第11話 愛央がたっくんを手伝ったりする理由
たく「あーまた失敗した」
あお「大丈夫だよ!提出期限まではあと2日あるから!」
たく「これもやんなきゃいけないしどうすんだぁ・・・」
あお「フレ〜!フレ〜!たーっくん!ファイト!ファイト!たーっくん♡Fooooo〜♪」
たく「愛央・・・よし、もっかいやるか」
あお「がんばっ!私も応援するから!」
愛央とたっくんの日常ではこんなことがよく起きるの。なんでかって?たっくんが失敗した時に、愛央はその失敗をチアに変えて踊っちゃうの!その姿を見たたっくんっていつもの120%のパワーを出すから!だからたっくんを応援するの。
たく「やばい・・・このままじゃマジでほかのやつが終わりそうにない・・・」
昭仁「たっくん、終わるかぁ?」
たく「終わんねー。あじしよう」
昭仁「3時間頑張ってるって愛央から聞いたから1時間休憩するべ。飯食べよか」
たく「でも終わんないよ俺このままだと」
昭仁「俺も手伝うから。しかもこれでもう出しちゃっていいのに。完璧求めすぎだよ」
あお「え、これでよかったの?たっくん資料まとめ出来るから頑張ってたのに・・・」
たく「はぁ・・・やりすぎちゃった・・・もうダメだ・・・」
あお「大丈夫っ♪成果主義の現代、ここまでまとめられたのはたっくんの成果だよ!」
たく「愛央・・・」
あお「どんなにダメでも愛央は応援するもん!たっくんふぁいと〜♡」
たく「ありがとな・・・」
あお「でもやっぱりたっくんに甘えないと愛央ちゃん気が済まないでしゅ」
たく「そこで赤ん坊言葉使われるとマジ困る()」
時々たっくんに甘えて愛央は満足するの。そうでもしないと、たっくんが息抜きできないから。たっくんはがんばり屋さん。それは愛央が一番わかっているからっ。
翌朝、珍しくたっくんがまだ寝てた。どうしたのかなって思ってたっくんのとこに行くと、パソコンデスクの上で昨日すごい頑張ってまとめてた書類のデータ。たっくんは疲れきって寝ちゃってたの。
あお「たーっくーん」
たく「ん・・・」
あお「おはよう♡疲れてる?」
たく「うん」
あお「無理しちゃだーめっ。今日はお休みだから2人でどこか行こうよ」
たく「ありがと。朝方まで残ってた仕事片してたからもう少ししたらご飯作るからね」
あお「待ってるよ!」
今日は土曜日。毎朝たっくんはキッチンに立ってご飯を作るのに、疲れ切っていた。わたしは先にハーフツインを作って、いつものデートコーデに着替えてからたっくんの横にいたの。
あお「(´。>ω<)ぎゅー♡」
たく「わーった。おきっから」
あお「ねぇ、可愛いでしょ」
たく「うん」
あお「たっくんって、偉いね」
たく「は?」
あお「愛央のために資料まとめてたんでしょ?」
たく「え?いやこれは会議に使うためで・・・あそっか。愛央も次の会議には出るのか・・・」
あお「そうだよっ。むーっ」
たく「まぁ資料まとめしてたのは事実だし、愛央にも分かるような資料まとめをしたのは事実」
あお「ありがとう♪今日はたっくんにご褒美♡」
たく「ぎゅーってしないんだ・・・」
あお「愛央ちゃん準備終わったもん!」
たく「あそう。ほんじゃいつものあれ着とくかぁ」
今日はたっくんとふたりっきり。別の言い方をすると独り占めってこと♡たっくんが疲れてるから、今日はどこ行こうかな?
あお「ねぇねぇ、今日のコーデ可愛い?」
たく「ハーフツイン???」
あお「うん!」
たく「どうしてそんな気合い入れたし」
あお「チアリーダーよりこっちの方が可愛いかなって!」
たく「可愛いじゃん」
あお「たっくん・・・ぎゅーっ♡」
たく「アホかいな」
あお「ね、どこ行く?」
たく「えーどこ行こ。木更津?」
あお「木更津は行き飽きたよね」
たく「んー」
あお「愛央、iPhone SEに変えてから電車の旅したことないの」
たく「そっか、俺はAndroid信者の塊だけど愛央はJK時代にiPhoneに変えてそんときに写真のデータがあんま無かったんだよな。天川にフリーきっぷがあれば全線乗るかぁ」
あお「たっくんすごい計画性ね!」
たく「いやブツブツ言ってるだけだし」
愛央はたっくんのすごい発想力に感心していたの。やっぱたっくんって凄い!かっこいい〜!
あお「そう言えば、今日って何日?」
たく「10月25日」
あお「たっくん!今日天川電車の新車が走る日だよ!」
たく「は!?待ったそれは撮りに行かなきゃ」
あお「でも、仕事はどうするの?」
昭仁「それで完成でいいよ。今回の会議、なんでか俺も出ることになっちゃってさ」
たく「はぁ???」
あお「パパ出るの!?」
たく「親父の資料作ってねぇってのに!?どうしたらいいんだよまだコピーもしてねぇってのに・・・・」
あお「ぎゅーっ♡たっくん大丈夫だって!」
昭仁「ここまでやってくれたからあとは俺がやっとくよ。愛央と二人で遊んでおいで」
たく「マジで!?後でつまみ買ってくるわ」
あお「(´。>ω<)ぎゅー♡パパありがとー!」
それから愛央はたっくんと2人でバスに乗って天川大野駅に。たっくん、なんかイケメンになったかな。
あお「まだかなぁ?」
たく「運用見たらあと20分だから次の電車だよ」
あお「出庫運用なの?」
たく「07C運用だから出庫」
あお「来たよ!かっこよすぎる・・・」
たく「推しを見たかのように目が輝いてる・・・」
あお「たっくんも推しだもん。ぴえん」
たく「はぁ」
あお「すごーいっ!」
たく「ぴっかぴかやな。えこれ新造導入なの、すごっ」
あお「長く持ってくれそうだね♪」
たく「50年は走りそうだな」
あお「いっぱい乗ろうね!たっくん!」
たく「ですなぁ」
愛央はこんな大はしゃぎしたの久しぶり!たっくんとこの電車を堪能して天川中央から帰ってきたの。
お家に帰ってくるとさすがにたっくんは疲れきって寝ていたの。愛央が手伝ったりする理由って、ほんとはたっくんの生活に支障をきたしたら行けないと思うから。わたしはお兄ちゃんを応援するチアリーダーだもん。今までもこれからも、応援しながら手伝うよ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます