第4話 親戚

祖母の葬儀が終わり、片付けに精を出していた時のこと。

地方居住の親族も集まってくださったおかげで、祖母の葬儀は悲しいながらも賑やかなものとなった。

派手好きの祖母だったから、きっと喜んでいるだろう。

それでも、残されたわたしたちは、どうしても気分が沈んでしまっていた。


人が亡くなった時というのは、その後の手続きが結構煩雑だ。

色々と忙しく、時間も割かれる。


心優しい親族の一人が、わたしたちの元に残って、様々な手続きを共に行ってくれた。

わたしたちは本当に、彼に感謝をしていた。


その彼が、言った。


「やだなぁ、水臭い。親戚じゃないんだから」


一瞬の後、わたしたちは吹き出した。


わたしたちは、間違いなく、親戚だよ。

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