応援コメント

四、罪と接吻」への応援コメント

  • 最初に読み始めたのはもう一つの「接吻」の方でした。
    出先でスマホで読んで、帰宅してパソコンで読んで混乱してました。読んだはずのお話に読んでいない描写があって。
    実は悪い風邪をひいて解熱剤で熱を抑えながら仕事をしたりしていたので、自分の脳を疑ったのですが、二つのお話をそれと気づかず交互に読んでいたようですw
    片方は3話、片方は4話。に気付いて。こちらが元、もう一方がスリム化した方だったのですね。結局、両方読みましたが圧倒されました。
    美しく水の底のように重く、さざ波のように繊細な二人の少年の心が社会情勢に翻弄されながら触れ合い、弾かれ、離れていく。心の物語が美しい描写で脳裏に広がって行きました。
    素晴らしいお話をありがとうございました。

    作者からの返信

    二作の各話が交互に通知欄に上がるので、もしやと思っておりましたが、まことに紛らわしいことで申し訳ありません。
    こちらは公募に出すために書いた作品で、どうしても1万字に削らなくてはいけなかったのです。

    さて、他律かつ自罰傾向の強いイシュトヴァーンにとって、少年時代の日々は、まさに水底に身を潜ませる重苦しさであったのだと思います。
    存命なら、今年で87歳。幸せであってほしいものです。

    お読みいただきありがとうございます。
    それから、どうぞご養生ください。

  • とても胸が苦しくなりましたが、感動しました。今ある自由は、当たり前にあったものではないのですよね。言葉では言い表せない気持ちでいっぱいです。もう決してまじわることはなくても、二人が再会できて良かったです!

    作者からの返信

    ご感想ありがとうございます

    自由とは尊いものだと私たちは知っているはずなのに、社会体制に組み込まれてしまうと、己の不自由さには気付けないものです
    作中、誰一人として、社会主義体制下で行われる自由権の侵害を批判していませんし、また、学校は思想教育の機関としての側面を強調して描いています

    そんな抑圧の強い世界で出逢い、別々の人生を選んだふたりですが、短いながらも交わされた心の交流が本物であったからこそ、
    イシュトヴァーンは外の世界へ出ることを選び、アスティファヌスと再会出来たのだと思います

    レバノン任期の間に、ふたりが新たな関係性を構築して、友人となれたら良いなぁと願ったり、
    すぐそこまで来ているレバノン内戦の悲惨さを思ったり……

    ふたりに心を寄せながら読んでいただけて、とても嬉しいです
    ありがとうございました

  • たまたま見つけて立ち寄ったのですが、本っ当に描写がお上手ですね。読み終えて、美術館で絵画を見た時のような気持ちになりました!
    読みやすいのにすごく綺麗です。内容も刺さります…美しい作品に出会えて嬉しいです。

    作者からの返信

    当作はフラッと立ち寄り軽く読めるような内容ではないというのに、お目に留まり光栄です
    友人を売らなくては生きていけなかったイシュトヴァーンと、売られてもなお、彼を愛したアスティファヌスの物語でした

    トカイ地方の写真を様々見ながら書いたので、美しいと感じていただけて、とても嬉しいです
    ありがとうございました

  • (´Д`;)あれおかしーな、☆が押せない……!ハッ、もう押してある!
    という茶番はその辺りの隅に蹴飛ばしておいて。

    その時代の雰囲気と主人公の抑圧された感情が筆致ととても良く同調していると感じました。

    常に張り詰めた気持ちを強いられるイシュトヴァーンが、アスティファヌスに抱く心理の揺らぎや変化がより繊細に描かれていてるのは、この辺り、小鹿さんが丁寧に改稿されたのかな、と思いました。

    それから東欧の晩秋から冬にかけての細かな情景描写も、すごく素敵でした!湖でボートに乗る場面が特に。

    すごくすごく、雰囲気のある良い作品だと思います!読ませていただいてありがとうございます!

    ……他諸々の感想は週末に近況ノートの方へ寄せさせて頂きますね(゚ω゚)

    作者からの返信

    ありがとうございますー!
    本当に二度も読んでいただいて、感謝の限りです

    こちら、初めは非公開にて保存したつもりが寝ぼけていて〜とはお話した通りなんですが、
    図らずも再び、書き上げる過程を見ていただけたことは、励みにもなり、大変心強いものでした
    ありがとうございます

    常に人目と内なる監視の目とに緊張させられているイシュトヴァーンです
    真面目故の苦しさを描けたらと、ちゃらんぽらんな人間が苦しみながら改稿しました

    ボートの場面は、自分でもお気に入りなので、嬉しいです
    夏には夏の、秋冬には秋冬の物語を描きたくなりますね

    ところで、改訂前の各話を非公開にしたために(=改稿後の文章で上書きしていないために)、ハートの計上が全部なくなってしまっておりまして、皆さんには大変申し訳ないです……