第3話 ちょっと変わってる少女


「えっと、すみません家に戻っていいですか?

洗濯物とか・・・・・ってあっ今日って」


「土曜、学校は休みだ」

「よ、良かったぁ」


「・・・・お前変わってるな」

「え?」


宮島先輩が口を開いた。


「いや、普通殺し屋とか言われたら、ビビって混乱するだろ?」

「あ・・・・そうかな?」

「・・・・ちっせぇ癖に肝すわってるな、お前」

「そうなの?」

「?」


「えと、佐々木さんでいいんですよね?」


私は白衣を着た・・・多分お医者さんに言った。


「はい、そうですよ」

「私、もう帰っていいですか?」

「えぇもう大丈夫ですよ、薬は抜けましたから」

「えっとここって」

「夏目病院です、帰れますか?」

「はい、大丈夫です」


そう言うと私は、自分のバックを持って病室を出ようとする。


「ちょっと待て」

「何ですか?」

「実はさっきの依頼の他にも女子高校生を狙ったクソ野郎の依頼がある」

「えっと・・・・だから何です?」

「またさっきみたいなことが起きるかもしれない、俺もついていく」

「・・・・・・?・・・・はい」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



何なんだこいつ?

人が折角送ろうとしてるのによう


トコトコ


俺は彼女の3m後方を歩く、そして


「・・・・汚ねぇアパートだなぁ」


月島は汚いアパートに入っていった、203号室のドアを開け、彼女は部屋に入る、

なんで花の女子高生がこんなとこに・・・・親の稼ぎが少ねぇんだろうなぁ

・・・・・・ん?


「よし、中に入ったぜww」

「こんなボロアパート、鍵なんてないと同じだ、行くぞ」


おいおい、マジかよ

この前のクソ野郎とは別のクソ野郎2人が近くの電柱から姿を現やがった!


「今は朝の9時・・・・・こいつらずっと待ち伏せしてたのかよ」


そいつらはアパートの階段を上がり、203号室に近づいてしゃがみ込んだ。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「ふぅ・・・・疲れたぁ」


私は制服の上着を脱いでハンガーにかける。


「えっとまずは洗濯とご飯たいとこ、お腹空いたし」


私は、台所に行く


カチャカチャ


「え?」


ドアの鍵が・・・・え?


ガチャ!

勝手に開いた!?


ドン!


「ヒッ!?」


「あぶねぇなぁ、可愛い女の子がこんなとこに住むなんてよぅ」

「次からはオートロックの部屋にしたほうがいいぜ?ケケケ」


「ひう!?」ガタ!


私は突然のことに尻もちをついて・・・体が動かな・・・


「可愛いねぇ、本当に高校生?」

「まぁ胸はあるほうか?」


この人たち・・・たすけ・・・


「あぁすみませぇーん宅配なんですけどぉ」

「え?」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



俺はクソ野郎の正面に立つ。


「な、なんだ!?テメェは!?」

「そうだなぁ・・・お前らに地獄行きのチケットを届ける配達員ってところか?」

「こ、この!」


キン!


5cmのサバイバルナイフか、もうちょっと良いのあっただろう?


「ふん!」


俺はナイフを持って突っ込んで来た奴を避け、


ドカ!


たるんだ腹に、思いっきり膝蹴りしてやった。


「ぐほ!」


「目標1沈黙」

「この野郎!」


それに逆上したもう1人が今度は


「スタンガンかよ」


スタンガンを持って突っ込んで来た。


「おい、お前こんなちび女子高生にスタンガンまで用意するなんて、

どんだけ自分に自信ねぇんだよ」


「う、うるせぇ!!」

「ふっ!」


俺はスタンガンを持っている腕を掴み、


「うわ!?」


バキ!


「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!」


腕を折ってやった。


ピ!


「あぁこちらメタル01、今日は大量だ、2匹分の処理を頼む、残業代出るよなぁ?

あぁ・・・・あぁ・・・了解」


ピ!


うーんこいつらまだ若いからいい値が付きそうだ。


「ん?」

「ひ!?」

「おーい、もう大丈夫だぜ」

「う、うん、あ、ありがとう」


ん?そういえばこの部屋・・・なんか変だ・・・ん?


「お前、親はどうした?」

「え?そんな人いません」


淡々とそう答える彼女


・・・・・どうやら俺は

・・・・・・・・・私は


面倒なことに首を突っ込んじまったらしい。

面倒くさいことに首を突っ込んじゃったみたい。

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