第二話 静かな朝

朝。俺は何か違和感を感じ、目を覚ました。

‥‥やけに静かだな。

俺はふとスマホの画面を開き、驚いた。

そこにはなんと、AM10:30と表示されていたのだ。

「やばい!!!」

思わず声に出すぐらい焦っていた。

とてつもない大遅刻だ。今まで遅刻や寝坊はおろか、休みも一度たりとも取ったことがない。

俺は身支度をすぐに済ませ、自転車に乗り、

会社に向かった。


しかし不可解なことが一つだけあった。

それは会社から不在着信すら入っていなければ、

電話をかけてもつながる気配もない。

(たった一回で見捨てられた…!?

いやそんなはずはない。

もしかして大事な会議中か!?

それなら連絡が入ってないとおかしいもんな…?)

色々と考えながらも、そうこうしている間に会社に辿り着いた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ウィーン‥‥。

「すみません!!遅刻しました!!」

俺は会社につくなりそう言いながら自動ドアを通っていた。しかし‥‥。

会社のロビーには誰一人いなかった。

入り口には最低でも、警備員が二人と受付の女性社員はいるはずだが‥‥?

何が起きている?

(もしかしたら、

社員集会でも開いているのかもしれない。)

そう思った俺はエレベーターに乗り込み、会議室のある15階へと向かった。


ピンポーン‥‥

扉が開き、すぐさま会議室に向かおうした瞬間、目に飛び込んできた光景に驚愕した。

そこには‥‥

たくさんの死体が転がっていたのだ。








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