第3話 タコとイカの加工工場
3度目に受けたバイトはタコやイカの加工工場であった。正社員募集のところにアルバイトも同時募集と書かれていたため応募した。バイト募集がないところはともかくいきなり正社員はやはりハードルが高いと思ったからである。徒歩で20分弱とのことだったが、前回と同じようにグーグルマップとちょっと違うルートを進んだためかまた遅刻しそうになってしまったが、なんとか走って間に合い職場に入ることができた。事務職っぽいおばさんに面接室に案内されてしばらくすると恰幅の良い眼鏡をかけたおっさんが現れた。どうやらここの主任らしい。電話でも聞かれたことと同じ20㎏くらいの重いものを持つ作業があるが体力や腰に問題はないかを聞かれたぐらいで(その当時そのぐらいの重さのダンベルを使っていたのでそこは地震があると答えた)あとは工場の前にカウンター式のフォークリフトがあったため資格のある自分もそれを使用して活躍できたら……みたいなことをアピールした、そして最後にバイトからでも良いというと
「えっバイト希望だったの?」
と不思議な顔をされたがその後すぐに履歴書を返され採用の場合は電話をすると言われ面接は終わる。当然連絡などこなかった。また数か月後そこが求人を出していたため再応募するも例によって面接すらしてもらえず書類のみで不採用を言い渡されたのであった。
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