第6話

1組の教室に。リョーヤとふたりして戻ろうとした時だった。俺は林ユーコに呼び止められた。


「ちょっと待ってよ、シンジくん!今日の放課後!早速一緒に帰ってあげてもいいけどっっ!」


ぴたりと脚が止まった。


その言葉に嫌な予感が走った。


隣に立つリョーヤは眉間にシワを寄せて俺の顔を見た。俺が慌てて振り向くと

開封された手紙。

目を通したようだった。


でも。


その手紙、俺が書いたわけじゃなくてだな...


何を隠そう、俺の隣で今。


わなわな震えてるリョーヤのやつがついいましがた急いで書いたもの。


もしかして。


リョーヤのやつ。


差出人の名前を書き忘れた系....!?!?

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