第一章 アルビオン校編―姫と騎士の契り―
混沌に立ち向かう、新たなる英雄たちの物語
かつて、世界は神々の争いにより混沌と化した。
それは、死の神にとっては喜びの時であり、新たな神にとっては恵みの時、混沌の神には絶頂を
しかし、ある一人の人間から誕生した英雄によって、混沌の日々は終わりを迎えた。
その英雄の名を、ウィルウェニス・オルグランド。
後に、剣の神と神々から称され、アルブの名を頂くことになる女性である。
彼女は、仲間たちと史上最強の騎士団を築き上げ、数多の試練、数多の困難、数多の犠牲、数多の感謝と、数多の奇跡を経て、最後の邪神を討ち滅ぼし、世界に数世紀にわたる安寧を齎した――――
しかし、それは神話のエピローグであって、我々のプロローグに過ぎない。
500年という、神々にとっては聊かな年月、人にとっては余りにも長い、だが神々の支配から逃れることがなかった年月。
その500年後の世界に、新たな混沌が、真の試練が訪れようとしていた。
――世界は新たな救世の英雄を求めていた。
それは、英雄の血と意志を受け継ぎし者たちが辿りし運命の物語であり、プロローグは青年少女たちの出会いから始まる。
まだ平和と、恐怖と、戦争と、優しさと、混沌を知らない若者たちの物語。
~出典:デンテ・ウェントム「神々と英雄達の物語-序-」~
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