#19 解禁






 家に帰り勉強をしていると、セツナさんからメッセージが来た。


「明日、ムギくんの家に行ってもいい?」


『はい、大丈夫です。 何時頃に来ますか?』


「午前中からでもいい? 10時とか」


『了解です。お待ちしてますね』


「ありがと。 また明日ね。おやすみなさい」


『おやすみなさい』



 明日は土曜日

 これは、セツナさんが前に宣言していた「セックスするよ!」だろうか


 思わず、コンドームの残数を確認してしまった。







 翌日、約束通り10時にセツナさんがやってきた。

 私服のセツナさんを見るのは久しぶりだ。


 白のニットのワンピースに黒のタイツで、大人っぽい。


 部屋に案内して、お互い床に座ると


「ムギくんが正式にカナちゃんとお別れして、晴れて私とも付き合えるようになったから、今日は来たの。 前にした約束覚えてる?」


 いきなり直球で来た。


『えーっと・・・セックスするって話ですか?』


「そう。今日はそのつもりで来たからね」


『その前に、ひとつ確認してもいいですか?』


「うん、いいよ」


『セツナさん、僕で良いんですか? 僕のこと、好きだと思っても大丈夫ですか?』


「うん・・・好きだよ」


『・・・そうなんですか・・・』


「中学の頃から好きだったよ。でもムギくん彼女居たし。 でも私と同じ高校に来たから、せめてまた仲良くしたいと思って、生徒会に誘ったの」


『そうだったんですか・・・今回のことがあるまで全然気が付きませんでした』


 セツナさんの顔を見つめるとセツナさんも僕の顔を見つめていた。


「ねぇムギくん、キスしよ?」



 セツナさんの肩を抱き寄せて、キスした。

 しばらく貪るように舌を絡ませクチを離すと、セツナさんは赤い顔で蕩けた表情をしていた。












 セツナさんとのセックスは、意外とすんなり出来た。

 今までセックスの経験は、カナちゃん一人だけで、カナちゃんは基本マグロなので、初めての時もそれ以降も苦労したものだけど、セツナさんは最初痛くて辛そうにしつつも、結局その日の内に2回した。


 それに、カナちゃんと違って終わった後、凄く甘えてきて、とても可愛らしかった。








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