失ったモノはあれど③


 争いは三日三晩続いた。


 『オフィール』で起こったこの事件はのち『黄金郷の惨劇』スカージ・オブ・オフィールと呼ばれた。


 積み重ねられた恨みを爆発させる転生体。それを止めようとする転生体。力を使い過ぎて神に乗っ取られる覚醒体。人間を守ろうと敵性覚醒体に立ち向かう友好覚醒体。


 一つの都市の中で神々の力が荒れ狂い、都市は破滅的な勢いで破壊が拡散していった。


 死傷者など数えきれない。命がただの数字に見えてしまうほど大勢が傷ついた。家を失った者、家族を失った者。細かいものを挙げればキリがない。


 レドアルコン家の圧政に苦しみながらも、それなりに平穏に暮らしていた人々の日常はこれを契機に崩壊した。


 不幸中の幸いは友好的な神が多かったこととティアノラが発明した退魔結界があったことだろう。


 救出されたティアノラは、目を覚まして都市の状況を把握すると区画別に退魔結界を発動することを指示した。


 『鋼の戦乙女』アイゼンリッターを筆頭に即座に作業に取り掛かり、大部分の敵性覚醒体を中層以上に封じ込めることに成功。この時、友好覚醒体も同時に閉じ込めることになったが、彼ら自身がそれを望んだ。


 覚醒体たちが死闘を繰り広げている間に人々は都市の外へと避難することになる。


 総人口は『アルカディア』の倍ほどもある四千万人。これだけの人数を受け入れられる街や村が近隣にあるはずもなく、大部分は荒野での野宿を強いられることになった。魔獣に襲われる危険が伴うが、同行した十数人の友好覚醒体たちが魔獣を退けてくれたので被害者は出なかった。


 輝は『オフィール』に残してくるしかなかった。


 〝癒神〟の見立てでは脳に損傷があり、動かすだけでも危険を伴うため王城でそのまま治療を施すべきだという。


 勇敢にも怪我人を探して都市中を走り回っていた医師も同じ診断結果を口にしたのだから疑いようはないだろう。


 二人の話では目を覚ます可能性は十分にあると言う。しかしすぐに治療を始めなければその可能性はどんどん低くなるとも。


 それを聞いたアルフェリカとレイは輝と共に『オフィール』に残ることを即断した。


 アルフェリカは敵性覚醒体を減らすために都市を駆け巡る。


 レイは治療を受ける輝を守るために一時も離れず寄り添う。


 あのレイが一人で、しかも自分から戦場に残ると言い出したときは耳を疑った。しかしあの弱々しい姿はどこにもなく、吹っ切れた表情を前にしては反対することはできなかった。


 唯一の不安は戦場に残るレイが笑っていたということ。ティアノラが知るレイは死が隣り合うような場所で笑える娘ではなかった。暴力には人一倍怯えていたはずだ。


 これほど長く感じた三日間は後にも先にもないだろう。


 戦場であるはずの『オフィール』からやってきた友好覚醒体が戦いの終わりを告げた。


 ようやく帰ることができる。誰もがその言葉に安堵した。


 慣れない野宿で疲れ切った身体に鞭打って人々は『オフィール』を目指す。


 そして故郷に辿り着いたとき、目の前に広がる光景に人々は言葉を失った。


 都市の中心に君臨していた王城はまるで廃城。上層に近いほど破壊の爪痕は深く、生い茂る樹木を伐採した山肌のよう。空気は砂塵を含んで埃っぽく、未だ至る所で煙が燻っている。比較的に被害が少ない下層も崩れ落ちている建物が散見された。日々賑わっていた市場があった場所はまるまる吹き飛んで、店の代わりにあるのは死体と血痕ばかり。



「ひどい……」



 そうとしか言えない。


 酷い。この惨状は酷すぎる。最も被害が少ない下層でこの有様。上の光景を想像しただけで心がへし折れそうになる。


 都市に戻った人々は自分の家へと走った。友好覚醒体や『鋼の戦乙女』アイゼンリッターの制止を振り切って、自身が帰るべき場所の安否を確かめに駆け出していく。


 辛うじて絶望せずに済んだのは果たして何人いたのだろうか。


 しばらくは混乱が続いた。住居、インフラ、食料、薬。日が経つにつれて足りないものが次々と出てくる。


 物資の奪い合いは日常茶飯事。暴行窃盗も横行した。貴族たちは平民を見下して理不尽に物資を奪おうとし、平民はそれに反発して拳を振るう。今まで虐げられてきた奴隷たちが他の住民を傷つける。困窮した日々を強いられる人々は苛立ちを転生体や友好覚醒体ぶつける。


 『鋼の戦乙女』アイゼンリッターたちはそれらの対応に追われて日に日に疲弊していった。都市のあちこちで昼夜問わず起こるいざこざに彼女たちだけではもはや手が回らない。


 そんな時間が一ヶ月続いた。


 黒神輝は目を覚まさない。






 

 

 人は愚かしくも逞しい。


 絶望したままでいるわけにいかないことに気づき、いま都市の復興のために動き出す者が現れ始めた。


 彼らも今の状況を受け入れることが出来たわけではない。しかし気持ちが追いつかなくても、生きるためには前に進むしかないということを理解していた。


 かつての景観を取り戻すために瓦礫の撤去作業を。


 疫病を防ぐために死者の火葬を。


 エネルギーを確保するために魔力素マナ結晶集めを。


 資金を練るために鉱石の採取を。


 まずは自分たちにできる小さなことから。それぞれがそれぞれのできることを少しずつ。


 王政に不満を持っていた官僚は決して少なくない。そういった者たちは有能であるが故に、活躍の場を奪われていた。


 しかしその優秀な政治手腕が今は存分に振るわれている。彼らは他の都市や街に救援を取り付けて、生活必需品や復興に必要な物資を確保してくれた。豊富に採掘できる鉱石を交渉材料に出来たとはいえ、復興を滞らせず、治安改善に貢献したその功績は大きい。


 転生体や覚醒体たちも尽力した。火を司る神、水を司る神、癒しを司る神、豊穣を司る神など、多種多様の神々はその分野で人智を超える恩恵をもたらした。


 彼らのおかげで都市の復興は加速度的に進んでいく。


 時折、敵性覚醒体として目覚めてしまう者が現れたが、友好覚醒体がその対処に当たってくれたため被害は最小限に食い止められている。


 しかしその転生体は必ず命を落とす。仕方のないこととはいえ、やはり心が苦しい。


 ともあれ復興が進み、都市の混乱も少しずつ減ってきたことで人々の心に僅かな余裕が生まれるようになった。


 余裕が出てきたからこそだろう。『オフィール』をこのようにしたのは誰なのか。それを探す者たちが現れた。


 目撃証言、憶測、噂、思い込み、伝達ミス。様々な情報が都市内を飛び交う。


 その中で最も有力な説。


 黒神輝が奴隷を解放したからこの惨劇が生まれた。


 住民の怒りの矛先が全て彼へと向いた。


 それに真っ向から対立したのが、かつて奴隷だった者たちだった。彼らは黒神輝に助けられた。都市を破壊したのは一部の転生体と敵性覚醒体であって黒神輝が行ったことではないと。


 その主張を受け入れられる住民はあまりにも少ない。奴隷を解放しなければそのようなことにはならなかった。家を失い、家族を失い、平穏な日々を失うこともなかった。黒神輝は余計なことをした。


 ならば転生体や立場の弱い者たちはずっと奴隷でいれば良かったというのか。自分たちの生活が脅かされないなら、すぐ隣で誰が倒れていようとも構わないというのか。家も家族も平穏も奪われた者たちに、お前たちはそうして生きていけと、そう口にするのか。黒神輝はその弱者を救っただけだ。


 その結果、大勢が死んだ!


 弱者の恨みを育てた結果だ!


 人々は奴隷を解放した黒神輝を憎み、解放された奴隷は黒神輝を擁護して対立する。


 一触即発の空気が都市を支配していても、元凶とされている輝へ危害が及ぶことはなかった。


 解放された転生体たちは全員が彼についている。いま黒神輝に何かすれば転生体は黙っていないだろう。


 やり方はどうあれ、転生体と覚醒体が味方をしてくれているのは彼の功績に他ならない。


 少なからず転生体や友好覚醒体に守られている住民たちが強硬手段に出ることはなかった。小さな衝突はあるものの、それだけに収まっている。


 復興作業が始まり、五ヶ月が経過した。


 黒神輝はまだ目を覚まさない。







 

 

 『オフィール』はかつての姿を取り戻しつつあった。


 崩れ落ちた建物の修復は進み、抉れた街道もある程度整備された。坑道も以前と同じく通常稼働を始め、外部との交易も徐々に活発になってきた。不足しがちだった物資の供給も追いつき始め、住民の生活も惨劇が起きた時に比べればかなり改善されている。


 人々の顔に笑顔が戻りつつあった。


 そんな中、表と裏の区画の境界線までも自然と修復されてしまった。


 表区画には転生体への怒り抱く住人たち。裏区画にはかつて奴隷だった者たちと友好覚醒体たち。人と神、それらを巡る派閥で住処ごと真っ二つに割れることになった。


 復興を最優先にしている状況では派閥問題まで手を入れる余裕がなかった。小競り合いはなくならないが、互いに距離を取ったことで大きなトラブルが起きなくなったのは皮肉な話だ。


 人と神の共存。転生体の居場所を作るという目標は未だ遠い。


 悩みのタネは尽きない。一つ問題が沈静化したかと思えば新たな問題が出てくる。


 貴族たちが利権を巡って騒ぎ始めたのだ。声を大にして騒いでいるのはかつてレドアルコン家に属して甘い汁を吸っていた最上層出身の貴族たち。


 採掘権や売買権など自分たちは有していた利権の返却を要求していた。それらは自分たちの財産であり、公共化するなど以ての外だというのが彼らの主張らしい。中には元奴隷たちの身柄を要求する者もいた。


 だがそれは王政により統治されていた時の話。レドアルコン家による王政はすでに崩壊しているのだ。


 復興が進んできたとはいえ、やらなければならないことはまだまだ山積している。最も急を要するのは都市の立て直し。状況を理解していない馬鹿どもの癇癪にいちいち付き合っている暇などない。


 とはいえ政治に関してそれなりに有能なのが厄介なところだ。虚偽の報告をしたり、意図的に流通を滞らせたりと細かい嫌がらせをしてくれる。悪質な者に至っては平気で物資の横領をする始末。当然、不正には罰金や牢獄行きなどの罰則を与えている。


 復興を推進してくれる官僚たちが困った馬鹿どもを抑えてくれているが、それにも限界があるだろう。事実その対応に追われて復興が遅延し始めている。


 ティアノラは毎日のように届けられる大量の報告書に埋れて頭を抱えていた。



「あたしゃ研究者だぞ? なんだって政治家の真似事なんかせにゃならんのか。餅は餅屋って言うだろうに……」



 『鋼の戦乙女』アイゼンリッターに指示出ししていたところを官僚たちに見られていたのが災いした。


 確かに彼女たちを指揮していたのは自分だ。しかしそれは警備における部隊の効率的な配置や休息のローテーション、物資の分配や復興作業の作業効率など。現状を把握して問題点を洗い出し、改善策を講じて実行させていただけだ。必要なら覚醒体たちも組み込んで復興を進めさせた。


 ティアノラは自分にできる頭脳労働で貢献していただけ。



「確かに分析は得意だ。得意だけどねぇ……あたしゃ政治家になりたいわけじゃないんだよぉ……夢に向かって自由気ままに研究がしたいんだよぉ……」



 ボヤいたところで自分以外には誰もいない執務室では虚しく消えていくだけだった。


 はああぁぁぁ、と盛大にため息をつきながら椅子に背を預けてズルズルとずり落ちていく。


 そんなときドアがノックされた。



「博士、今日の分の報告書持ってきましたよ」



 返事を待たずに開かれたドアからは軽装のイリスが現れた。鎧はなくとも、不測の事態に備えて帯剣はしている。


 彼女が抱える大量の書類にティアノラの口から白い何かが昇っていった。



「ここに置いておきますから一服し終わったら目を通してくださいね」


「ちょっとは労われよ!? 口から出てきたのタバコの煙じゃなくて魂的な何かだからな!?」


「またまた。魂なんて目に見えるわけじゃないでないですか。博士の口から出るのはタバコの煙か泥酔したときの胃の内容物くらいでしょう? 先週の床掃除大変だったんですからね」


「飲んでないとやってられんわ! なんだいこの量は!? まだ昨日のも一昨日のも読み終わっとらんのに、追加でこの量ってなんの苦行だい!?」



 机をバンバン叩いて抗議する。振動で書類の山が崩れるのなんて気にしない。


 もうどれが既読でどれが未読かもわからんわ!



「しょうがないですよ。まだまだ復興は途中ですし、住民からも苦情や要望がいっぱいなんですから。博士が一番迅速かつ的確に事を進められるんですから、必然的に博士に報告が集中するのは当たり前ですよ」


「そういうのは王様の仕事だろう……あたしゃ研究者だぞ……」


「だっていま王様いませんし。貴族に任せたらまたロクでもないことになりますし」


「いやまあそうだが……」



 再度深くため息をつく。ろくでなしの貴族のせいで遅滞した仕事がティアノラに流れてくるのだ。忌々しい貴族どもめ。早く奴らを何とかして官僚たちを本来の職務に戻さねば。



「やっぱり代表者がいないっていうのが問題かねぇ……」



 ロギーヌやアレグラを始めとした王族は元奴隷の者たちによって尽く殺害された。彼らが憎しみの根源であるのだから、そもそも止めることなどできなかっただろう。しかし王族を根絶やしにしたのはやり過ぎのような気がしてならない。


 王族がいなくなったことで空席となった王座を狙う野心塗れの貴族どもが権謀術策を巡らせて足の引っ張り合い。いち早く権力を握ろうと暗躍し始める始末。


 復興最優先の状況でそんな下らないことに拘っていることなどできないというのに。



「あーもうめんどい!」


「代表者なら多数決で決めれば良くないですか? みんなが選ぶ人なら納得する人も多いと思いますよ? 候補者も現在官僚を務めている方々から挙げれば良いと思いますし」


「独裁国家から民主国家に切り替えるのかい? それもチラッと考えたんだが……」



 イリスの提案にティアノラはガリガリと頭を掻き毟る。



「迅速な意思決定ができなくなるからね。せめて復興が終わるまでは難しいだろうね。王政は王政で良い部分はあるんだよ」


「ああ、多数決だと何を決めるにも時間かかりそうですもんね」


「そういうこった。じゃなきゃ研究者のあたしにこんな仕事は回ってこんだろう?」



 書類の束をひらつかせた。他に適任がいないから、それができるティアノラが務める羽目になっているのが現状だ。


 刻一刻と変わる状況に対応できなければ国など存続できない。良かれど悪かれど集団というのはトップを必要とする。



「それに『オフィール』には大量の転生体と覚醒体がいる。敵性覚醒体はほとんどが駆逐されたとはいえ、数にして五千人を超えているんだ。傍から見たら、『オフィール』はどう見えると思う?」


「それは……」



 ティアノラの言わんとしていることを察したイリスの表情が強張った。



「まず間違いなく世界随一の戦力を持つ都市だと考えるだろう。なんたって五千を超える神の力が『オフィール』に集中しているんだからね」



 当然、世界は警戒するだろう。『オフィール』と友好的な関係を築くか、敵対するか、それとも傍観を決め込むか。戦力を対抗させるために他所の国や都市と同盟を組むところも出てくるだろう。


 『オフィール』という都市があるだけで世界は間違いなく動く。そんな状況で迅速に動けなければこの都市は致命的な状況に陥りかねない。


 『黄金郷の惨劇』スカージ・オブ・オフィールからすでに半年。聡い者ならとっくに動いている。



「最悪、全世界を敵に回す可能性もある。そうなれば流石にこの都市が生き残るのは難しい」



 内輪で揉めている場合ではないのだ。いい加減、外の情勢にも目を向けなければならない。



「『オフィール』もさっさと動く必要がある。出来れば『オフィール』を援助してくれているところと同盟を組みたい。不可侵条約でも交易の約束でもいい。友好関係を示せる何かしらの約束を取り付けておきたい。だがそれを進めるには官僚たちに働いてもらわなきゃならんが――」


「その前に足を引っ張っている貴族たちをどうにかしないといけないわけですね?」


「そういうこった。強引に牢屋に放り込んじまえば簡単だが」



 それをすればロギーヌたちと同じだ。自分たちに都合の悪い者を排斥しているだけ。


 効率的なのはわかっているが抵抗がある。それに後に禍根を残すことにもなるだろう。



「輝様が、何もしなければ……」


「イリス」



 ティアノラに咎められてイリスは口を噤んだ。


 輝を責めたくなる気持ちは理解できる。しかし本当の原因は弱者を抑圧してきたこの都市の在り方にこそある。転生体の恨みを育てたのは間違いなくこの都市であり、輝はそんな弱き者を解き放っただけに過ぎない。


 やり方はあまりにも稚拙だったが、弱者を守るための行為であるのは間違いないのだ。


 輝がやらなくてもいずれきっと誰かが同じことをしただろう。


 もしかしたら奴隷たちが自ら蜂起して王族に立ち向かったかもしれない。そして首輪で首を飛ばされ、人手を欠いた王族は裏区画、延いては表区画の下層から人手を補おうとしただろう。


 惨劇前の状態が続いたとしてもいずれは別の惨劇が生み出される。


 早いか遅いかの違いでしかなかった。そう思うのだ。



「過ぎたことを言っても仕方がない。大事なのはこれからどうするかだ」


「……はい」



 イリスはぎゅっと自らの腕を握りしめながら頷いた。頭ではわかっていても納得するのは難しい。整理がつくまではそっとしておくべきなのかもしれない。



「ティアノラ様!」



 そんなとき官僚の男が部屋に飛び込んできた。相当急いで来たのか、額を汗で濡らしながら肩で荒く息をしている。



「どうしたそんな慌てて」



 男の様子から何か緊急事態が発生したと思ったティアノラは椅子から立ち上がって駆け寄る。



「黒神様が、目を覚ましました!」



 惨劇より時間にして半年。黒神輝は目を覚ました。

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