第9話 方向音痴

家の近所の商店街に、買い物に来た。

商店街は、一本道だ。両脇に、色々な店が並んでいる。

今日の目当ての店は、商店街中ほどの、左側にある店。


「おじちゃん、合い挽き200グラムちょうだい!」

「あいよ!」


馴染みのおじちゃんから合い挽き200グラムを受け取って代金を支払い、店を出て右に曲がる。


次に向かうのは、その先の右側にある店。


・・・・あれ?


気付けば、入り口。



方向音痴の『あるある』。

なぜ、確信を持って反対側へ歩みだすのか理解できない。

そう、よく言われる。

言われ続けている。


それ、私の一番知りたいヤツ。

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