キャラ紹介:レメディ



 蒼空都市イ・ファロイ

 街のメインストリートを、レメディが明人と共に歩いていた。

「お前って休みの日何やってんの?」

 明人がクランチの鏤められたチョコアイスを食べながら訊ねる。レメディはクレープを食べつつ、言葉を返す。

「僕は基本的に勉強してますよ。やっぱり、勉強ほど潰しが利く上に自分のキャリアの支えになるものもありませんし」

「うぉマジか」

 明人が驚きを返す。

「俺はどっちかっていうとなるべく勉強しないで済むようにしてたな……」

「それならテストはどうしてたんですか?」

「ちゃんとノート取って、先生の話を覚えとくんだよ。どうせテストって授業中にやった内容しか出ないだろ?だから俺復習とか自習とかめっちゃ苦手なんだよな」

「そうなんですねえ……ところで、明人さんは休日には何をされてるんですか?」

 普通に感心したレメディが振ると、彼は少し躊躇しつつも言葉を返す。

「あー、俺はな……お菓子食って、茶飲んでゲームして、アリアちゃんとかとわちゃわちゃして……寝る」

 若干の静寂が訪れたが、レメディが何事もなかったように続く。

「なるほど。楽しそうで何よりです」

「なんかすまん」

「何がですか?」

「いや、俺の下らねえ生活を聞かしてすまんなという話なんだが……」

 レメディは屈託の無い笑みを向ける。

「別に謝ることなんてありませんよ。勉強だって所詮は享楽的なものです。だって楽しくなかったら休みの日までしようなんてまず思わないじゃないですか」

「なんていうかさ……」

「はい……?」

「本当にお前二十歳なんか?」

「そうですよ?明人さんが何歳なのかよく知りませんけど、そんなに歳は離れてませんよね?なんか、趣味が正反対の人と話すのって新鮮でいいですよね」

「うぐぅ……!?」

 明人はレメディから謎にキラキラしたものを感じてたじろぐ。

「どうかしたんですか?」

「な、なんでもない!レメディはずっとそういう感じで行けばいいと思うな、おう!」

 急に話を畳んだ明人を不思議に思いつつも、二人は街をぶらつくのだった。

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