第8話 半ライス
義理の弟とラーメン屋に入った。
とてもお腹が空いていたので、ラーメン一杯では、足りそうにない。
半ライスも、付けたいところだ。
でも、メニュー表に、【半ライス】は載っていなかった。
「ねぇ、半ライスあるかどうか、聞いてみてくれない?」
わたしは義弟にコッソリ頼んだ。
店内は混雑していたし、大食いな女だと、周りの人に思われたくなかったから。
義弟はすぐに、店員さんに確認してくれた。
残念ながら、【半ライス】は、無いとのことだった。
「義姉さん、半ライス無いんですって!」
義弟は大きな声で私に教えてくれた。
机の下で、私は義弟の脛を、思い切り蹴ってやった。
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