので、農家の者達も皆びっくりだ。

酒屋のおやじや宿屋の若女将も駆け付け、俺が提供した食材で小宴会と成った。

宿屋の若女将はフランに手を合わせ拝んだ後に帰って行った。

流石に宴会の食事に手を少しつけただけだが、宿屋が忙しいのでそれが精一杯だったのだ。

酒屋のおやじやも昼には帰って行った。

もう何時死んでも良いと言ったが、フランが流石にそれは家族が困ると笑わせていた。

フランも農家にこの日は泊まった。

流石に俺はその日の分の食材は提供しておいた。

朝方お内儀にフランが持ってきた苗や種の説明をしていた。

勿論俺がパチ屋で交換した物も含まれている。

そして和み惜しまれ農家を後にして、夕べ聞いていたお墓に行く。

何と千年もの間お墓は守られていたのだ。

俺達はその時感涙にむせったのを覚えている。

「これからは私が守って参ります。あなた永く御無沙汰して申し訳御座いませんでした」



俺もこの農家の末っ子にとても大切なものを貰った。

「おじさん、おじさんのご両親はおじさんを早く独り立ちさせたいが為に、穀潰しって言ったんだと思うよ。うちの両親は俺に厳しいけど、ある日親父達の話を盗み聞きしたらね、俺の事を思って厳しいって分かったんだ。だからね・・・」

俺はその時感涙を堪えて坊の頭を撫でて、有り難うと言った。

宴会中の俺のぼやきを聞いてたんだよなあ。



農家の人達に別れを告げた道中で、街道から一足飛びにエミル様の領地に転移ギザと転移した。


古ぼけた見覚えのある粗末な家はちょっと魔法で傷んだ所を補修した。

ドキドキしながら戸を叩いた。

出たのは姉夫婦だったのでびっくりしたが、一番上の兄貴は亡くなったらしい。

それすら知らなかった事に自らの情けなさを嘆いた。

幸いに老いぼれはしたが両親共に健在だった。


「おっ・・・お久し振りです」

「アミル!?、久し振りって言うか何故26年も顔を見せ無いのよ。本当にもう・・・元気で良かったわ。ミュウのご両親からお話は聞いていたから立派に成ったのは知ってるよ」

「ごめん・・・」

「ノルン誰じゃ?」

「あっ、お父さん今入れるからびっくりするよ」

「親父御無沙汰」

その一瞬で絶対に泣かないと思ってた親父が涙を落とした。

止まらない程涙を落とした。


「お袋は最近調子が芳しく無いらしい」

と義兄が教えてくれた。

エミル様から梅酒ポーションは貰ってるんだけどね。

「!?、エミル様が」

「色々気遣ってくれてるけど、自分の息子を追い出したうちらが、良くして貰うのは他の領民に申し訳が立たないって拒否してたの。それでも時折エミル様の従者がお見えに成るわ」

何とエミル様にまで、・・・俺は拙い恨みでここまで人に迷惑を掛けていたのか。

情けなさの余り、その日は家に泊めて貰いコイン魔法で家や、回りの土地を整備してまわった。

「ありゃあ、こりゃまた綺麗に成ったねえ」

「姉貴ごめん」

「家が貧しかったからね、あんたを早く追い出す形に成っちまった。謝るのはこっちだよ」


母親の症状は老化による間接の痛みだった。

前世のサプリをパチ屋で交換したりして渡したが、老化は防げない。

ちょくちょく来ることを約束して家を後にした。

兄貴とミュウの墓にお参りして、ミュウの家に行ったが、ご両親は亡くなっていた。

誠に申し訳ない限りだ。

跡取りの長兄に御見舞いの品を渡してお暇した。


帰りにハミルトン家に行き、両親の事を土下座してエミル様に詫びた。

けどね、エミル様はわだかまりが解けて良かったと、その日は宴会に成ってしまった。

俺の長男が何度か両親の元へ足を運んだが、その援助すら断っていたらしい。

全く頑固だ。

あいつも黙ってやがったな。

息子にも詫び入れんとあかんわ。


勝手に一人でふらついていた人生と思ってた。

けど、なんて多くの人の思いで支えられていたのか、改めてこの歳に成って思い知らされた。


それから長男に礼を言い、リィファに夜のサービスをして、次女と三男と遊んだ。

次男の嫁に懐妊のお祝いを渡して、あの農家の坊やに会いに行く。

渡すものが有るからね。



それはボルフ男爵一派を殲滅した夜夢の中に、この世界の商業の神様エルファーマ様から加護を賜る約束が有った。

それを俺は充分アルストフ様より頂いているので、保留にして貰っていたのだ。

だけど、その加護を渡すべき相手を見つけたと、エルファーマ様に領都を立つ前に寝ながらお願いしたら、夢枕で了解された。



ふと再び現れた俺に農家のご内儀は驚いていたが、坊やに渡すものが有るからと、坊やを呼んで貰った。

家族には見えなかったようだが、エルファーマ神が坊やの前に降臨して加護を授けていた。

流石に坊やはびっくりしていたが、加護はその人となりで効果を発揮すると、神様に教えてられて努力しますと誓っていた。

俺は万能薬梅酒味の飴を沢山坊やにあげた。


梅酒味の飴を作るのを思い経ったのは、前に梅酒をビタミン剤の清涼飲料水で割った事が有ったからだ。

日保ちして薬にもなり美味しいものをあげたかったからね。


だって大恩人だもの。








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