海に溺れて
僕がみたのは
あの後────車で新居に着いた後僕が見たのは3階建ての新めの綺麗な建物だった。中浜に誘導されてそこに入るとそこには四角い箱の中に水色の液体と一人の人間が入っている、そんなものばかりがずらりと並んでいた。気味が悪かった。
(どうしよう……怖い……。)
それでも僕は茉喜の笑顔を思い出してマリーゴールドを強く握りしめて歩いていった。
今思うとそこは研究所だった。着いていくべきではなかったと思う。…あそこから出たことがすべて間違いだったように思えてならなかった──────。
暫くすると僕は小分けの部屋の1つに通された。
「ちょっとここで待っててもらえるかな?」
正直不安の方が大きかった。でもその時の僕は純粋無垢だったから
「はい。」
と答えてしまった。
その後僕は沢山の検査を受けることになる。中浜が優しくしてくれたのはすべてこの為だったと後になって分かった。
あの幸せを捨ててまで─────行く必要なんて何一つなかったなぁ……。
「それじゃあ行きますねー。」
この後僕は数十個の検査を受けた────。
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