第10話 あいちゃんと3人でお出かけ
土曜日になるとだいたい愛央とデートに行く。ただ、今日は久しぶりにあいちゃんを連れて3人で出かけることになった。帰省中の君津でデート、これがものすごく楽しいのである。
あお「どこ行こうかなぁ」
あい「ねーねーあおー、あいたんここいきたいー」
あお「ここ?」
あい「あい!」
たく「あー、なんかこれ見たことある」
あお「インスタにあった?」
たく「インスタどころかニュースで話題だよ。ってか待て、これ木更津イオンにあったぞ・・・」
あい「いく!いく!」
あお「行こっ!たっくん!」
そして準備をして俺らは家を出た。愛央は相変わらず俺の右手を握っている。案外人見知りな愛央はいっつも俺の後ろを歩きがち。ちなみにあいちゃんも俺の横をとことこ歩いてる。少ししたら線路沿いに出てきた。と同時にあいちゃんが俺の服を引っ張って言ったのだ。
あい「たったー!でんちゃー!」
たく「えっ?ガチで?ちょカメラカメラカメラ」
あお「はい、たっくん」
たく「愛央ありがと。えーと・・・よしっと。どうよこれ」
あお「すごーい!」
あい「きゅぴ?たったーしゅごーい!」
あいちゃんと愛央が見た写真はあいちゃんと電車を写した写真。あいちゃんは大喜び。
たく「E131にあいちゃん・・・穏やかじゃない」
あお「すごい。さすがたっくん」
あい「?」
たく「もっかい撮りたい?」
あい「もっかい!もっかいー!」
あお「愛央も写りたい!」
たく「じゃあ愛央あれ持ってあいちゃんを応援しているみたいな写真撮る?」
あお「うん!」
たく「ちと待って・・・ちんちくこねぇじゃん」
あお「次、何時?」
たく「今が11時56分、ってことは12時25分だわ」
あお「バスは?」
たく「13時00分・・・」
あお「えっ・・・」
たく「あ待った、12時25分ある」
あお「木更津駅行く?」
たく「パー線とちんちくりん見たいけどなぁ」
あい「きゅぴ!」
あお「喜んでるね!」
たく「あいちゃんらしい。とりあえず南口からバスのるか」
それから君津駅南口でイオンモール木更津行きのバスに乗ることを決めた俺と愛央とあいちゃんは歩いて君津駅南口バスロータリーに来た。マザー牧場行きのバスはめちゃくちゃ混んでる。あんれおかしいなぁと思ったが世間は現在9月。もう少しでクリスマス。早い段階でイルミを見に行く人達で賑わっていたのだ。
あお「ねーたっくーん。愛央たちもイルミ見に行こうよ♡」
たく「たけーじゃねぇかよ。ったく。720ありゃ小糸川循環線3回は乗れるし俺ら2人で木更津イオン行けんのに」
あお「えっ、ま?」
たく「この現代っ娘が・・・あ、きたきた」
あい「たったー、これのるのー?」
たく「木更津のイオンは広くてあいちゃん迷子になっちゃうから、たったーと愛央から手を離しちゃだめだよー?」
あい「あい!」
たく「愛央、PASMOある?」
あお「お金ないよ〜。ぴえん」
たく「明らかにそれはぴえんでしかない。予備のICOCAあるかな〜。あ、あった。残額も十分あるか。じゃこれ使え。俺Suica使うから」
あお「ありがとっ。たっくんすき♡」
たく「あいちゃんはかからないから俺と愛央の分だけでいいか」
乗車後およそ25分、360円をかけてイオンモール木更津まで来た。あいちゃんがお腹すかないうちに昼飯を食べることにした。
あい「あいたんこれ食べるー!」
たく「俺どしよ」
あお「愛央と同じもの食べようよっ」
たく「えー」
あお「むーっ。たっくんのばかっ・・・」
たく「わーった!食えやいいんだべ!」
あお「ぎゅーっ♡たっくんだいすき!」
たく「また俺の支出が・・・」
あお「今度は愛央が出すね」
たく「いや出さなくてもいいんだけど()」
あお「愛央買ってくるね!」
たく「あいよ」
あいちゃんと軽く遊んでいたら愛央がレシート持って戻ってきた。どうやら出来るまでに10分かかると言われたらしい。
あお「あいちゃんの取ってくる?」
たく「いいよ俺一人で行くから」
俺はそう言ってあいちゃんのご飯を取りに行った。戻ってくると、あいちゃんは大喜びで食べようとしたが、一向に食べない。
たく「あれ?どうしたの?」
あい「こえなーに」
あいちゃんはお子様ラーメンにしたのだが、メンマを知らない。まそらそうか。苦手意識を持たせないよう、あいちゃんに食べさせてみた。
たく「あいちゃーん。あーん」
あい「あーいっ・・・ん、や!」
たく「あららぁ。じゃあ、たったーが食べるからあいちゃんも食べられるように頑張んなきゃな」
あい「あい!」
あお「たっくん、愛央とってくるね」
たく「ありがと」
愛央が1つお盆を持って戻ってきた。何頼んだんだよと思ったら・・・・は?これ、俺と愛央の飯?
あお「愛央がカレーで、たっくんがおそばね!」
たく「そばぁ?」
あお「甘口のカレーってたっくん食べないでしょ?」
たく「まぁ・・・」
あお「おいし〜♡」
たく「そらよかった」
あお「たっくん食べて!」
たく「あ、いいの?ほんじゃおひとつ」
あお「美味しいでしょ!」
たく「うん」
あい「たったー、食べた!」
たく「偉い!じゃああとであいちゃんが行きたいって言ったここに行こう!」
あい「あい!」
それから目的の所に着いた。あいちゃんは先に1人で行って、愛央が後ろからついて行った。
あお「すごーい!」
あい「しゅごーい!」
たく「おいおい、先行くなって」
あお「たっくん、これ!」
たく「あこれテレビで出てたやつ・・・」
あお「すごい!ほんとだ!」
たく「でも、あんでだろ?」
あお「多分置いてるんじゃないかな」
たく「あーテレビやったからか・・・」
20分くらいそのお店にいると、あいちゃんが眠くなったのか俺のところに来た。時刻は13時だし、ここからは愛央と実質2人で回ることに。
あい「たったー、ねんねしたいー 」
たく「んじゃ寝よっか」
あお「でもどうするの?」
たく「あいちゃん寝ちゃったし愛央服買いに行こか」
あお「えっ!やったぁ!」
やっぱりこれしかやることはないよね。愛央のお楽しみをやってその後帰ったのであった。
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