それでも僕は
「花摘みゲームスタートっ!!」
今僕らは森───高津森(たかつもり)と名付けとおこう…で花摘みをしている。
あの日。3日前。僕は彼女、茉喜と会った。会った後家に帰ったが、幸いにも人はおらず、ホッとした。
人がいなくなったのを確認するとシラーを押し花にし、花瓶に入っている水を捨て、花瓶を丁寧に、綺麗に洗い、新しい透き通った水を花瓶の中に入れて大事そうにアスチルベを入れた。
そしてそのアスチルベを見てまた会いたいという欲望が出てきた。だから僕は3日後茉喜に会いに行こうと思ったのである。
あの御神木の場所で。
僕があの場所に行くと茉喜と思われる女の子がいた。
(あっ!いる!)
いるかを確認した後、僕は少し照れながら彼女に話しかける。
「あの、、。いっ一緒に遊んでくれませんか…。」
(言った…!言った!やばい!緊張する!)
そういうと彼女はこちらを見て
「あ!雅人くん!待ってたよー!」
と言ってくれた。
(…覚えてくれてたんだ…!)
僕はとても嬉しくなった。心の中で舞い上がっていた。
僕は少し経って心が落ち着いた後、遊ぼうと言ったものの何も考えていないことに気がついた。
(やばい…!自分で言ったのに何も考えてなかった!)
僕が少し焦っていると彼女は顔をあげ満面の笑みでこう言ったのである。
「雅人!花摘みで勝負しよう!」
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