第2話

 息が上がって今にも倒れてしまいそうになりながらも、私は家に向かって全力で走り続けた。背中の痛みはもはや気にならなかった。一刻も早く家に辿り着いて叔母の顔を見たい。どうか爆発があったのは誰もいないところであってほしい。誰も怪我ひとつしていない状態であってほしい。

 大丈夫、大丈夫。

 何度も自分に言い聞かせ、私は走った。一度足がもつれてバランスを崩し、電柱に身体をぶつけたがそれでも私は走り続けた。

 呼吸の苦しさが強くなるにつれて消防車のサイレンが大きくなり、黒煙が近づいてくる。

 住宅街を抜け、開けた通りに出た。視界が一気に広がる。しかし、そのせいで黒煙の火元も明らかになってしまった。

 私は立ち止まった。急に立ち止まったせいで心臓が止まりそうだった。胸が痛む。

 しかし私は目に映ったものに愕然とする。酸素が頭にまで回っていないせいか、目の前の景色をうまく理解できない。作り物の映像を頭に流されているかのような非現実感がある。

 耳鳴りのように消防車のサイレンが頭の中で遠く響き続ける。

 私の知っている景色が燃えている。

 私が毎日眠って起きて、ご飯を食べて勉強して。叔母と過ごして。

 両親と過ごした場所が、辺り一面の真っ赤な炎に包まれ、真っ黒な骨組みだけになっていた。

 全身に力が入らなくなり、背中が冷たくなる。

 身体中に汗をかいているはずなのに、今にも凍えそうなくらい寒かった。

 寒い。全身が震える。

 周辺の住宅も同様に炎に包まれており、地獄さながらの光景だった。ここまで広範囲に炎が広がるということは爆発がいくつも起こったということだろうか。爆音は何回聞えただろうか。3回以上はあった気がする。何が爆発したんだろう。

 私の家は直接爆破されたわけではなさそうだ。家の骨組みがしっかりとむき出しになっている。

 自分でも驚くほど冷静に状況を分析していた。未だに目の前のことが現実として受け入れられていないのだ。

「危ねえからさ、離れようぜ」

 行人がおもむろに私の腕を引いた。

 私は風船のようにふわふわと引かれながら火の海から距離をとった。

 気が付けば周辺には消防車が大量に停まっていた。間髪入れず防火衣に身を包んだ消防隊が灰色のホースを数人がかりで抱えて炎の中に向かっていった。

 暴れる巨大な蛇を抑えているみたいだ。

 消防士たちは互いに大声を掛け合いながら懸命に灰色のホースを伸ばし、やがてものすごい勢いで水が先から飛び出した。

 ホースを持っていた消防士はその反動で少し後ろによろめいていた。

 そんな姿をぼんやりと見ていると、突然目の前の景色が歪み始めた。重力がおかしくなったような気がする。自分が今立っているのか座っているのか横になっているのかわからない。

 耳鳴りがひどくなった。

 私は全身の力を抜いた。少し休みたい。

 全身を冷たい何かが包むような感覚に陥る。暗い暗い何かが全身を包む。

 私はそのまま意識を宙に預けた。そういえば今朝叔母さんが作ってくれたものって何だっけ。あれで最後なのかな。

 私は冷たい暗闇の中意識を失った。




 私は立っていた。

 ここはどこだ。

 目に映る景色。遠くで空に向かって上がっていく黒煙。見慣れた光景だった。

 私は右手で何かを握っていることに気づき、それに目をやった。

 手が握る部分は柔らかい筒状になっており、その先からは鈍く光る金属の棒が伸びている。

 警棒だった。

 私は警棒というものを持ったことがない。思っていた以上に重量があった。

 何度か振り回してみる。ぶんと空気を裂く音がした。

 私は歩き出した。

 空気を何度も裂きながら歩く。次第に手に持ったものが軽くなってきた。

 やがて足が速くなり、私は走り出していた。

 すると目の前に人影がぽつぽつと現れた。よく見ると、その人影は全員が武器のようなものを構えており、すべて私の方を向いていた。拳銃、ナイフ、大型銃、日本刀。その種類は様々だった。

 私は立ち向かった。警棒を振り回す。

 一発当てるだけで人影は倒れた。警棒にしては対象に接触させたときの抵抗が少ないようだった。まるで水を斬っているようだ。

 それでも気にせず私は人影に向かって正義の鉄槌を下す。私は悪を赦さない。

 そのときふと右手に熱を感じた。何だか右手に熱い液体がついているようである。

 私はおかしいなと思って手にしている警棒を見た。

 すると私が握っていたはずのものは警棒ではなく、刀だった。片手で簡単に振り回せるサイズの小型の刀だ。

 刃先はべっとりと真っ赤になっており、ねっとりとした光を反射していた。

 私は振り返って自分が倒した人影を確認した。倒れている人影すべてが真っ赤な液体だまりの上で動かなくなっている。

 私はその景色を見ながら今度は視線を小刀に移した。それは依然として熱を帯びている。

 私はおもむろにそれを逆手に持った。そして自らの首に押し当てた。

 怖いとは感じなかった。

 右手に力を込める。そして思いきり刃を引いた。

 首に猛烈な熱さを感じる。しかし自然と痛みはなかった。

 全身が燃えるように熱い。首から何か熱い液体が噴き出ているような気がする。

 私はそのまま目をつむった。


 目を開けると薄暗がりに自分がいることに気づいた。よく目を凝らすと見慣れない景色が飛び込み、一瞬自分が誰なのかわからなかった。

 ついで額に冷たいものを感じた。手でそれを触ると、水で湿らせた布だった。冷たかった。

 私はそれを取り、傍らに置いた。

 そうして感覚が鮮明になってくると同時に全身に痛みを感じた。背中が特に痛い。

 私は顔をしかめながら身体を起こした。

 辺りを再度見渡す。だいぶ目が慣れていた。

 どうやらアパートか住宅の一室にいるようだ。

 地面からひんやりとした感覚がお尻に伝わってくる。

 よく見ると鉄筋の壁一面に蔦が張っているし、そこらにひびが入っている。そのひびは柱にもあり、今崩れても不思議ではない。窓があると思われるところはカーテンで覆われていた。

 私は身体を引きずるようにしてその場を離れた。

 ドアがあったので私はドアノブを支えにして何とか立ち上がろうとした。しかしその瞬間身体のバランスを取られた。思ったより少ない力でドアが向こう側へ開いてしまったのだ。私はそのまま前のめりに倒れる。

 顔面から地面に打ち付けるのを避けるために咄嗟に半身になり、先に肩をぶつけるように倒れた。コンクリートに肩を打ち付け、痛みに顔を歪めたが大した痛みではない。

 私はぶつけた肩を庇うようにして反対側の腕を使って起き上がった。

「おい、大丈夫かよお前。そのまま寝てろよ」

 正面から声がした。下げた目線の先に大きな靴が見える。

 私は視界を上げる。しかし視界がぼやけて目の前の人物の顔を細部まで確認できなかったが、その声で誰かはわかった。

「眼鏡」

「ん?」

「眼鏡、私の眼鏡どこにあるの」

「ああ、すまん。今取ってくる」

 行人は私に背を向け、別の部屋へと小走りで入っていき、すぐに私の眼鏡を持ってきた。私はそれをはぎ取る。

「おいおい、そんな態度はねえだろ。また助けてやったのに」

「ここはどこなの」

「ここは、俺の隠れ家。いきなりお前が倒れやがって、わざわざここに連れてきてやったんだよ。それなのに何だその態度。感謝のひとつくらいあってもいいんじゃないのか」

「隠れ家?あなた、確か土木現場に寮があるって・・・」

「おお?じゃあそっちに行くか?あそこのやつら女に飢えてるし、何よりやんちゃだからな。身の保証はないぜ」

 私はたじろいだ。さすがにそんなところはごめんだ。しかし、それでもどうも怪しい。この男の言動すべてを信じることができない。

「んで、そんな急に動いて大丈夫なのか。さっき盛大に倒れてたけど」

「ああ、バランス崩しただけ。平気」

「熱は下がったのか?」

 熱?確かに言われてみれば少しだけ意識がぼんやりしている。

「とりあえず、もう少し休んでろ。心配すんなって、何もしねえし」

「私の荷物はどこ?」

「ああ、こっちの部屋にある。って、おい急に動くなって」

 私は行人の横をすり抜け、開けっ放しの部屋の中に入る。

 その部屋も相変わらず殺風景だった。ひとつ大きな冷蔵庫があり、他には小さなテーブルやスタンドライト、ガスコンロなどもある。

 反対側にはボロボロのソファがあり、それに向かい合って長いテーブルがあった。

 窓があると思われるところには先程と同様カーテンがかかっているせいで部屋全体が薄暗い。

 暗闇の中で目を凝らして歩いていると、冷蔵庫の隣に私のカバンが置いてあった。私はその冷蔵庫に視線をやった。

「電気がきてるの?」

「いやまさか。そこらへんで見つけて運んできたやつだよ。おっと、空けんじゃねえぞ。冷気が漏れる」

「冷気?」

「ああ、スーパーからドライアイス持ってきてその中に入れてるんだ。流石に冷凍庫ほどは冷えないけど、ちゃんと冷蔵庫としての役割はできてる」

 ふうん。

 私はもう一度冷蔵庫を見て、その周辺にある生活用品を観察した。確かに使っている様子はある。ここを隠れ家にしているというのは本当ではありそうだ。

「何で隠れ家なんて作ってるの」

「言ったじゃん、あっちのやつら、みんな元気いっぱいで、下手に物とか置いてあるとすぐになくなっちまうんだよ。だから貴重なものは全部ここに置いて、あっちでは基本的に寝るくらいしかしてねえな。まあ、寝込みを襲われそうになったこともあるけど」

「何でそんなところでわざわざ働いてるのよ」

「金がねえんだよ。言わなくてもわかるだろうよ」

 まあ確かにそれ以外の理由はないだろう。

 私はそのとき自分がどうしてこの状況に陥ったのかを思い出した。

 私はカバンからスマートフォンを取り出し、通知を確認した。

 通知は6通来ていた。上からスワイプして丁寧に差出人を確認する。しかし叔母のものはなかった。すべて高校と予備校からのものだった。

 すぐに電話帳を開き叔母に電話をかけてみたが出なかった。

「行かなきゃ」

 私はコール画面を見ながら言った。

「は?どこに」

「叔母さんを探さに行かないと」

「探しにって、どこにいるんだよその人」

「・・・家よ」

「家って、お前」

 行人はそれ以上は言わなかった。

「家は燃えちゃったけど、まだ叔母さんが死んだとは限らない」

 叔母さんが死んだとは限らない。

 死んだという言葉を発したことで私は母親が死んだときを思い出した。

 私はすでに2度も近い人の死を体験している。それでも死んだなんていう言葉は今になってもやはり現実感のないふわふわした意味を持つ言葉に感じた。

「だから探しに行くっていうのか?下手したら死ぬぞお前」

「いや、私は絶対にそうはならない。日本が平和になるまでは生きるの」

 行人はその言葉を聞いて目を丸くした。

 やがて呆れたように

「ふはっ、何だそれ。正義の味方にでもなりたいのか?」

 と言った。

 明らかに馬鹿にしたような言い方に私はむっとした。

「ええ、そうよ。私は警察になるの。そして二度とこんな世の中を生み出さないようにするの。真剣にそう思ってるのよ。何かおかしい?」

「そう怒んなって。素質がなさそうだなって笑ってしまっただけだ」

「何だって?」

 私はこぶしを握り締めた。

「確かに見たところ身長はまあまああるし、筋肉もあるよな。んでもって、とても勇ましい。でもお前、俺がいなかったら今頃死んでるんだぜ。さっきだって思いっきり前のめりに倒れちゃって。もし警察になれたとしてもせいぜい5年が寿命ってところだろうな」

 私はそれ以上行人の相手をするのをやめた。馬鹿らしい。こんなつまらないことで時間を使っていられない。しかし私はふと視界を行人に戻した。

「ちょっと待って、何で筋肉があるってわかるの?」

「そりゃあ俺がどうやってここにお前を運ぶんだよ。なかなか締まりのいい太ももだったじゃねえか」

 即座に私はスマートフォンを再度カバンから取り出した。そして電話アイコンをタップし、ダイヤルを押す。1、1、0。

「どこにかけるの?」

「警察」

「おいやめろお前ふざけんな!」

 行人が私のスマートフォンに向けて飛んでくる。奪われる寸前のところで手を引き寄せた。行人は頭から盛大に地面に滑り込んだ。いいざまだ。

「まあ待て、早まるな。確かに触ったことは認める。でも仕方ないだろ。脚を持たずにどうやって運べばよかったんだ。引きずった方がよかったのか」

「今さらそんな見苦しい言い訳を言い繕ったところで無駄」

 私は行人を冷たく見下ろした。

「おい、いいのか。もしここに警察が来て、俺が捕まったらお前それからどうするんだよ。独りだぞ。それにこれから叔母さんを探しに行くんだろ。警察が来たらそんなこと確実に無理になるぞ」

 そう言われて私は発信ボタン押すのをためらった。確かにその通りだ。

「わかった。じゃあ、まずは叔母さんを探しに行く。あなたを通報するのはそれからにするわ」

「やれるものならやってみろよ」

 何を根拠にそう言うのだろうかこの男は。後先を考えない性格なのだろうか。

 私は腕時計を確認した。18時3分。4時間近く眠っていたのか。いや、気を失っていたというべきか。

 私は迷った。すでに外出規制がかかっている時間帯だ。警察を志すものが規則に背いてはいいはずがない。

 しかし今は急を要する事態だ。家族の安否がわからないのだ。

「んで、どうするんだ。この時間、補導員がうろついてるから、まあ外を歩くのは無理だろうな。ましてやそんな制服姿で」

「わかってる・・・。でも事情を話せば許してもらえるかもしれない」

「あの頭の固いくそ連中がそんなの許してくれるとは思えねえけどね。まっ、見つからないような裏道を教えてやることもできるけど」

「本当?教えてよ」

 私は視線を行人に向けた。

 すると行人はにやりとした。

「ああ、別にそれに関して俺にデメリットはないからな、いくらでも教えてやるよ」

 行人は手を差し出した。

「その代わり条件がある。お前のスマホを貸せ」

「何で?」

「通報されないように」

「ふざけないで、自分の非を棚に上げる気?」

「今から規則違反をしようとしてるのは誰かな、婦警さん」

「馬鹿にしないで。私には特別な理由があるでしょう。あなたとは違うの。通報はしないから教えて」

「信じられないな」

 私は行人を睨んだ。

 しばらく沈黙が続き、やがて私の方が折れた。

「いつまで渡していればいいの」

「お前を信用してからだ」

「ふざけないでよ。通報しないって言ってるじゃない」

「さあどうだか」

 そう言うと行人は私のスマートフォンをズボンのポケットに入れた。

 それから背を向け、「準備するから待ってな」と言って奥の部屋へ消えた。

 私は舌打ちした。やがて手持ち無沙汰になりとりあえず持ち物を確認した。特に何も持っていくものはない。財布だけでいいだろう。そもそもカバンに入っているのは教科書と参考書の類のみだ。

「ほら、これだけでも食っとけ」

 行人が消えた方へ顔を向けるといきなり何かが私の額にぶつかった。眼鏡がずれる。

 地面に落ちたものを取る。カロリーメイト。

 今考えれば昼食から何も食べていない。

 箱から袋を取り出し、破いて口に入れる。あまりに簡素で心細くなる味だった。

 もう叔母の料理を食べることができないのだろうか。

 そんな不安が込み上げてくる。口の中が余計ぱさぱさになった。

 2袋分食べ終えると、行人から棒状の何かを渡された。

「何よこれ」

「護身用のもの。殺傷力はゼロ。一応持っとけ」

 私は両手で持ったそれを確認する。木刀をナイフと同じサイズにしたようなものだった。確かに殺傷力はゼロに等しいただの小さな木刀だった。

「だめよ。殺傷力がなくても一歩間違えたら凶器になるわ」

「あー、これだから頭の固いやつは。お前がもし変なやつに襲われて丸腰だったら、こっちが困るの」

 そう言われて反論できなかった。こいつ、何だかんだ言って正論が多くて腹が立つ。

 結局私はそれを持ち込むことにした。手で堂々と持っていくわけにはいかないので、スカートと腰の間に挟んで隠すことにした。

 行人に誘導されて私は殺風景な部屋の中を移動する。

 歩くたびに靴がホコリをまき散らす。

 玄関口らしき狭い空間が見えたところで急に行人は進路を変えた。

「玄関はこっちだけど」

「あそこはダミー。内側から釘打ち付けて絶対に開かないようにしてる。変なやつが襲ってこないようにな。本当の出入り口はこっち」

 そういって行人は目の前を指さした。

 そこには食器棚が置いてあるだけだった。

 行人はそれに近づき、移動させる。

 すると、ただの壁があるだけだと思っていたそこに大きな穴が現れた。

「ほら、ついてこい」

 私は目を張った。隠し通路というのだろうか。本当に目にするとは思っていなかった。

 穴のすぐ下には段差があるようで、行人がそのまま下に姿を消した後に私も続いた。スカートがはだけないように片手で抑えていると「そんなことしてないでさっさと下りてこいよ」と行人になじられた。

 私たちは暗い空間を進んだ。少し遠くには微かに外の景色が開けているのが見える。要するに行人が隠れ家としている空間は、この廃アパートらしき建物の2階の一室にあたる場所で、現在の私たちは本来1階だった場所を進んでいるようだった。爆撃か何かで1階部分が無くなり、ただの空間と化してしまったのだろう。よく見ると壁や柱から骨組みが飛び出している。

 ようやくアパートの中を抜けて外に出た。

 私は辺りを見回す。道路はひび割れ、盛り上がったり陥没したりしている。そして割れ目からは大量の植物が生えていた。

 視線を上げると、巨大な建造物があり、大きなパイプが張り巡らされていた。どうやらここはかつて工業地帯であり、周りにあるのは工場跡地であるようだ。

 空はすでに日が落ち、星が見え始めていた。

「それじゃあ準備はいいか」

「うん」

 急に神妙な表情になり行人が言う。

「いいか、一番大事なのは自分の命だ。もし自分の命が危ないと思ったら迷わず攻撃しろ。それか俺に教えろ」

「わ、わかった。でも絶対命を奪うことはやめてね」

「場合によるな」

「お願いやめて」

「場合によると言ってるだろ」

「・・・」

「よし、じゃあ行くぞ」

「うん」

 行人は歩き出した。私はその背中をじっと見ながら後に続いた。

 もし私が死にそうになったとしたら、果たして私はこの男に頼ることはできるのだろうか。助けを求めることができるのだろうか。

 一歩進むごとに周りは暗くなり、やがて完全に私たちの影を消し去った。






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