第1話 失恋


「実はゆうきのことずっと好きだったんだ

まぁ、んー恋愛的に、ね、

…私と付き合ってくれませんか?」


『ありがとう。…俺はさきとはこれからも仲のいい幼なじみでいたいと思ってる。ごめん、』




16歳の夏私の幼なじみへの10年間の恋は儚く散った。



――――――――――


「10年間だよ〜、、10年も好きだったんだよ〜、、なのにあんな一瞬で終わるなんて悲しすぎるでしょ、、告白なんてしなきゃよかったよーー(泣)」




ゆうきに想いを伝えたあと中学からの親友ひなの家にむかった、様子が変だと気づいたひなは快く家に入れてくれた。



『‪そうよね、10年は長いわ、鋼のメンタルの私でさえも10年片想いしてフラれたらメンタルくるわしかも幼なじみ』



「ひな、やめて、フラれたっていわないで、、心が痛い…」



『でもまぁ1回フラれたからこの恋がおわりとは限らないじゃない?よくTikTakで何度も告白して今私の彼氏です♡みたいな動画流れてくるし諦めるのはまだ早いかもよん』


「う〜〜ん、でもそれって可愛い子限定じゃないの?」


『可愛い子なら8割くらいは男1発OKよ』


「たしかに」


説得力のあるひなにいつも共感してしまう。



『とりあえずゆうきは運命の人ではなかった。って思っていい人他にみつけよう!ね、さき』


「そんな簡単に見つからないと思うしなんならゆうきが運命の人だと信じてたしこの10年の気持ちに整理つくのに時間かかるけどそうしてみようかな、」


『うんうん私もいい人いないか探してみるね』


「ありがとうひな(T_T)」


ガチャッ


ひなのお母さんが仕事から帰ってきた音がした。時計をみると20時を過ぎていた。


「そろそろ帰るね、色々とありがとう。おじゃましました!」



『またなんかあったらいつでも言ってね!

また明日ね!』


長々と話を聞いてくれたひなに感謝をつげ、家に帰り、泣いて腫れた目をホットアイマスクで温めながら眠りについた。


この時は1週間後自分の運命が変わるなんて考えもしなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

Destiny @gonako

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ