襲撃
〜数時間後〜
『ガチャっときたーく…っ!?』
居ない。本来ならばこの部屋に居るはずの二人が居ない。
荒らされている...襲撃か、探し物か?...いや、違う。荒らされていても何かを探した跡が無い、ただ荒らされているだけだ。なら目的は...
『っ、天望と樹か。』
いずれにせよ、あの二人がやられるほどの実力者、それにわざと周りを荒らし、あたかも何かしらの物の為に襲ったと思わせている。この場所がバレた事も含めて考えればそんじょそこらの奴らにできる芸当では到底無いな。
誰がやったのかは分かっている。その証拠に壁には大きな円に丸が三つ刻まれたマークがある。夕方に絡んだ奴らのボスだ。
『はっ、仕返しをご所望ということだな。』
俺は静かに夜空を見上げ、部屋から消えた。
━━━━━━━━━━━━━━━
桜花 樹 ♂(おうか いつき)
年齢│16才
身長│155cm
能力│風を操る
容姿│黒っぽく、髪は長め。前髪はセンター分けで後ろ髪を一つにくくっている。おろすと肩までになる。目は通常時は黒色で能力使用時に藍色になる
備考│スラム育ち
天望 るか ♀(あまの るか)
年齢│17才
身長│175cm
能力│時を操る
容姿│腰より少し上までの金髪を三つ編みのハーフアップにしている。目は通常時が濃いピンク色で能力使用時に薄くなる
備考│ーーー
━━━━━━━━━━━━━━━
『巴に頼んで色々ハックしてもらったが…これでも見つからないか。』
街灯の灯りだけを頼りに、先刻までとても賑やかだった街を駆けていく。
その間も路地裏からは目を離さず、布擦れ1つすら許さないほどに耳を澄ます。その時、俺が走っているのにも関わらず肩に手が置かれた。急な事に驚いて足を止め振り向くと
そこに佇んでいるのはトキの様な仮面をつけた足音もなければ気配もない不思議な人。
『こんばんは。────さん。私達と手を組まない?』
「っ、、は?俺の名前…」
頭の中が「なぜ」という言葉でぐちゃぐちゃになる。一体どこから漏れた、情報は秘匿してきた筈なのに。…いや、ポーカーフェイスだ。しっかりしろ、俺。
「……お前は誰だ。」
『ふふ、桜花 樹や天望 るかを探しているんだってね。私達なら力を貸すことができるわよ?』
なぜ樹達の名前が…。
何者だ。なぜ俺に接触してきたのか
「何が目的だ」
『そうだね、明日。明日、この紙に書いてある場所に来て』
そう言ったそいつは、紙を渡して消えていく
手渡された紙には
【15:30 〇〇地区、駅前のケーキ屋さん NoiR に1人で来て】
と書かれてあった。これは行くしかない…か。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます