キャラ紹介:レベン・クロダ
蒼空都市イ・ファロイ 南部未開発地区
廃屋のスタッフルームで、明人とレベンはコネクトフォーで遊んでいた。
「なあレベン、お前が嫌じゃなきゃでいいんやけどさ、今までの兄候補とか覚えとる?」
明人がコマを入れつつ尋ねると、レベンは少しだけ悩んで、コマを入れてから答える。
「うん、覚えてるよ。でも、全員私を裏切ったから殺しちゃった」
「どんなやつがいたんだ?」
「んーっとね……お兄ちゃんのところに来る前に最後にいたのは、どこかのお金持ちだったよ。すごく太っててねえ、油臭かったの」
「ほう。汚っさんとロリの組み合わせはまあまあ鉄板な奴やな」
「たっくさん愛してくれたけど、私のことお嫁さんか便器扱いしかしてくれなかったから……」
レベンは右手を挙げて、血塗れの布を浮かせる。
「これでぐちゃって潰しちゃった♪私は妹になりたいのに、酷いよね」
「お、おう……でも全員が全員そう言う奴じゃなかったんだろ?」
「うん。でもみんな結局口だけなんだよ?ずっと一緒に居ようねって言っても、たかが百年とか千年で死んじゃうし、私だけ見ててほしいのに、勝手に別の女を作ったりさぁ」
右手をテーブルに戻し、布を明人の左手に巻き付ける。
「お兄ちゃんは私の運命の人だよ。死なないし、私のことちゃんと妹として愛してくれるもん」
「うーん、それで言うなら俺も、四六時中レベンに構えてる訳じゃないよな?」
「普通なら殺しちゃうけど、お兄ちゃんが私に構えないのはお姉ちゃんの言うこと聞いてるからだもん。それだけは仕方ないよ」
「そうか。それはありがたいな……っと」
数ターンの攻防でさりげなく勝ち筋を幾つも作ったレベンのコマの配置を抜けながら、明人も虎視眈々と場を整えていく。
「そういやこの布って、どんな奴なんだ?」
「これはね、クラフトヴェルクって言うの!この体の最後の誕生日に貰ったの」
「この体……って、ああ。八歳だっけか」
「うん!」
「にしては……」
明人は机に乗せられたレベンの巨乳を見やる。
「無理だろこれで八歳は」
「えー?でもお兄ちゃんは大好きでしょ?」
「そりゃ大好きに決まってるだろって」
最後のコマを落として、明人が勝利する。
「よし、俺の勝ちだな」
「むー、お兄ちゃん手加減してよぉ」
「ダメ。勝った方が好きなことしていいなら勝ちを狙いに行くに決まってるだろ」
「今日は私が上が良かったのになー」
二人は当然のように体を寄せ合い、そのままベッドへ雪崩れ込むのだった。
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