第4話 20210929
SNSを断つと健康にいい。肌艶がよくなりご飯がおいしく感じる。昼は家系ラーメンを平らげてしまった。塩味が脳天に染みる。もちろんライスあり。美味しかった。そして何よりも、「学振」というたった2文字で僕を地獄に突き落として、深いバッドをもたらすであろう単語が視界に入ってこない。ファンタスティック。
たまたま人と話した中で、結構な数の知人がリジェクトされていることを知った。採択率が20%を切るくらいだから落ちている人の方が多いはずなのに、気づかなかった。アンハッピーなことは皆あまり大っぴらにしないからだろうか。もちろん彼らは、現時点で十分な業績があり非常に優秀な大学院生だ。その彼らをしても、だ。これはよくないことなのかもしれないが、彼らでもダメなら僕は仕方がないかな…という気にもなる。大学院に入ってから、もともと低かった自己肯定感が一層低くなり、自分に対して過度な期待を抱かなくなり、諦念を覚えることが多くなった。
一方で、少しだけ上向きな気分になれることもあった。僕は大学院に入ってから、ある団体から奨学金を受け取っている関係で、四半期ごとに大学院の履修状況や研究の進捗状況をまとめて提出しなければならない。その期限が9月末に迫っていたので、報告書を空いた時間で作成していた。そこで研究の進捗状況の欄を埋めなければならないわけだが、一応筆を止めず埋めることができた。もちろんポジティブな結果ばかりではないが、立てていった仮説を否定しては新しい仮説を立てている途中なのだと、なんとなく今の僕の立ち位置を整理することができた。もちろん仮説にポジティブなデータでないと論文にはまとめにくいだろうが、こうやって地味にネガティブデータを重ねていくのも大事なのかもしれない。心は辛いが。
令和大学院生活之記録 @insei_kiroku
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