第21話ちょい待った神様、ちょっと駄目!、あっ。

この7年間領地経営で疲れてた。

だけど充実しててその日も良く寝てたんだけど、久々に夢枕に立つ女神様に会った。


『アルミ最近はスロットル回して無いね』

「あっ、女神様。そうですねかれこれ7年は回して無いですね。忙しいのとコインを魔法で消却してて、スロットル出来て無いです。それに中々シコる機会も無くて」

『う~ん・・・あなた少し休みを取りなさい。この処働き過ぎよ』

「いやあそれが中々。皆に良い生活させてあげたいですしね。俺だけ良い目させて貰ってますから」

『これは命令です。休みなさい。あなたが倒れたら本末転倒でしょう』

「わっ分かりました。本当は俺も休みたくて、じゃあ3日程明後日から休みますね」

『最近シコって無いようね』

「いや、それは、あはは」

・・・・・!?。

「ちょっ、女神様何を!」

「あっ、女神様、あっあっあっ駄目そこ駄目。あうっ」

ドピュッ、びゅっ、ぴゅっ。

「はあはあ・・・ああ出ちゃった。この歳で夢精とか・・・無いわあ」


そっと起きて下着の中をまさぐったら、コインがじゃらじゃらと出てきた。

「まあ下着が汚れ無くて良いちゃあ良いが」

何か浮気したみたいでリィファにバツが悪い。

『あらあら、本当にリィファちゃん一筋ね。最も私が巡り合わせたんだけど』

「えっ、そうなんですか。有り難う御座います神様。すっごく嬉しいです。大変幸せです。」

『あら、何だか嫉妬しちゃうわね』

「いやこればかりは女房の勝ちです」

『ありゃあ~、神様が負けちゃうかあ』

「リィファが居なかったら俺・・・また駄目人間に成ってたかも知れません」

『そっか、そうね。リィファ見つけた私が、最高の相性の良さにビックリしたぐらいだもの。大事になさい』

「はい!」

『お休みアルミ』


いつの間にか寝てた。

少し何時もより寝坊だ。


「旦那様最近お疲れ気味でしたから良くお休みに成っておられましたね」

「有り難う、気を使わせてたね。明後日から3日程休暇を貰うよ」

「それがよう御座います」

どうやら執事や他の使用人も働き詰めの俺を気に掛けてた様だ。

ヂャラヂャラチャリィーン。

「へっ?」

俺がベッドから立ち上がったらパンツからコインがこぼれ落ちた。

執事が変な声を出したのは当たり前だ。

恥ずかしいー。


まさか女神様に夢精させられるとは思って無かったなあ。

でも正直気持ち良すぎたよアレ。

あのまま昇天するかと思ったもん。

最近リィファともご無沙汰してたし、今度思いっきりサービスしよう。


1日書類整理をして休み後の憂いを回避させたかった。

苦手なんだよねデスクワーク。

前世なんてそんなの皆無だったし、現世でも頭を使う作業はしなかったと言うより出来なかった。

生まれ変わっても頭悪いとか神様ひどい。

だから領地経営でデスクワークがはかどらないたりゃありゃしない。


フランに診断して貰ったら大分疲弊した身体の様だ。

身体強化や身体障壁等で苦痛や疲れを感じて無いが、肉体疲労や精神疲労はかなりの蓄積だとか。

もう28歳は若くないねえ。


フランの推薦する人を二人、あの学園の卒業を待って雇う事にした。

領地経営学の専門家二人だ。

フランが補佐するが、監視も俺とフランでする。

今更だがフランを召喚獣にしてもらって神様に感謝だ。

まさに俺の孔明だね。


3日間の休みはマルクの所に行ったり、エミル領をブラ付いて自由市場で店を出したり、王都や海岸部へ遊びに行った。

困った事にする事が分からない。

まあそんなものだ。


ノウスの学園の卒業生が来て仕事を3ヶ月で覚えてしまい、俺は休みを多めに貰う事に成った。

人を雇える程に領地経営が安定したのは喜ばしい。

因に俺のあの金貨は使う事をフランに止められている。

「その程度の財源は一つの災害で消し飛ぶ!、だから使わずに貯えておけ」

そう言われた。

確かにな。


そしてひと冬を越して長期の休みを取るのだが、初夏にマルクが隣国に視察に行くと言ったので、俺の長女とエミル様の長男それにハミルトン家の護衛二人、計6人で隣国に行くことにした。

俺は29歳マルクが23歳、長女が10歳でエミル様の長男も10歳かな。

リィファは32歳か、時が経つのは早いな。

特に領主に成ってからは驚く程早かった。


パチ屋スーパーに車でも売ってたらええのになあ。

ジュースが欲しくて覗いたら・・・まさかの車!?。

いや、いやいや、1万円以上は景品交換出来ない法律だよ。

えっ、ここは異世界なので関係ない。

有りかそれ!。


そもそも女神のパチ屋だしな。

女神様ももう面倒なのかな?。

七人なのでワゴンかマイクロだな。

MITSUBASHIのマイクロが有ったのでカタログを見てみて驚愕した。


えっと、燃料は空気中の魔素。

自動操縦飛行機能。

対物対人自動回避。

うん、これ車じゃ無いね。

SF未来物の乗り物だね。

しかもこのマイクロ中古で幼稚園仕様のアライグマだし。

何処の幼稚園で使ってた・・・?。



「「・・・・・」」

「ええ~と、ハミルトン夫妻様」

「ああ、アルミ殿。それでこれは新しいゴーレムかな?」

「これは俺の神様スキルで買った特別な乗り物です」

「リィファ殿が悔しがっておいでだろう乗りたいと」

「あはは、確かに。でも今は4人目がお腹に居ますからね」

「でも何で動物の顔でしょうか?」

「旦那様そこは突っ込み無しで」

「「神様の悪戯ですか」」

「まあ・・・ですね」


私もと、乗り込もうとしたエミル様を旦那が取り押さえて、俺等は出発した。


一気に空を行き山地を越え隣国の関所手前で街道に降りた。


ええ、勿論関所で丹念に調べられましたよ、特に幼稚園バスをね。


俺等はエエんかい!。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る