第13話マルク2年生に成る。

ちょっと設定間違いが1話から酷すぎて修正しないといけません。

その為1話から時折再投稿に成る時が有りますので、読んだお話はスルーして下さると幸いです。

(西大陸の金貨が最初は銀貨だったり、エミル様の妹さんが既に嫁いでいるとか、脳ミソがパンクしております。申し訳御座いません。)


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夏の初めに青梅をスピリッツに浸ける作業を、リィファがバイトしてもう3ヶ月経った。

秋なのだがまだ暑い。


夏休みも終わりマルクは2年生に成って学園の寮に戻っている。


卒業すれば職業を選んで自立するわけだが、まだ三年有るので色々考えている様だ。

ただ魔法の適正は高くない。

特別な技能も無い。

本人が迷うのも仕方無いね。

俺だってこの変なスロットルスキルが無かったら、ただの傭兵モドキの兄ちゃんだ。

何せ剣が使えない。


「そろそろマルクは何かの仕事の適性が解ると良いな」

「そうね実技は色々有るみたいだから、何か見つかると良いわね」

「貴族も家を継げない者が多く通ってるから、職業訓練学校的な授業が半分有るんだよな」

「だから他の領民が沢山入園してるのよね」

この世界も大変だなあ。

今は他国間で戦争も無くて傭兵は余ってるから厳しい。

現に俺は仕事が無い。


そんな1ヶ月後にエミル様から書状が届いた。

「何が書いて有るの?」

「うん、ガタカナムって町の親戚がエミル様の領都に来られるので、その往復の護衛依頼だね」

「私も暇だし一緒にいい」

「いちおうエミル様に聞いてみるね」



7日半でエミル様の領都に着いた。

「意外と近かったなあ」

「貴方の村より5日早いわね」

「俺この国の地理全然把握して無いわ」

門でエミル様の屋敷を聞こうとしたら、役人にそのまま案内された。


「アルミ御苦労様です。ここがガタカナムの町で5日掛かります」

俺の馬車はゴーレムなので3日もあれば着くな。

「それでは今から参りますね」

「今から?」

「ええ、この二つ目の村に夕方に着けそうですから」

「そっ、そうですか。それではこの書状を渡しますので、相手方にお見せ下さい」

「わかりました。行って来ます」


夕方前に予定の村に着いて宿を取った。

「大して何も御座いませんが、ゆるりとして行って下さいまし。湯浴みとかなさいますか?」

「あっ、大丈夫です。途中の川で汗は拭いましたので」

「そうですか。それでは夕食をお持ちしますね」

「「お願いしまーす」」

今日はベッドでゆっくり寝る事にする。

馬車で夜営してたら疲れるからね。

食事は意外に旨かった。

良く寝て一夜宿で過ごし、朝飯を食べて出発した。


「田舎にしては良い宿ね」

「ああ王都よりいいかもな」


一晩街道脇で馬車で寝たら、次の日村に着いた。

随分と村と村に距離が有る。

途中街道沿いに休憩所が約5キロ毎に有った。

エミル様の領は旅が割りと安全に出来る様だ。

コイン魔法で索敵を掛けて寝たのだが1回も起きなかった。

休憩所でも旅人が寝ていた。


ゆっくりしたのでガタカナムの手前の峠で、3日目の夜に成ってしまった。

本来は夜に成る前に夜営の準備をするのだが、完全にミスってしまったわけだ。

仕方無いのでパチ屋スーパーで食べる物を探した。

レンチンのご飯とレトルトカレーを6人分を交換していると、安価な羽毛の足首迄有るコートを発見。

色違いも含め5着全部交換しておいた。

1万円くらいの商品なのでこれはラッキーだ。


コイン魔法で晩飯を温めていると、なにやら徒歩で一人こちらに来る人が微かに見える。

索敵してたので事前に察知はしてたのだが、まさかこの暗さでこの峠まで来るとは思わなかった。


はあはあと息をついている。

「あっ、あれ?。ここで夜営なさってるんですか」

三十代に見える男は言った。

「そちらさんこそ何で夜にこの峠を?」

「私は急いで明日までにガタカナムへ入りたいので」

「にしても夜は危険ですよ」

「幸い今夜は月が明るいので」

確かにそうだが峠の山道を灯り無しでは危な過ぎる。

「良かったら明日この馬車でお送りしますよ」

「あっ、いえ、その・・・。路銀が無いので」

「ガタカナムへのついでなのでお金は要りませんよ」

「あ・・・本当に・・・よろしいので?」

「はい、流石にね魔物でも出たらヤバいですから」

「有り難うございます。お願いいたします」

そう言った男の腹がグウ~と鳴った。

恐縮する男にカレーライスを温めて渡してあげる。

「うまっ!」



夜馬車で寝てても寒かった。

目が覚めて外を見たら男も寒さで寝られなさそうだ。

羽毛のロングコートを貸してあげた。


俺達も二人してロングコートを着て寝た。


「おはようございます。昨夜は外套を有り難うございました。お陰で良く眠れました」

それはそれでまずいのだけどね。

魔物がいるかもだから。

「いえいえ、寝れて何よりです」

ロングコートを返して貰い朝飯を提供したら、またもや凄く恐縮されてしまった。


「腰の物を預からせて頂きます」

リィファは男の剣を預かって馬車に乗せた。

「ではガタカナムへ」

俺はゴーレム馬車を走らせた。

昼前にはガタカナムへ着いてしまった。

「有り難うございます。なんとお礼をすれば・・・」

「また会う時か、他の困っている方にでも、手を差しのべてあげて下さい。では行く所が有りますのでこれで。」

剣を受け取った男は長い間お辞儀をしていた。


エミル様の地図を頼りに護衛対象の人の家に行く。


「ここかなあ?」

「間違いないんじゃない」


「ごめんくださーい」

「あっはーい」

ガチャと割りと良い屋敷のドアが開く。

「どちら様ですか?」

「お・・・私目エミル様より護衛の依頼を受けましたアルミと申します」

「あら、随分と早いわね。あなたー領都迄の護衛の方がいらしたわよ」

トットッと足音がして廊下の奥から中年の男性がやって来た。

「早いね。じゃあ明日お願いしても大丈夫かね」

「大丈夫です。明日のいつ頃参りましょうか?」

「お日様が真上に来たら頼むよ」

「畏まりました。馬車はこちらの馬車を使わせて貰ってよろしゅうございますか?。往復の護衛ですので」

「それは助かるが、馬車料金はいかほどかな」

「自前の馬車なので料金は要りませんよ」

「何とそれは助かる」


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休みの日にパチ屋にも行かず、(実は金が無かったりする)書いてるので前の設定を忘れてると言うていたらくです。

情けない次第でおます。













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