診察中に考えていること

第1話 聴診器をあてている時って

テストがてら、はじめての投稿です。



糖尿病内科医ですが、一般的な外来だけではなく、健診業務もしています。

健診業務をしているときに、最近気づいたことを書きます。


医師が聴診器をあてるとき、みなさまどうしていますか?


自分で検査着を上げる場合は、

 検査着を乳首が出ない程度に控えめに上げる

 上の方までどーんと大きく上げる

 検査着を少し浮かせるだけ


看護師さんが検査着をめくるのを手伝うと、

 腕を万歳する

 腕を前ならえにする

 腕を横に広げる 

 腕を下げたまま


などなど。いろいろあります。


 検査着を少し浮かせるだけは女性に多いですが、若い男性もあまりめくってくださりません。当方は女性なので、気恥ずかしいのかなと思っています。聴診器が入れにくい、聴診器の管の部分が検査着とこすれて雑音が入りやすいという難点がありますので、お断りをいれながら、ある程度検査着をめくってしまいます。

 腕は自由にしてもらって大丈夫です。楽に下げたままでいいですよ。一番多いのは横に腕を広げるパターンです。なお、実際に私が健診を受けるとき、腕をうっかり広げていました。ほんと、不思議でした。なぜでしょうね。


 個人的にはせっかく健康診断を受けるのであれば、視診(見た目の診察)も受けてもらいたいので、大きくバーンと上げてもらえるとよいのかなと思います。

乳房のくぼみやひきつれなど乳がんの所見を認めることがあります。

背中も音を聞きながら、しっかり視診しております。背中はご本人も気づいていないことが多いですね。背中に関してはしっかり診せていただけた場合に異常を見つけたら、皮膚科受診をお勧めすることが多いです。


 健康診断を受ける際の参考にしてみてくださいね。


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