継承編 第6話 継承(たく)されたもの
「変な感じ、なくなった。」
未離は虚無の力を継承した。つまり正式に虚無の女神となったのだ。
「よし、これで大丈夫だな。」
エクスバースが未離の力の測定を終える。
「これでもう安心だ。虚無の女神となったオリジナルはアレにも抗えるだろう。」
「…?」
エクスバースの発言に未離は首をかしげる。
「まぁ、アレについては知らなくていい、今はな。それよりもだ。今はオリジナルに力を使いこなせるようになってもらわないとな。」
「…そうなの?」
「まあな。これも有間にぃのためだ。やってくれるよな?」
こくり…と未離は頷いた。
「さて、どうなるかな…」
エクスバースはにやりと笑った。
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