帰還②
女神界に強制帰還してきた魔王様と
一緒に連行されてきた朝比奈先輩と妹の月依
女神アクアと魔王様が言い争っている最中に
朝比奈先輩の体内から飛び出てきた人物は
天使のアウリエルだった
『え、え、えぇ〜っと
これは一体どういう状況でしょうか…』
天使アウリエルが自身のおかれている状況が
理解できずにアタフタしている
女神アクアがアウリエルをじっと見つめて
ハッとする
『あなた確か数年前に行方不明の後
不慮の事故にあって亡くなったはずじゃ?』
女神アクアは噂話程度に聞いた話だったが
不幸な話として記憶に強く残っていた為
アウリエルと直接の知り合いではなかったが
どんな人物だったのか気になって調べた過去があった
『女神様?ですよね
あっあ〜いや〜なんと言いますか、アハハ
実は、カクカクシカジカでして…』
アウリエルは自身の現状を女神アクアに説明した
『なるほどねぇ…
意図せず女神界に戻ってきた為に
私のルームと力が作用して
その子の中から排除される形で
出てきてしまったのね
あなたの事は少し知ってるわ
悪いけど以前調べさせてもらったの
あなた確か大規模結界が得意だったよね?
いますぐ結界を貼って欲しい所があるの
ちょっと一緒にきなさい!!!』
そう言って女神アクア、以下アクアは
アウリエルの羽を引っ張って連れて行った
『あなた達はちょっと待ってて!!!』
そう言って転生者を迎える亜空間ルームから
アウリエルを連れて出て行った
『一体今私たちはどういう状況なの?
もしかして死んじゃった?』
月依が不安そうに尋ねてくる
確かに見慣れる美女と羽がある美女
天国に来たのかと思うのも当然か〜
まぁよく似た世界観の場所ではあるけど
う〜ん
事実を説明するか
うまくごまかすか
どう説明したらいいものか悩む魔王様
とりあえず不安な状況の2人を落ち着かせないと
『えっと実はな…』
と魔王様が説明しようとした瞬間
ドアがバンっと開いてアクアが帰ってきた
『うわっびっくりした!』
魔王様が驚くと同時に
『次はあなたよ!体返す!』
思いがけず自身に戻れる事に
感極まる魔王様
『やったー!!!
やっとだ!やっと、やっとぉ
うぅぅ〜やっとだぁぁぁぁ』
叫び倒す魔王様
『やったね!やっと会えるね!!!』
事情を少し知っている朝比奈先輩は
一緒に喜び跳ねている
意味が分からず不思議そうに2人を見る
妹月依
『ほらっ早く行くよ!!!』
さっきから何かと急いでいるアクア
『何かあったのか?
さっきから何やら忙しそうだが?』
魔王様の質問に固まるアクア
『いいから一緒に来て
後ろのお二方は
申し訳ないけどもう少しだけお待ち下さい』
そう言って頭を少し下げ
即座に魔王様を引っ張ってルームから
連れて出ていく
続く
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます