第7話

「えっ...」


リョーヤは震えながら彼女に声をかけてた。


「林さん、その手紙さ...実は...」


そう言えば俺。

渡す時に。

リョーヤからの手紙であること伝えてないな。


でもさ、あれだよな。

差出人の名前をちゃんと書いとかない奴も悪い様な気がするな...。

だがいかんせん。


俺からの手紙だと誤解され、

更に、一緒や帰ってあげてもいいけど!

などと言われるとは思ってなかったので

面喰らった。

ま、もっとも。

俺よりリョーヤの方が顔面硬直しており。


言葉を続けるのがしんどそうだった。


ま、無理もない。

俺たちはインキャ仲間とはいえ。

リョーヤは俺よか、顔かっこいいし。

運動も勉強も、俺よかできたし。また、ほかの人とのコミュニケーションも俺より円滑に築いていたから、言いたくはないが、

リョーヤの方が男として。俺の何倍かは、

魅力的であったんだ。



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