第34話大宴会のあと。

「宿からの御礼ですよ」

「橘の花さん手伝ってくれ」

「良いのアルミ」

「ああ、オリオネ皆で食べよう」

「あの、あのねアルミ・・・」

「フッフフ心配すんな。店主悪いけど今夜も持ち込み良いか」

「今夜はもう大特別ですよ。肴も持ち込みオーケーね。って言うかさあ、町もお祭り騒ぎでそっちの仕度で酒肴提供出来ねえんだわ」

「有り難う。よっしゃ、とびきりの肴出すぜえ」



夜は寒かったが、町全体が酒場と化して、大宴会騒ぎと成っていた。

俺は乾きモノやら寿司やら揚物なんでもパチ屋スーパーで交換した。

子供達も酒場を覗き込んだので、お菓子も提供してあげた。

コインも300万円分を超えて、残り千枚を切ったがもう考え無かった。

パチ屋スーパーの食料品が、野菜から魚から沢山売りきれた。

お菓子も売りきれた。

もう無礼講だわ本当。

「アルミこの玉子貰っていい」

「おう、オリオネ持ってけ」

それを最後にテーブルにうっぷした俺の記憶は何処かへ行った。

ただフランとギザが俺を部屋に運んで、毒消しの梅酒を飲ませたのは少し覚えている。

何故ならフランが口移しで飲ませたからだ。

俺は「リィファごめん」って言った記憶が有る。


その時「馬鹿!」ってフランに叩かれた記憶も僅に・・・。



翌朝フランはヒルダ領都宅に戻っていたが、機嫌が何故か悪かったそうだ。

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