感傷風景

ta-KC

感傷風景

大都会とはいわないが

ほどほどに開発されたこの街

幼いころはほどほどに自然と戯れた

それがどうだ?

今はこの街に俺が知っていた景色はそれほどか?


時間の流れを嘆くのは愚かですか?

母校が新しくなっていることに

気づいて心が痛くなるのは

愚かなことですか?

年が流れてることが目に見えるのは

辛いことですね


走り回った公園には影が差すように

大きなマンションが隣接して

子供が多かったこの地も

今では高齢化の煽りを受けてる

夏休みの恒例の盆踊りもなくなった

変わりいくのは自分だけではなく

景色や時代もなんだと

こんにも感傷があふれるのですね


ずっとそこにあると思っていた建物ですら

風や時間の流れに押し流されて形をなくす

そしてそこに新たなモノが建つのだ

まるで自然の循環のように

人工物も循環する

こんな僕もいつかは循環のひとつに


走り回ったあの空き地には

いつの間にかマンションが建って

新しく来た人たちの日常を

今ではそんな風に上書きされていく

小さな子供たちがスマホを手にして歩く

変わっていく価値観がある

いつか自分も風化すると

だから感傷的になるのですね・・・

きっと・・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

感傷風景 ta-KC @take0520

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ