しょうしゅうされてみた

 どーも、昨晩三喜ちゃんにでれでれになって初対面の人との疲れがやっと消し飛んだ真白です。三喜ちゃんたちは昨日帰ったからいないよ。


「んぇ…?なんだろう…」


 朝ごはん食べた後に人をだめにするソファに座ってココア飲んでたら、スマホから通知がきた。


「え?」


 確認すると、攻略者協会からのメッセージで、『明後日に集まりがあるから必ず来てください』とあった。月に4、5回ある集まりは、できる限りってことだからあんまり参加してなかったんだけど…必ず……休んじゃダメかな…だめだよね…


「うへぇ………ココア飲も……」






 攻略者協会は、簡単に言うとダンジョン関係を管理している組織だ。各地に支部があって、本部は東京にある。地理わかんないからどこか覚えてないけど。

 ランクが特級の攻略者は、招集がよくかかるから基本的に東京か、その付近に住んでる。だから何かってわけでもないけど。


「お待ちしておりました、峯田様。こちらへどうぞ」


「は、はひ…」


 本部ってことはダンジョンのことを1番管理しないといけないと言うこと。1番管理しないといけないと言うことは情報が沢山やってくるって言うこと。情報が沢山やってくるって言うことは処理する人がいっぱいということ。

 つまりひとがたくさんなんだ!


「ヘゥ…」


 かえりたい…


「相変わらずだね、峯田さん」


「あ…お久しぶり、です…!藤沢さん」


 この頼っちゃいそうな人は藤沢安亀ふじさわ やすきさん。今年で36歳の、優しくて、相談とかよくされる人。槍と大盾で戦う特級の人だ。


「真白ちゃんはいつも綺麗な魔力してるよね!元気だった?」


「元気です…!神子さん…!」


 この元気で可愛い人は神無月神子かんなづき みこさん。今年25歳で、魔法を使って戦う人。おねぇちゃん、って感じの人。


「真白ちゃんだ!やっほー!」


「め、めぅ…」


 出された両手の手のひらにそっと手を合わせると、いぇーい、て言ってタッチされる。この人は神奈代命かなしろ みことさん。中性的な見た目と声をしてて、言動と名前からよく女の人と間違われるけど、男の人。男の娘?ってやつだって命さんが言ってた。なんでもできる人だ。


「んぅ…?おー、真白ちゃんじゃーん。おひさー」


「おはよう、ございます…?」


「おはよー」


 眠そうなこの人は、癒衣ゆいさん。苗字がないのは、深い理由があるんだそう。聞いても教えてくれなかったけど、何があるんだろ?


「皆、揃ってるね。真白ちゃんは久しぶりだね、初配信成功おめでとう」


「ありがとう、ございます…!」


 最後にやって来てお祝いしてくれたこの人は、東鳴斗あずま なりとさん。この人は攻略者協会の会長さんで、Sランク攻略者だった人。現役の頃は頑なに雷属性魔法を使っていたから雷神って呼ばれてたんだって。楽しそうに教えてくれた。いつも笑顔な人。命さんから胡散臭いっていつも揶揄われてる。


「さて、じゃあ本題に入ろうか」


 手を組んで、笑顔でそう言う東さん。


「最近、日本うちの特級舐められてない?」


 あ、怖い笑顔になった。

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