第2話 注文

みんなでご飯を食べに、お店に入った。

腹ペコ軍団は、メニューを見るなり、口々に食べたいものを言い始める。


「俺、タンメン!」

「私、ちゃんぽん!」

「僕、チャーハンと餃子!」

「わたし、味噌ラーメン!」


いつも取りまとめ役を担ってくれる彼が、言った。


「おいちょっと待てよ。じゃ、とりあえず注文するぞ?」


そして、店員さんを呼び、まとめて注文を伝える。



「タンポン1つと・・・・」



横たわる、しばしの沈黙。

彼を除いたわたしたちは全員、下を向いて、肩を震わせていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る