君は天使⑦
早坂優美をストーカー?からの護衛目的で
家まで送り届けるナイトを演じていた山中大地
目的達成の目前でまさかの父親登場
石の様に固まる山中大地 以下大地
と、その様子を見た早坂優美が
『あ、お父さん
こちら会社でお世話になってる先輩の
山中大地さん』
と紹介すると
『はっはぃ!いつもお世話している
山中大地と申します』
声が裏返っている大地
緊張が優美と父親に伝わる
『あはは、これはこれはいつも優美がお世話になっております』
父親が少し頭を下げて大地に定番の挨拶をする
そして
『どうだろう?いい時間だしご飯でもいかないか?』
と初対面の父親から地獄の提案をされ
逃げ場がなくなっていく大地
返答に困って優美を助けを求めようとすると
父親からガッと腕を首に組まれ
『行くよな〜大地くん、優美の事聞かせてもらおうじゃないか』
急に娘を心配する親父になった
連行される大地
そのやり取り苦笑いで見てる優美
処刑される勢いで連れて行かれた大地だったが
意外と優美の父親は優しく接してくれた
大地の人柄を見て、の事だろうと優美は思っていた
終始和やかな雰囲気であったが
大地は味などしないくらい緊張していた
食事が終わり、払う払わせないの謎のやり取りが
会計でなされた後
『ごちそうさまでした!』
と大地が頭を下げている
会計の鍔迫り合いに負けた側の態度である
そのまま3人で帰り道を歩いている時だった
優美の父親が
『ここら辺はちょっと人気(ひとけ)がなくて
女の子が一人歩くには少し心配してしまうんだよ』
と大地に向かって話かける
優美はその話で思い出したかのようにというか
いつ話そうかと思っていた事だったのだが
『そう言えば、昨日ここでお母さんの知り合いだって女性に
急に声かけられた後、追いかけられて怖かったんだよ〜』
と昨晩の出来事を父親に話をしてみた
本当に母の知り合いだなんて思ってなかったので
その部分については対して気にかけてなかったのだが
優美の父は
『母さんの?知り合い?
それはどんな人だった
見た目というか姿は?
他に何か言ってなかったか?』
と矢継ぎ早に質問が返って来て
優美はびっくりした
『え?え?っと〜』
と思い出そうとしている時だった
一瞬目の前を影が通り真っ暗になったかと思ったら
上から人が舞い降りて来た
大地と優美が恐怖で固まる
そしてその人と言っていいのかわからない存在が
優美の父親に向かって
『やっと見つけた』
そう呟いてニヤリと笑ったのだった
続く
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます