第2話 深海のような走馬灯
「(あぁ俺ここで死ぬんだな………………すげぇ走馬灯が見えて来た)」
彼の走馬灯に美しい所などなかったすべてが悲惨そのものだった。仮に悲惨を擬人化したら真汰という少年そのものだった。
「(3歳の頃から
今思い出して見ると本当にろくな人生じゃないな、ご飯は外にいる、虫、魚、小動物、雑草をお店から盗んだフライパンとキャンプ用コンロでご飯を作ってたべたな、家に居ても怪我するだけだから良く公園で寝たりして、学校に行くと皆から暴力と暴言を振るわれ、図書室に行って勉強したな、おかげでテストはいつも学年一位で大学4年生並の問題ならほとんど分野的軽く解けるようになっていたな。もちろんそのことで気味悪く思われ、さらに避けられたけど。
そして何より名前を大切にしていたさど、彼奴等に聞いたらそれとどうでもよくなった。まさか真汰に濁った水の用に不運な死に方をすると言う意味なんてね笑………ちゃんと名前通りに育ったよ、だって虐めの主犯格に身体を拘束させられながら先生にハサミで殺させようとしてるからね。ようやく死ねるのか楽しみだ)」
ブサ、ブサ、ブサ、ブサ
と走馬灯をみてると鈍く深海の用に冷酷で冷たい音が教室になり響いた。
そのあとは教室には返り血を浴びた先生と虐めの主犯格、そして床には真っ赤で先の折れたハサミと血の海が広がり、その上に脳みそと頭蓋骨の破片がバラバラに飛び散り、最後にドスンと言う音がなり、真汰が倒れた。それを見た生徒と先生は無様な死に方に笑い転がった。
こうして生涯17歳と言う若さで
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