第2話
ドサッ_____
「痛っ… 。」
尻もちをついたであろう体制とお尻への痛み 。
痛む場所を
「ん…あれ? 僕さっきトラックに
轢かれた感触が気持ち悪いくらいに絶妙に残りつつも無傷の身体に戸惑いを感じる 。
彼の名前は
モテなくはないが変な人にモテがちである 。理想は高め 。
他人の恋愛にしか興味がなく 。
自分の恋愛の話になると不機嫌になるほどのカプ厨なのだ 。
____
前の人が急に尻もちをついた 。
長いとも短いとも言えない丁度いい長さの黒髪 。
「あ__、私死__だん__の__」
途切れ途切れに聴こえる彼女の声はまさに理想そのもの 。
ズキズキとした頭痛の中でも聞いていてストレスを感じない丁度いい高さの声 。
起き上がった彼女は自分を見下ろしたあとにすぐさま店のガラスに駆け寄った 。
「かわいい…」
優の口から無意識に出た言葉だった 。
ペチペチと自分の頬や身体をガラスを見ながら触っている彼女に優は覚えがあった 。
容姿に声 。
そして、リュックについている謎のキャラクター 。
「
前に居た
「
次に彼女は優の顔をペチペチと触りだした 。
「その呼び方は…
「そー!よく分かったね!」
自分を見つけてテンションが上がったであろう目の前の可愛い生き物に優は失神寸前であった 。
そう、この
え?優は理想が高くて、自分の恋愛の話をするのを嫌ってるんじゃないのかって?
今は取り敢えず「安田優の彼女が平谷樹になった」ってことだけ分かればいいのだ 。
_______
おまけ
「そう言えば安は姿変わってないんだね」
確かに_______ 。
変わったところがないか身体を見たりしたが特に変わったところはない。
平谷は来夢の姿に変わってるって事は僕だって多少格好良くなってたり、器用になってたりしてるもんじゃないのか?
「神様の野郎…僕にだってちょっと位優遇してくれてもいいだろ…!」
結局僕は神様にまで見放されてんのか 。
道に崩れ込むと、
「ねぇ、ネガティブやめれる?」
覗き込んできた天使の様な顔に、無事失神した 。
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