第8話 悩みを自信に変えて

あお「たっくん、どうしたの?」

たく「なんで俺って失敗が多いんだろう」

あお「だいじょうぶだって!愛央とあいちゃんでカバーするから!」

たく「なんか取引先に怒られてばかりだし・・・」

あお「だいじょうぶ!愛央が応援するよ!フレフレたっくん!ファイトファイトたっくん!わ〜!」

たく「ふふ、ありがと」


喜んでくれたたっくんだけど、最近元気がないの。笑顔で応援しても、帰ってくる言葉はしょんぼりした感じ。


あお「応援して一回は元気になるけど、この前病院行ってから症状が変わらないね」

たく「うーむ、薬があと3錠しかないからか?」

あお「じゃあ病院行こっ!」

たく「お前も来んの?」

あお「妹だもん!」


愛央はたっくんについて行ったの。少しでも私が近くにいたら落ち着いてくれるし、愛央もたっくんとお出かけしたかったから。それにしてもたっくん、歩いてる時何考えてるのかな?


あお「わたし、ここで待ってるね」

たく「うん」

あお「・・・たっくんって、いつも何考えてるのかな?」


それからしばらくして、たっくんが戻ってきた。涼しい格好をしてきたから暑くはないけど、ちょっと寒いかも・・・


たく「ただいま。暑かったでしょ。飲みな」

あお「ありがとっ。ねぇ、暑くないの?」

たく「いっつも私服はパーカーだけど、これは涼しいからね。もうでもなんで俺ってこうなるんだろうなぁ」

あお「わたし、たっくんといるときなぜかたっくんを助けたいって思うの」

たく「はぁ。どゆこと?」

あお「たっくんね、愛央とあいちゃんのために頑張るじゃん」

たく「うん。それが?」

あお「それの逆。愛央はたっくんを助けたいの」

たく「あーあに?てことはお互いに助け合いたいと?」

あお「うん!」

たく「俺お前ら助けてると思ってねぇよ?」

あお「えっ?なんで?」

たく「だって、普通の事だっペ?」

あお「普通じゃないよ!」

たく「だから俺嫌われるんだよ・・・」

あお「たっくん、悩みを自信に変えてっ」

たく「え?」

あお「悩んでてもいいんだよ!たっくんってすごいから!」

たく「嘘つけや」

あお「嘘じゃないもん!(´。>ω<)ぎゅー♡ 」

たく「わーったわーった!!」

あお「ふふっ。たっくん、ちゅっ♡」

たく「あにしとんだ・・・」

あお「頑張ろっ。ねっ?」


一旦私はたっくんとおうちに帰った。それから少ししてたっくんとデートに行ったの。不安なたっくんに、私は応援したい気持ちで。


あお「ここ行こ!」

たく「天川大野の近くか」

あお「私、これで行くから!」

たく「ほんとに彼女じゃねぇか」

あお「チア彼女、だよ♪」

たく「だよじゃねぇよ。余計に可愛すぎんだよ」

あお「準備できたし、行こっ」

たく「はぁ、うん」


たっくんと2人で久しぶりのデート。甘えん坊の愛央はたっくんに甘えてばかりっ。でもチアのぽんぽん持ってたっくんのこと応援してるから別にいいよねっ。


たく「さて、やるかぁ」

あお「がーんばれ♡がんばれ〜っ♡」

たく「応援のしすぎやがな」

あお「自信出して〜!」

たく「やりすぎじゃあほ!」

あお「でもたっくん、元気になったよ!」

たく「ほんとだ。愛央、ありがとう」

あお「(´。>ω<)ぎゅー♡」

たく「だからってぎゅーしていいとは言ってねぇってぇぇええええ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る